2011年8月28日

[IFR27]TEC RouteでCamarillo空港まで

今回も前回と負けず劣らずの猛暑。昼からのトレーニングなので暑さもひとしおです。飛行前点検を汗をかきかき行なってから、Mikeと飛行前の打ち合わせをしようとすると、教室が全て埋まっています。空いているシミュレータールームで打ち合わせをということになり、エアコンが良く効いているシミュレータールームに腰を落ち着けると、どうもMikeと目が合います。お互い思うことは同じでした。
猛暑のため、山の向こうの砂漠の上空は壮大な積乱雲が発達していました。

今日も実機ではなくシミュレーターにしないか。意見が一致したので、予定を変更します(笑)。次回からいよいよクロスカントリーの練習に入るとのことで、今回はクロスカントリーのルートをシミュレーターで飛んでみることにしました。ルートはCNO-CMA。Chino空港からCamarillo空港です。
SOCAL内のTEC Route図(AF/Dより)
LA周辺一帯のSOCAL Approach空域には、通常のIFR以外にTEC(Tower Enroute Control) RouteというIFRルートが設定されています。これは、SOCAL Approach内の各空港間のルート、飛行高度が予め設定されているものです。このルートを使う限りにおいては、IFRのフライトプランを出発30分前までにファイル(提出)する必要はなくなり、Clearance DeliveryもしくはGround等の管制官に直接申請するだけで、飛行許可が発出される事になっています(TEC Routeの設定がある区間では、通常のIFRは原則申請不可)。TECRouteは、IFRフライトの調整をSOCAL内でのみ行なうため、Clearanceの発出まで時間がかからないためパイロットにも、またルート・高度を指定して捌けるため管制官にもメリットのある制度です。TEC Routeの情報はAF/Dに掲載されており、事前に調べておくことが必要です。
CNOからCMAへはONTN14というルートが設定されている(AF/Dより)
Chino空港からCamarillo空港までのルートを調べたところ、「PDZ V186 FIM」と言うルートを飛行するONTN14というTEC Routeがありました。離陸後PDZまではText DPにしたがって飛行し(実際はレーダーベクターを受ける場合が殆ど)、その後はV186という航空路を通りFIM(Fillmore) VORまで向かいます。その後はレーダーベクターを受けて、アプローチコースに向かいます。巡航高度は6000feetで設定されています。

Camarillo空港へのアプローチはいくつか設定がありますが、殆どがGPS ApproachでVOR Approachは一つだけ(VOR RWY26)です。スクールの機材にGPSによるアプローチが出来る機材はありませんので、100%このアプローチが指示されることになります。
VOR RWY26アプローチ(TPPより)
この辺りの知識はWritten Test対策とMikeとのGround Schoolでやっているので、表面的には理解は出来ています。実際の運用がどのようになされているのかが、興味深いところです。

シミュレーターでは、Mikeが管制官役となり、許可を受けながら進めて行きます。SIMにはDMEが付いておりずいぶんと参考になりますが、訓練機にはついていないので、実機での飛行に備えて出来るだけ頼らないようにしてみます。エンルートはアプローチほど忙しくないので、比較的簡単でした。アプローチもだいぶ慣れて来て、大丈夫と思っていたのですが、そこに落とし穴がありました。

Missed Approachの際に、CMA VORのR265に乗って2200feetまで上昇し、左旋回してCMA VORに向かうとなっているのですが(上のVOR RWY22 Approachの画像参照)、2200に到達次第旋回を開始してしまったため、VORとの距離が足りずに、VORの周りをぐるぐるとまわることになってしまいました。こういうCourseの場合は、少なくとも1分(1.5NM)以上直進してから旋回しないとVORに戻ってこれないとの事でした。またこのようになってしまった場合は、どの方角でも1分程度VORからOutboundで飛んで旋回してVORに戻るとのこと。Chartからここまで読みとらないといけないとは、なかなか奥が深い世界です。

それ以外はほぼ完ぺきだったとのことで、次回の実機でのクロスカントリーが楽しみです。

プローチ合計(Simulator含む):
25回(ILS10回、LOC4回、VOR11回) 

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計111.3時間)
Simulator:1.6時間(累計9.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計42.2時間)
:Instrument 1.6時間(累計26.5時間)
:Instruction 1.6時間(累計32.3時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計237回)
:シミュレータ着陸:1回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.2時間(累計14.3時間)

2011年8月27日

[IFR26]猛暑で予定変更

今日は晩にトレーニングを入れました。ところが、このところ連日の猛暑が続いていて、空港の気温は41度にもなっています。暑いより、痛いという感じの日差しで熱気です。スクールにつくと、Mikeがソファで伸びていました。「I'm melting」とのこと。聞くと、その前に新しい訓練生と1回目のレッスンを行なったそうで、飛ばずに地上で機体を使ってコクピット内の操作やプリフライトインスペクションを教えたとのことでした。この気温で地上のコクピットは、オーブンの中にでも入っていたような感じだったでしょう。

