2011年4月28日

Chino空港でのレンタル

週末、別のフライトスクールに出かけてみました。Chino空港にあるDe Bois Aviationです。

いつものフライトスクールは、2名のインストラクター(Elian、Marlon)が無事航空会社の職が決まっていなくなり、飛行機は1機全損し、さらに数ヶ月前にクーポンサイトで安い体験フライトのオファーを出したために、週末を中心に混雑が続いています。スクールが繁盛しているのは良いのですが、なかなか気楽に飛べる感じでは無くなってきてしまっているので、別のレンタルができるところを開拓しておこうというのが趣旨です。

ここのスクールは、デスクワーク専任のスタッフがいるようで、メールを出してもすぐに返事がきます。日曜日にレンタルのためのチェックアウトが出来る事になり、イースターの日に出かけました。Chino空港はCoronaから飛んでいくとあっという間なのですが、自宅から車で出かけると、順調でも40分位はみておかないといけません(自宅からCoronaは20分ほど)。途中、RiversideのATIS、ChinoのATISと聞いて見ますが、どちらもVisibilityは良いものの、Ceilingが1000feetほどしかありません。また、ChinoのATISは地上ではとても感度が悪いことにも気がつきました。

以前ChinoのPlaes of Fameに出かけたときにスクールの所在を見つけておいたので、スムーズに駐車場に止めて向かいます。ハンガーの中に事務所(ウッディなプレハブの事務棟)がありました。OwnerのLouさんが対応してくれます。

まずは地上に関する部分をやろうということになり、メールでもらっておいたレンタル同意書兼知識問題の用紙(全8枚)を提出します。2枚半の知識問題は、Pre-SoloのWritten Examのような内容でしたが、「機内でサーモポットに入れたコーヒーを飲むときの注意点は」等というものもありました。正直、分からない問題もあり、2問ほど空欄のままでした。

早速、Louさんの答え合わせと解説が始まります。黒板を使って説明しながら、問題を一つずつ見ていきます。AFT CG、Front CGの解説では、どちらが速度が出るか、またその理由について尋ねられ、うまく答えられなかったのですが、CLの機種上げの力に対してRudderの下向きの力でバランスを取ることから説明が出来ると教えられました。恥ずかしながら、これについてはしっかりと考えたこともなく、まったく新しい知識でした。

上空でコーヒーを飲むときの注意点ですが、答えは、1.気圧の変化でふたを開けたときに飛び出すことに注意すること(これは分かりました)、2.気圧変化で沸点が降下するため突沸に注意すること、の2つでした。2つ目はまったく思いついていませんでした。

解説に1時間以上かけた後、飛行機を見せてもらいました。Louさんの自慢は、機体はすべて格納庫に保管していること、出来る限りきれいに整備している、とのこと。確かに全ての機体はスクールのカラースキームに塗装されています。C150の中ですが、想像よりもかなりきれいでした。HandheldのGPSが備え付けられており、RadioもDualであります。すなわちIFRもできるということです。また、座席もエンジの布で真新しい感じでした。カーペットや座席も定期的に張り替えているから、とのこと。1969年式とのことでしたが、とても思えない細かな整備ぶりです。

結局この日は天候は回復せず、フライトは次回に持ち越し、ということで帰途に着きました。また、Fly Coronaに入れていたEddieとのC172の練習も天候理由でキャンセルということになり、この日はフライとすることなく終わりました。

2011年4月17日

C172トレーニング第2弾

1ヶ月ぶりに、トレーニングをしてきました。
C172を単独で乗れるための練習ですが、今日の期待はC172F(1965年製)です。また、インストラクターもこれまでお世話になっていたElianが転職したため、Eddieになりました。
C172F(Check Rideの日に撮影したもの)
さすがに1965年製は、特にコックピット回りは年季が入っていました。ただし、エンジンはつい最近換装したばかりの新品で、40時間程度しか回っていないものでした。「この機体はずいぶんとクラシカルですね」と言うと、Eddieは「そう言い方もあるね。別の言い方では古いって言うけど」とはっきりとした表現で答えました。
クラシカルなコックピット
それでも飛んでしまうと、それほど古さは気にならなくなります。ただし、前回飛んだC172Rとは違い、ずいぶんと操縦の感覚が軽く、またパワーも少ない気がします。どちらかというとC150よりも力ない印象を受けました。キャブレターヒートであることと、150hpなこと(C172Rは160hp)でこれだけ違いがあるとは、という感じです。

