2011年3月20日

C172Rでの初フライト

先日、久しぶりのフライトをしました。今回は、C172でのフライトでした。最初の体験飛行1回を除いて、今までC150ばかり乗っていましたが、そろそろ次のステップをということで、2機種目となるC172に挑戦する事にしました。C172Nを予約していたのですが、スクールに着くと予約変更があったとのことで、同じ価格でC172Rに変更を提案されました。特に問題はないので、OKとします。C172PはFuel InjectionシステムでCarbuletorが無いため、Carbuletor Heatのスイッチもありません。
C172Rのエンジンオイル点検口
久しぶりに会ったElianと少し話してから、早速Flihgt Inspectionに向かいます。一回り大きいものの、機体の構造などは基本的にC150と同じです。違うのは、燃料のサンプリングをする穴が各翼5か所あることくらいです。機内はさすがに広々していて、C150に乗り慣れているせいかとても大きく感じます。座席も大きく、ゆったりとした作りに感じます。

Elianと機体に乗りこんでから気が付くのは、座席から操縦パネルまでの距離が遠いことです。座席を一番前までずらしてちょうど良い感じです。隣のElianも同じく一番前までずらしています。それでもなお、操縦桿までの距離が遠い感じがします。どうもエレベータの標準位置が遠い感じです。さらにスロットル、ミクスチャーがどちらも驚くほど固い印象です。どれもが、かっちりと重厚な印象です。

Elianに言わせれば、大した違いはないとのことですが、私の感覚としては全く別物といった感じです。思っていたよりも手ごわそうです。エンジンをまわしてTaxiをしても、最初はタキシングもふらふらしてしまいました。何だか、フライトトレーニングの初期からやり直している感じです。スロットルもちょっと押し込むとみるみるタキシング速度が上がり、C150と比べてパワーがあるのが分かります。

離陸後は70-80knotsということですが、機種がずいぶんと上向きます。1500AGL以上になれば、速度を速めても良いとのことで、もう少し、機種を抑えて上昇します。それにしても、力強く、あっという間にTPAまで上昇します。

まずはそのままLake Mathewsまで出かけ、Basic Maneuverを試します。操縦桿が重く、重厚な感覚です。パワーを入れるとすぐに上昇するし、上昇を抑えるとすぐに速度が増加するので、いずれの動作でもC150より早めの操作が必要です。これは、かなり別物と言った方がよい感覚です。操作が重い分、エレベータはトリムを、より細めに調整する必要があります。

Elianが、スリルは欲しいかというので、「もちろん」と答えます。何をするかは想像がつきます。想像通り、フルスロットルで上昇、アイドルで操縦桿を思い切り押しこみました。急激にマイナスGがかかり、体が浮くような感覚になります。さらに目の前には地面が。「デモフライトではいつもこれをやる」とのこと。それって、人によってはマイナスの効果がと思うのですが(笑)。確かに私もデモの時、Lorneにやられました。あの時は、死ぬほど怖かったのですが、半年たった今では楽しめるようになっています。「自分でもやりたい」と聞くので、同じ操作を自分でも繰り返しました。Elianはガムを膝の上において、宙に浮くか試そうとしています。残念ながらガムは浮きませんでしたが、十分な疑似無重力を楽しみました。

その後Chino空港に行き、トラフィックパターンを4周しました。着陸そのものは、C150とそれほど違いはありません。気のせいか、C150よりはGround Effectが強い気がします。その分、フレアがやりやすいと感じました。問題は、T/Gの後の高度の処理で、パワーが強いため、こんなにと思うほど仰角をとり、すぐにクロスウインドに入ります。TPAが700AGLのせいか、クロスウインドの途中でTPAに達してしまいます。今までになかった事なので、あたふたしながらスロットルを調整し、ダウンウインドに変針します。すぐに高度が上がり、それを抑えると速度が上がり、さらにスロットルを絞ります。さらにさらに、あっという間に、達ダウンポイントアビームに、その前に少し速度を絞っておくとのことで、とにかく「早めにスロットルを絞る」、これが鉄則のようです。

さすがに4週まわって多少慣れてきたところで、帰途へ。今回は、1時間半しか予約できていなかったので、フライトタイムも1時間と短いものでしたが、新たな機種を満喫できました。1ヶ月半ぶりにElianから習う事も出来て、満足しました。また近いうちにC172に乗って、早くものにしたいです。

今回のようなフライトは、PICとして付けても良いそうですが、何となくDual、同乗教育として付けてしまいました。

飛行時間:1.0(累計52.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計7.6時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:5回(累計162回)
:夜間0回(累計10回)

2011年3月8日

パイロットライセンス到着

本日、ようやくパイロットライセンスが到着しました。1月末にチェックライドを受けたので、5週間ほどかかったことになります。封筒を開けると、中には1枚の紙が入っており、そこにライセンスが貼りついていました。
なかなか到着しなかったので、そろそろExaminerにでも相談しないと(1ヶ月経っても届かなかったら連絡してくれ、とのことだったので)と思っていたところでしたので、無事届いて何よりです。

ライセンス自体は、アメリカの自動車免許と同じくクレジットカードのサイズ・規格です。材質はプラスチックで、磁気ストライプも付いています。表面にはライト兄弟の世界初飛行の機体とジャンボジェット機が、裏面にはライト兄弟の顔写真が描かれています。
ライセンス表面
ライセンス裏面
顔写真などは入っていませんので、フライトの際は、ライセンス、写真付きID(自動車免許、パスポート等)、Medical Certificateの3つの携帯が義務付けられています。

いずれにせよ、これで紙のテンポラリーライセンスを持つ必要がなくなりました。さっぱりして良かったです(笑)

2011年3月4日

Banning空港

RiversideやRedlands方向からPalm Springs方向に抜ける谷は、年中強い風が吹くことで有名です。そのため、風力発電用の風車が多数ならんでいます。この谷は「風の谷のナウシカ」のモデル地にもなったという話を聞いたことがありますが、真偽のほどは分かりません。
そんな谷沿いにあるBanningの町にも空港があります。先日、仕事で脇を走るFreeway10を通りましたが、時間がありましたので空港にも立ち寄ってみました。あわよくば、カフェなりフライトスクールなりがあるのではと思っていましたが、見事なほどに何もありませんでした。ハンガーとTie Downがあるだけで、関係者以外は立ち入ることすら出来ませんでした。仕方がないので空港のフェンス外の道路脇に車を止めて、中を眺めていました。
空港自体も人気(ヒトケ)がなく、何も動きがないなと思ったその時、1機のパイパーが降りてきました。この辺りは西風が多いのですが、この谷では東風が吹いており、西からのアプローチでした。見るとChinoのDu Bois Aviationの機体です。女性二人が乗っているのが見えましたが、残念ながらこちらが眺めていることにも気が付かれずに、タクシーバックした後、再び離陸していきました。