そんなMikeの提案で、今日はシミュレーターを使った訓練になりました。私もこの暑さの中で飛ぶのと、エアコンの効いた部屋でのシミュレーターでは、後者にしたくなります(笑)。今日は、DMEが積まれていない実機では練習できないDME ARCの練習をする事に。Paso Robles空港のVOR/DME Rwy19にDME ARCが使われているとのことで、空港を離陸、レーダーベクターでARCに向かいます。

ARCとは、VOR/DME(距離測定装置)を用いて、VORの周りを一定の距離を保って回転するように飛ぶ方法のことです。ARCに入ってからは10度ごとにVORのRadial通過を確認し、針路を10度ずつ回転させていきます。これをVOR1とVOR2を使って交互にチェックしていたのですが、問題が発生。Final Approach Courseに入るタイミングが分からず、オーバーシュートしてしまいました。Mikeが言うには、VOR1には最初からFinalのコースをセットしVOR2を用いてRadialを確認した方が良いととのこと。

ARCから旋回してのFinal Approach Courseについては、特に問題なくこなせました。Runwayを視認したので、着陸しようとしたところ、接地直前でGoing Aroundとの指示が。その後、Radar Vectorで再度ARCへ向かわされます(ただし、入る方法は逆方向から)。今度は大体うまく飛ばすことが出来ました。シミュレーターはピッチがとても敏感で、相変わらず苦労させられました。

今回でシミュレーターの飛行時間も8.2時間となりました。IFRの訓練の場合、最大10時間までがフライトタイムとして認められるので、あと1回くらいでシミュレーターのトレーニングも終わりになりそうです。また、クロスカントリーについても話があったので、そろそろ次のステップに進めるのではと期待しています。

プローチ合計(Simulator含む):
24回(ILS10回、LOC4回、VOR10回) 

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計111.3時間)
Simulator:1.2時間(累計8.2時間)
:PIC時間0.0時間(累計42.2時間)
:Instrument 1.2時間(累計24.9時間)
:Instruction 1.2時間(累計30.7時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計237回)
:シミュレータ着陸:1回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.0時間(累計14.1時間)