今日は、苦手な気がする西風のためRwy7からの離陸、まずはLake Mathewsに向かいます。Steep Turnを左右360度、Power Off Stallを2回したところで、Eddieが「エンジンが震えている」と言い出しました。言われてみると、確かに低周波の振動が少しあり、またエンジン温度がかなり高くなっているのに気が付きました。「すぐに戻ろう」ということで、まっすぐCoronaへ戻ります。着陸して再度Runupを行ったところ、状況が改善していました。時間があるのでタッチアンドゴーをしようということになり、トラフィックパターンを回ります。Rwy7を使っていますが、横風が強く、時々吹流しが真横になります。タコのようにふらつき気味の機体を操縦して、滑走路の中心へ持ってきて着陸させます。フレアはC150より多少強い感覚です。C150では、着陸時にストールホーンがなることはありませんでしたが、C172はフレアの時に鳴り出します。
クラシックカーのような内装(ベルトは2点式!)
4回ほど回ったところで時間となり、今日はここまで。「とても良く飛ばせてるよ」と言われますが、「まだまだC172を飛ばす自信はないなあ」と答えます。「Instrumentに興味はあるの?」と聞かれ、「興味はあるけど、まだ分からない」。また、来週も練習するので、その時はInstrumentの練習も少しやろうということになり、本日のトレーニングは終了しました。エンジンの調子ですが、オイルが多少少なかったのと、31度の気温で、オーバーヒート気味だったのではないかということでした。

追記1:
インストラクターのElianは、Long Beachにあるコーポレートジェットでの採用が決まったとのこと。まだ22歳でキャリアがスタートしたと思うと、すばらしいことだと思います。

追記2:
先日のC150の事故ですが、乗っていた2名のうち、1名はすでに退院したとのこと。もう1名は顔の骨を折っており、入院が必要な状況だそうです。「クレイジーな操縦だった」とのことですが、こんなことがあってもスクールは相変わらず明るくにぎやかなのは、いかにもカリフォルニアといった感じでした。

飛行時間:1.2(累計54.0時間)
:PIC時間0.0時間(累計7.6時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:5回(累計167回)
:夜間0回(累計10回)

2011年4月13日

訓練機が・・・

本日午前9時に、Corona空港で飛行機事故があったそうです。
記事を読むと、事故機は私がライセンス取得のために乗っていた機体(C150)のようで、昼のTVニュースではハンガーに突っ込んで止まっている機体も映っていました。機番はしっかり見えませんでしたが、機体のカラー、新聞報道で見た年式、所有者などの情報が一致することから、N11630で間違いないようです。

事故ですが、2名が負傷という状況です。新聞によると、タッチアンドゴーもしくはゴーアラウンドの際の事故だそうで、パワーを失ったのではとも書かれていました。自分が乗っていたときはエンジンはとても快調だったので、信じられない気持ちです。

LAタイムズの事故記事
http://latimesblogs.latimes.com/lanow/2011/04/2-injured-in-small-plane-crash-at-corona-airport.html

スクールの予約システムによると、知っているインストラクターは乗っていないようですが、少々心配しています。スクールに連絡を入れても大変な状況だと思いますので、いずれ連絡をして状況を確認したいと思います。

最近、フライトをしていませんでしたが、また空を飛ぶのが遠のきそうです。

追記:
テキストで安否確認を送っていたインストラクターのElianから返信がありました。自分は乗っていなかったこと。2人のStudentが搭乗していたそうです。

追追記:
さらに夕方になってElianから、運ばれていく630の残骸の写真にBye bye 630という言葉が添えられたメッセージが送られてきました。