2011年8月26日

[PIC23]久しぶりの定番Ramona詣で

調べてみると1ヶ月前にHさんとLocalのフライトをした後、トレーニング以外のフライトを全くしていませんでした。すなわち、フードなしで1ヶ月間飛んでいないことになります。これは精神衛生上も良くないと思い(笑)、また最近のトレーニングの成果をフライトに反映させたいとも思い、久々にクロスカントリーに出かけることにしました。
上空から望むSan Diego方向はHazyな感じ
これもまた1ヶ月ぶりのFly Corona。この1ヶ月、3回日本からのお客さんを連れてスクールを案内しに来てはいましたが、飛んでいませんでした。ひさびさのCorona空港、ひさびさのC150です。期待を念入りに点検してから出発します。最近、Fly Coronaはずいぶんと機体内外部の清掃やメンテナンスに力を入れ始めているようで、特にC150は導入当初の状態から比べると、見違えるほどきれいになりました。さらに100時間点検直後だそうで、調子はよさそうです。ところが、気持ちよくエンジンをかけようとすると、なぜかかかりません。かかるのですが、2,3秒ですぐに切れてしまいます。4回挑戦して同じ結果。嫌な予感を持ちつつ、スクールのスタッフにお願いしてかけてもらうと、憎らしいことに一発でかかりました。しかし、今日は出先でエンジンは止めずに、そのまま飛んで帰ってこようと心に誓います。
Temeculaを過ぎると右手に海が見えてきます
一度かかったエンジンは、その後の調子は順調です。しかし、ランナップでは、かなり丁寧にエンジンの調子を確かめ、特にアイドリングを長めにして様子を確認しました。順調のようで、ようやく離陸となりました。気温が低かったこと、一人乗りということもあってか、覚悟していたよりは力強く上昇していきます。それでも、かるいガストに凧のように揺れ、C150は軽い機体であることをあらためて実感します。
Lake Elsinore上空。スカイダイビング実施中とのことでした。
このルートには、だんだん慣れてきていることもあり、初めてナブログなしで飛んでみました。それでも、天候チェックやGPSの補助使用などは、いつもと同 じように行い、さらにFligth Followingもお願いします。高度は5500feet。驚くほどSOCALは静かで、細かく対応してくれます。このルートの景色は殆ど全て覚えてき ており、Lake Mathews、Lake Elsinore、Canyon Lake、Temeculaと越えてRamonaに向かいます。Temeculaの南の峠を越えると右手奥に海岸線が見えてきます。海岸線一帯はマリンレ イヤで雲がべったりと貼っています。それでも、陸地奥までは入り込んでおらず、Palomar空港もはっきり視認できました。内陸のRamona空港方向 は快晴で、Temeculaを過ぎてすぐに空港のある台地が視認できました。
Riversideへ飛行中、Big Bear方向の山。
SOCALからは5500feetより下がらぬように言ってきており、そのままの高度を維持します。空港まで12,3マイルほどの地点でAirport Insightを告げ(とっくに見えていましたが)、Followingをキャンセルして降下を開始します。RamonaのATIS受信、Towerにコンタクト。いつものようにRight Traffic Rwy27への進入を指示されました。周囲は、トラフィックパターンを回る機が2機、西からの進入機(Mooney)が1機の状況です。Downwindに入るところでコンタクト。左トラフィックパターン上の機の後に続けとの指示。視認できないので、「Looking for the traffic, please call my base」とリクエスト、タワーからは「I can do that」との返信。
4500feetなので、テメキュラ手前の峠をこんな高度で通過します
速度を落としつつ先行機を探していると、BaseからFinalに旋回中の機体を発見。タワーにその旨を告げると、Base進入許可が出ました。ATISではWind Calmとなっていましたが、Final上では弾むようなバンピーな風。ボワン、ボワンと言った感じで上下に揺さぶられます。フラップは25度程度として進入します。滑走路上でも風が吹き着地点が伸びましたが、何とか着陸。タクシーウェイに出ると、後続のムーニーが降りてきました。第1レグのブロックタイム1時間、フライトタイム50分でした。
フライト中のパネル。やはりC150は鈍足です。
タクシーバックしてそのままRwy27から離陸。 来た道を引き返すように、北上します。再びFlight Followingも要請。行き先はRiverside空港としました。4500feetで止めて、比較的低い高度で地上を眺めながら進んでいきます。無線の調子が少しおかしく、応答しているのにも関わらず、しばらくしてから再び呼び出されることが2度ほどありました。いずれも、再度の呼び出しへの返答はしっかりと届いており、もしかしたら送信ボタンの接触が少し良く無くないかもしれないと感じ、意識的に強く押すことにしました。
帰り道のLake Elsinore。引き続きジャンプ実施中とのこと
Riversideに向かうのに、MarchのAirspaceに入らないようFreeway15を北上しようとするとSOCALから「verify heading to Riverside?」と尋ねられました。「We are following freeway15, after 15/91 intersection, will turn heading to Riverside」と返信。Flight Followingなので、そのままC Aircpaceを突っ切っても良かったわけで、余計な気を回してしまいました。Lake Mathewsの手前でFlight Followingを終了してもらい、Riversideタワーにコンタクト。その直前に、Du BoisのインストラクターMikeの声が無線に聞こえてきました。彼は長いフレーズに応答する時、「OK」から始める癖があるので、すぐに分かります。向こうでも、下手なATCと言うことで、私が飛んでいるのが分かっていたかもしれません(笑)。
Coronaでの45進入直前。結構、山に近づきます。
RiversideからはLeft Base Rwy27に入ること、Auto Center上空での交信を指示されました。Auto Centerは Baseの延長線上で空港から3マイルのところにある、自動車販売店が集めっている地帯のことで、Riverside空港でのレポート地点として多用されています。レポートを入れると、「Make Left 360, Large One」とのこと。指示に従って左旋回すると、次は「Fly northeast, follow freeway91 eastbound」とのこと。ジェット機が進入中で、そちらを先に通したかったようです。No.2 for landingとの着陸許可。ジェット機の視認を報告しますが、その直後に別のセスナも北側から進入しており、91号線上にいたこちらとの位置関係から、さらにそちらも先に行かせたくなったようで、引き続き91号に沿って進めとの指示が。ビジネスジェットの直後ではWake Turbulanceが心配だったので、むしろラッキーと感じました。
Coronaの45進入直前、その2。見通しが悪く注意が必要です。
次のセスナも視認し報告。続いての着陸許可が改めて出されました。ところがこのセスナ、降下せずに高い高度を維持したまま。速度も遅いようで、こちらもFlapを出して速度を殺し、距離が詰まらないように気をつけます。降りないのかと思った頃にようやく、ダイブするように降下。Engine FailureのSimulationだったのかもしれません。その後に引き続いて着陸。着陸後にタワーから協力への感謝の言葉をいただきました。第2レグのブロックタイム1時間、フライトタイム55分でした。

最後のレグはCoronaへ戻るだけ。離陸して2500feetで飛び、15/91インターセクションを通過、Left Downwindの45、Downwindと回ってRwy25へ着陸。風はVariableから230度に変わり、風速は4,5ノット。その割にはCenterを維持するのに苦労しましたが、無事に着陸。久しぶりのクロスカントリーを無事に終えることが出来ました。今回は、できるだけ直線を飛ぶことを心がけ、また飛行時間もタイマーを使って管理しました。着陸にはまだまだ納得がいかないですが、VFRでの爽快なフライトを思う存分楽しむことが出来ました。 第3レグのブロックタイム24分、フライトタイム18分となりました。

飛行実績:
飛行時間:2.4時間(累計111.3時間)
Simulator:0.0時間(累計7.0時間)
:PIC時間2.4時間(累計42.2時間)
:Instrument 0.0時間(累計23.8時間)
:Instruction 0.0時間(累計29.5時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:3回(累計237回)
:シミュレータ着陸:0回(累計2回)
:夜間0回(累計10回)

2011年8月24日

[IFR21-25]引き続き練習を続けています

毎回のフライト毎に投稿しようと思っていましたが、ついに挫折してしまいました(笑)。最近は、毎回同じ内容のフライトトレーニングで、かつミスも同じ感じ、すなわち進歩が無く止まってしまっているような状況で、書く内容も無くなって来てしまっていました。
Lou校長がCM撮影で使用した機体(C310)
この間、5回トレーニングを行い、1回はグラウンドスクールのみ(GTB:機材不調で地上引き返し)、1回はフライトシミュレーター、残り3回は実機(パイパー・チェロキー)での練習でした。この間、いくつかのことがありました。
  • KudjoさんがInstrumentに合格した
  • GabrielさんがInstrument、Commercialに合格した
  • Lou校長がCMデビューした
まあ、こんなことがありました。Kudjoさんは、天候不良、機体トラブルに見舞われ、3度目の正直で試験を受け、一発合格しました。Gabrielは、Fly Coronaで私と同じ日にPrivateを受けましたが、彼もDuboisに移り今回、無事にInstrumentとCommercialまで合格しました。Multi Engineに合格したあとは、地元ペルーの航空会社(LAN Peru)に応募するそうです。その会社に通れば、B767の乗員にいきなりなれるそうで、一緒にテストを受けていた人間がそんなプロになるかもしれないと聞いて、驚きました。Kudjoさんも、CommercialとMultiを終えれば、今回の訓練は終わりだそうで、また知り合いが旅立っていく感じです。
LouがP席に座りパターンを周りに出かけました
一方の私ですが、5回の訓練のうち3回は全く進歩が見られず、これは本当にダメかもしれないと「挫折」という言葉が、初めて頭に浮かびました。そのたびに、Kudjo、Gabrielが「慣れれば簡単だから」と励ましてくれ、またインストラクターのMikeも「確実に進歩しているぞ。今回は前よりもずいぶんうまくなった」とおだててくれました。こうした励ましやおだてのおかげか、残りの2回のレッスンでようやく実感できる前進がみられ始めた気がします。

練習をしているアプローチは、
  • ILSアプローチ:Chino、Riverside、Brackett
  • LOC(ローカライザー)アプローチ:Chino、Brackett
  • VORアプローチ:Corona、Brackett
の3種類です。難易の差は特に無いのですが、あえて言えば、Off Site(空港から離れたところにある)VORを使ったアプローチ(例:Corona空港のVOR-Aアプローチ)が難しい気がします。これは、VORの真上を通過するのが難しいためで、近づくにつれて針が繊細に反応し始め、針路の操作が悩ましくなります。ILS、LOCも同じように近づくにつれて反応が繊細になりますが、高度計で滑走路までの距離の見当がつきます。VORでDMEが無い場合は、いつ直上を通過するかを判断する材料が無いため、操縦が難しくなる気がします。

それ以外に、一番頭を悩ましているのは、空中での以下の操作です。
  • アプローチ前のアプローチブリーフィング(5A&M)
    • ATIS
    • ALTIMETER
    • APPROACH
      • how low
      • how far
      • which way
    • AVIONICS
    • AIRSPEED
    • Missed Approach
  • インターセクションごとの5T
    • Turn
    • Time
    • Twist
    • Throttle
    • Talk
    • Track
  • ATC
これらの手順が一度に押し寄せ、さらに操縦も精度を保つ(高度+-100feet、針路+-10度、速度+-10knots)必要があります。また、アプローチによっては、FAF(Final Approach Fix:最終進入点)でタイマーをセットし、時間でMAP(Missed Approach Fix:着陸復航点)を割り出さなければいけません。こうしたことを一つ一つ精度を保って行うことは、とても難しく、操縦の精度が乱れたり、インターセクションでの確認事項を飛ばしたりして、Mikeに注意を受けます。Mikeの注意を受けずに、かつ全てが定められた精度におさまるように仕上げないといけない訳です。
初めて見かけたスクールラッピングの車
先日の5回めのトレーニングでは、自宅でイメージトレーニングをしました。ATCについても、まだまだMikeに任せてしまうのですが、出来る限り自分でRead Backしようと決意しました。大げさに言えば、気合を入れてトレーニングを迎えた感じです。その成果か、いくつか失敗はあったものの、あたふたすることはずいぶんと減り、余裕を持って操作できることが増えてきました。Mikeも「You are flying front of aircraft today」と何回か言ってもらえました。これまでは、"flying behind aircraft"だったということでしょう。
スクールラッピング号その2。側面はこんな感じに
これは頑張ればゴールに到達できるのでは、という気がはじめてしてきました。まだまだ、VORのコースセッティングを間違えたり、タイマーの開始時点を間違えたりと、大きなミスもあったのですが、次にやればうまくできるのではという一種の自信(妄想)が持てるようになりました(笑)。
スクールラッピング号その3。ずいぶん気合の入ったラッピングです
最後に、Lou校長のCMデビューについてですが、先日Chino空港でオートバイ(カワサキらしいです)のCM撮影があり、飛行機も一緒に映るとかで、その操縦をLouが担当しました。そのためにCessna310を借りてきて、その上、自慢の髭と髪をさっぱりと刈り込んでいました。撮影日の後だったのですが、皆からさんざん「Louはセレブリティになった」だの「映画スターだ」と言われていて、まんざらでもない様子でした。

今回、これまでに行なったアプローチトレーニングを集計しました。以下の通りです。

 アプローチ合計(Simulator含む):
22回(ILS10回、LOC4回、VOR8回)

飛行実績(5回合計):
飛行時間:3.6時間(累計108.9時間)
Simulator:1.4 時間(累計7.0時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 4.1時間(累計23.7時間)
:Instruction 5.0時間(累計29.5時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:3回(累計234回)
:シミュレータ着陸:0回(累計2回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール(5回合計)
3.7時間(累計14.1時間)

2011年8月16日

[IFR20]シミュレーターで5T

今回はシミュレーターでの練習です。スクールのシミュレーターはFAAからCATIIに認定されているもので、IFRのトレーニングの場合、10時間までトレーニングでのフライト時間に計上する事が出来ます。

今回は、これまで実機でも行なっているCorona空港のVOR-Aと、新しく行なうChino空港のLOC26Rアプローチです。LOC26RはRwy26Rへのローカライザーアプローチのことで、ILSの水平の誘導電波であるローカライザーだけを使用して滑走路に接近する方法です。垂直方向の誘導電波であるグライドスロープを使用しないので、FIX(航路上の地点)を通過するごとに、次の降下高度まで階段状に降りて行きます。言わばVORとILSの中間のようなアプローチです。

シミュレーターでChinoを離陸します。ずっと気になっていた質問をMikeに尋ねます。「地上での離陸から始めなければいけないルールでもあるのか」。答えは簡単で「以前、空中からスタートさせようとした時、上手くいかずにフリーズしたから」。特にルール等はなかったようです。

離陸したあとは、Mikeが完全に管制官役を行ないます。何とか答えようとしますが、言い回しが分からず苦戦します。Mikeはさらに試験官役も担当して、5T(Turn, Time, Twist, Throttle, Talk, Track)もインターセクション(FIX)ごとに読み上げていかねばなりません。そのうえ、シミュレーター独特の繊細な動きの中で、操縦を続けなければいけません。これらをすべてスマートにこなすのは、まだまだ練習が必要なようです。

これまではシミュレーターでも途中で「一時停止して下さい」とは言わずにやってきましたが、今回はところどころで一時停止してもらい、次の手順を確認します。それでも、5Tをきっちりとこなすのはなかなか大変です。CoronaのVOR-Aを2回、ChinoのLOC26Rを1回(これはまだ、比較的に簡単)一通り2つのアプローチを行なって今回のトレーニングは終了しました。

今回もまた、ふらふらになってトレーニングが終わりました。Mikeからの提案は、一度シミュレーションのパイロットと教官役を逆にして、教官卓で飛行機の現在位置を確認しながら5Tや交信の練習をするのはどうかというものでした。それでもいいですし、単にチャート上で確認しながらの練習でも良いので、少し負荷を下げた練習が必要な気がします。

まだまだ、先は長そうです。

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計105.3時間)
Simulator:1.2 時間(累計5.6時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.2時間(累計19.6時間)
:Instruction 1.2時間(累計24.5時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計231回)
:シミュレータ着陸:1回(累計2回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:ブリーフィング、デブリーフィングのみ
0.2時間(累計10.4時間)

2011年8月13日

[IFR19]ILSアプローチが難しい・・・

最近、VOR、ILSアプローチで足踏み状態となって、いつも同じようなトレーニングの上に、きれいに決まらないもどかしさもあり、ブログに書き込むのも遅れがちですが、頑張って全トレーニングを書いていきたいと思います。
訓練機の愛称ステッカー。STOL装備でMountain Flyingを得意とする機ならではの愛称
今日は訓練機のCherokeeの中で唯一のSTOLキット装着機での訓練です。いつものHSI装備機でないのが少し不安ですが、何とかなるかと思います。まずはグラウンドスクールで、アプローチの手順について勉強します。ここで出てきたのが、アプローチブリーフィング。アプローチを行う前には、チャートを見て、しっかりとブリーフィングをしないといけません。着陸に向けて忙しいさなかに、項目を読み上げて確認するのは、なかなか大変です。さらに、5Tの徹底についても教わりました。5Tは、Turn、Time、Twist、Throttle、Talk、Trackで、全てのIntersectionでは、これを声に出して確認することと言われました。さて、どんどん内容が複雑になってきます。地上で聞いていると、何とか出来そうな気はするのですが、それを実行に移すのはなかなか大変そうです。
STOLキットの特徴1 翼上にStall Fence
1時間のグラウンドのあとは、いよいよ実機での訓練。まずは、Chinoを離陸し、Lake Mathews上空に向かいます。そこでフードを装着してからPDZ VORへ。PDZからはCorona空港のVOR-Aアプローチを実施します。出来るだけATCも担当するように言われます。
SOCAL APP, Cherokee 7085R with Request
cherokee 7085R Go ahead
over Lake Mathews 3500, request simulated VOR-A approach to Corona, Cherokee 85R
cherokee 85R, VOR-A approach approved, remain VFR, direct PDZ, descend and maintain 3000.
cleared for VOR-A approach, remain VFR, direct PDZ, descent and maintain 3000.
こんな交信をして、PDZ上空でホールディングパターンを使用したProcedure Turnを行います。この場合は、ティアドロップの形となり、30度の角度をつけたOutboundを1分飛び、右旋回してInbound Courseにインターセプトします。全てタイマーで時間を管理し、旋回のたびに5Tを言わないといけません。が、なかなかすらすらと出てこず手こずります。その間にも時間は過ぎてしまうので、さらに気ばかり焦ります。声に出さないでよいならば、もう少しスムーズに出来るのにと思うのですが、試験の際はきっちりと声に出さないとダメだそうです。

Procedure Turnを一周回る間に、VOR出発後のルート、Missed Approachのコースについてもブリーフィングします。この時、VOR2をInboundのインターセプト用に使用し、VOR1をVOR出発後のコースにあらかじめセットしていました。ところがMikeが言うにはVOR2の計器にずれがあるとの事で、急遽VOR1のコースをセットしなおすことに。こうした突発事態に対応できずに、さらにあたふたとしてしまいます。そんな中でも、VOR出発時にはタイマーを忘れずにセットしないといけません。VOR出発後は、Radialにインターセプトするまでは降下を開始できません。さらに、このアプローチは計算でも700fpmで降下しなければいけないもので、降下開始が遅れるほど、降下角度を急にしなくてはなりません。
STOLの特徴2 延長された垂直尾翼前部
結局、降下しきる前に時間切れとなり、Coronaのアドバイザリー周波数でMissed Approachを宣言。すぐにSOCALに切り替えて、Missed Approachを告げ、右旋回してPDZに向かいます。そこからはレーダーベクターでILSにインターセプトする、との事。これも考えていなかったことで、いつブリーフィングをすれば良いのか、設定はと混乱します。そのせいか、もしくは機体がいつもと違うせいか、ILSに付いていくのがまったくうまく出来ません。右に左にと中心からずれ、修正すると行き過ぎるの繰り返しです。グライドスロープも同じような感じ。ボロボロになりながらDecision Altitudeまでたどり着き、フードを外すと滑走路に大きな角度を付けて飛んでいました。急いで修正し、フラップを下ろして着陸。

これまで何回かILSを飛んでいて、大体うまく追従できていたのですが、今日は散々な目に。 「そんな日もあるさ」とMikeに慰められます。Mikeですが、どうもこちらが弱るととてもやさしくなる性質な気がして来ました(笑)。まだまだアプローチ、道は遠そうです。

飛行実績:
飛行時間:1.3時間(累計105.3時間)
Simulator:0.0 時間(累計4.4時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.0時間(累計18.4時間)
:Instruction 1.3時間(累計23.3時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計231回)
:シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:Chapter7 Section B
:Approach Charts、Approach Procedres
1.0時間(累計10.2時間)

2011年8月6日

[IFR18]負荷の高いトレーニングに息絶え絶え

ここのところ、Du Boisもかなり込み合ってきています。まあ、知っているだけでも4人がFly Coronaから流れて来ていますし、現有機だけでは足りないようで、Louも保有機材の拡充を考えているようです。

今日もその影響で、機体を予約する事が出来ず、シミュレーターでの訓練となりました。Mikeと打ち合わせをしますが、いきなり知らないDagett空港のVORを指示されます。さらに、Riverside空港のILSアプローチを引き続いて行うとのことで、急いで2つのチャートで確認します。

VORアプローチはほぼ問題なく出来ました。このVORアプローチはまず、VOR上空を通過後、コースを逆行してProcedure Turnを実施し、VORまでアプローチするもの(MDPがVOR)でコメントとしては、最初のVORの通過は少し早目でも良いかもということ。

ここまでは順調だったのですが…。

次は、Riveerside空港のILS9 Approach。ローカライザーにインターセプトして順調に降下しますが、Intersection確認のために使用していたPDZ VORを表示させていたVOR2が突然動作不良に。何か間違えたのかと思って確認しますが、良く分かりません。Mikeに「質問があるのだけど」と言っても、素っ気のない返事。シミュレーターを止めてくれる様子もないので、そのまま着陸を続行。そこでMikeから「Go Around」の指示が。相変わらずVOR2は動いていないようで、この時になって初めて、「Mikeがわざと不作動の設定にしたのでは」と勘づきました。実は、VOR2不動作でIntersectionの位置が分からなかったにもかかわらず、この辺りと目星をつけてIntersection通過を宣言しまっていました(適当についたウソということになります)。これはまずいなあと、嫌な気分になりながらMissed Approach Courseをたどり、PDZ上空でホールディングします。VOR2の不作動を管制官役のMikeに伝え、さらに旋回の指示をもらいます。2周ほど旋回したでしょうか。


「After Over PDZ VORTAC、Fly Outbound 130 Radial」とHoldingから出発の指示をもらいましたが、動揺しており、Bearingと勘違いして310度のコースで出発しようとしてしまいました。ここで初めてMikeがシミュレータをPauseし、RadialとBearingを混同しないようにとの注意をもらいます。さらに、VOR Intersectionに向かえとの指示。どうやってVOR Indicator一つで2つのRadialの交点を見つけられるのか…。Mikeにギブアップを宣言しますが、「考えれば出来る」との一言で、一時停止はしてくれません。残ったVOR1を頻繁に切り替えて2つのRadialを測るしかないかと思い、周波数とコースを行ったり来たりしながら確認します。ようやくMikeが助け船を。「一つのRadialの乗っている状態ならば、ヘディングを維持しておけば、早々コースから外れない。あとは、もう一つのRadialをセットして、クロスするのを待てばよい」とのこと。ここで飛行は終了し、そこからMikeの長い説明が始まりました。

VORを不作動にした理由は、VORをセットした後にIdentifyをしていなかったから、とのこと。確かにVORの周波数をセットした時、なぜかIDの音が出ず、後で再度確認しようと思ったまま忘れていました。試験だと、これで十分落ちる事になる、とのこと。言われたことが出来ていない、本当に出来の悪い学生が注意される図になってしまいました。さらに注意を受けたのは、計器上で確認できなかったIntesectionを適当に通過と言ってしまったことです。自分としても、間違ったこと(すべきでない事)をしてしまっているのは分かっているので、どうにも頭が上がりません。

なかなかバツが悪かったのですが、自分の中で、問題が起こった時に適当に処理をしようとする傾向があることが、はっきりと自覚できました。これは良く良く自覚して、常に肝に銘じたいと思います。それ以外にも、VORの不調を感じたらすぐに管制官に報告する、VORはセットしたら必ずIDを耳で聞いて確認する、VOR1つでもVOR Intersectionにたどり着ける、などなど、大事なことを学びました。

今回のトレーニングは、これまでのような技術的な問題の解決だけでなく、メンタル面にまで踏み込んだ内容となり、ずいぶんと精神的に疲れましたが、得たものも大きいものとなりました。ただし、このような精神的に追い詰められるのは、今回限りになればと思っていますが(笑)。Mike、穏やかな表情でいて、なかなか厳しく追いつめるタイプのようです。

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計104.0時間)
Simulator:1.3 時間(累計4.4時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 0.0時間(累計17.4時間)
:Instruction 1.3時間(累計22.0時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計230回)
:シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:ブリーフィング、デブリーフィングのみ
0.3時間(累計9.2時間)

2011年8月4日

[IFR17]実機でのVOR/ILSアプローチ

今日は実機でのアプローチ練習に入ります。あらかじめ、CoronaのVOR-Aアプローチ、ChinoのILS/LOC26Rのアプローチチャートを良く見ておくようにとのことで、その通りにしていきました。アプローチチャートは、小さな紙(A5)程度の紙に必要な情報がまとめられていて、分かりやすく整理されています。

アプローチはIAF(Initial Approach Fix)と呼ばれるスタート地点から、IF(Intermediate Fix)、FAF(Final Approach Fix)を経由して滑走路までのルートで成り立っています。さらに着陸しなかった(できなかった)場合に備えて、Missed Approach Course(着陸復航ルート)も定められています。着陸以外はMissed Approachも含めて全て計器による操縦だけで成り立つようになっているわけです。それでも、着陸だけは目で外を見ての決断・操作が必要なので、それぞれのアプローチには、最低の視程、雲の高さ等が定められています。

これらの情報をチャートから正しく読み取る必要があるわけです。またアプローチは風向きや天候で変更される場合もあるので、上空を飛行中にこれらのチャートを探し出して、確認(ブリーフィング)する事も出来なければいけないとのことです。さらに、試験やその後の操縦の際には、「これよりChino空港ILS26Rアプローチのブリーフィングを開始する」「ルートはPDZ VORTACを出発後・・・」「高度はCAZBYで・・・・」「着陸決心高度は・・・」「着陸しない場合は・・・」「周波数は…」と全ての情報を声に出して確認(他のパイロットがいる場合は情報の共有)を行ないます。最後に「Approach briefing completed, any questions?」といって終わりだそうです。

こんな内容をグラウンドスクールでMikeから学びました。今回は二つのアプローチを地上でおさらいした上で出発します。それでも、上空でもブリーフィングを実施して手順を確認しました。
Chino空港のVOR-Aアプローチチャート
最初のCorona空港へのVOR-Aアプローチは、PDZ通過後に3100feetから1660feetまで2分半弱で降下しないといけません。その上で滑走路を視認し、回り込んで着陸します。今日は、Missed Approachをするとのことで、少し気が楽ですが、それでも慌ただしい操作になります。実際は降下が少し間に合わず、規定時間の段階で降り切れませんでした。 VORアプローチは定められた距離(時間)内で規定された高度まで降下して滑走路を視認しないといけません。実際では、もう少し早めに降りて空港を探すことが必要との事でした。

Missed Approach Courseにしたがって再びPDZ上空へ到達し、今度はそのままChino空港のILS26Rアプローチを実施します。PDZからCAZBYインターセクションに向かう途中にブリーフィングを実施します。それ以外にも管制官との交信、着陸前チェックリストの実施など、やることは多すぎるくらいにあります。もちろん、飛行機も定められた高度、コースで操縦させなければいけません。
Chino空港のILS26Rアプローチ
PDZからこのアプローチを行なう場合は、CAZBY Intersection通過後にProcedure Turnを行ないILSのコースに載せて行きます。ここからはシミュレーターでもやっていますし、実機でも何回かやっています。しかも今日は風が穏やかでずれることもあまりありません。ずれた場合は、その旨を声に出して、その上でCorrection(修正)している事を、試験官にアピールします。ILSアプローチの場合は、グライドスロープ(電波による高度情報)に乗って、Decision Altitude(決心高度)に到達した地点がMissed Approachを行なうかどうか決定する限界点になります。

「Approaching Minimum」とMikeに伝え、フードを外します。さらに「Decision Altitude、Runway Insight. Continue Approach」とコールします。Mikeからは「PAPIにしたがって降りていけ」との指示。そのまま着陸まで持ち込み、まあまあな着陸とすることが出来ました。

デブリーフィングでは、VOR-Aアプローチの際に少しコースのずれがあったこと、とにかくコースには出来る限り完璧に乗ること、とのなかなか厳しいコメントが。とにかく精度を高めるしかないようです。それ以外は、ILSアプローチなど完璧とのことで、ほめられ過ぎると照れるもので、「いやあ、風が穏やかだったから」と謙遜してしまいます。「確かに」との返事で、なんだか謙遜して損した気になりました(笑)。

IFRの課題は、操作そのものよりも、ブリーフィングやATC、チェックリストなど、それ以外のたくさんのタスクをこなしながら、同時に操縦するというマルチタスクに如何に慣れるかということのようです。慌てずに、原則を忘れずに、必要な手順を行なう事を徹底する事が必要ということです。


飛行実績:
飛行時間:1.3時間(累計104.0時間)
Simulator:0.0 時間(累計3.1時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.0時間(累計16.1時間)
:Instruction 1.3時間(累計20.7時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計230回)
:シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:Chapter7 SectionA、 B
:Approach Charts、Approach Procedres
1.0時間(累計8.9時間)

2011年8月2日

[IFR16]シミュレーターでホールディング

今日はフライトを予約してあったのですが、 訓練機の予定が変更となり急遽100時間点検に入ってしまいました。明日、Kudjoさん、Gabrielと2名がIFRの試験を同じ飛行機で受けることになっており、そのための変更のようです。前もって、受付担当のAnaとインストラクターのMikeの2人からリスケジュールについて話があり、迷いなくシミュレーターでトレーニングを受けることにしました。シミュレーターは時間当たりの金額も安く、定められたマヌーバの基本を学ぶには良い感じです。何より、絶対安全なのが気が楽です。ただし、現実ならではの臨場感もないので、気が抜けてしまう部分もあるような気がします。

晩の2時間だけの予約なので、ブリーフィングだけで早速フライトを開始します。今日はSanta Monicaから飛び立ち、その周囲のIntersectionとVORでのHoldingです。まずはSanta Monica空港離陸から。シミュレーターでは、着陸はしないことがあっても離陸は必ず行います。理由は良く分かりません。離陸後、位置・高度を移動して再開します。

今日は、Mikeが完全に管制官役となって話しかけてきます。
「Cherokee85R, holding instruction for you. Ready to copy?」
「85R, ready, go ahead」
「Cherokee85R, hold at Northeast of SADDE on V107, left turns」
「hold at east of SADDE on V107, left turns, 85R」
こんなやり取りをして、すぐにメモにパターンを書いて確認します。
「パラレルでエントリーします。エントリー後の針路は328度、1分間。その後左旋回して103度でインバウンドレグ、FIM VOR 148ラディアルにインターセプトします。」
これは実技試験対策で、試験管に自分の意向をきちんと伝えるのが大事なようです。基本的には教官卓の画面に良い形の軌跡を残せましたが、Intersection通過後の旋回のタイミングとタイマーを早めに入れることを指摘されました。さらにGINNAでも同様なIntersectionホールディングを指示されます。

今回はMikeが明らかに風の成分を設定しており、風への対応を試そうとしています。この風、Gustyでなかなか大変ですが、ホールディングの結果から風の成分を読み取り、Outboundの針路、時間を調整して対応します。

さらに、FIM VORTACでもホールディングの指示が。パラレルでの進入となりますが、VOR通過をじっくりと待っていたら「外れすぎ。VOR Indicatorのフラグが動き出した時点で変針してタイマーをスタートさせること」とのこと。もう一度エントリーするところからやり直しとなりました。言われたように改善して、パラレルからVORに戻ってきたところで、これまで2ヵ所でと同じように左旋回。そこでMikeが一言、「なぜ左旋回?」

前2回は「Left Turns」のホールディングだったため、つい今回も左旋回してしまったのでした。今回のMikeからの指示には旋回方向の指示は無し。つまりStandardの右旋回だったのに、前2回の癖で左に曲がってしまったのでした。「引っ掛けるためにやった」とのことでしたが、見事に引っかかってしまいました。もちろん現実でやってしまったら非常に危ないことですので、とにかく注意しないといけません。

ホールディングにしても、注意すべき項目が多く、まだまだミスが多いということが自覚できました。また、次こそはもっと良い出来にしたいと思います。

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計102.7時間)
Simulator:1.3 時間(累計3.1時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.3時間(累計15.1時間)
:Instruction 1.3時間(累計19.4時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計229回)
シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:ブリーフィング・デブリーフィングのみ
0.0時間(累計7.9時間)