San Bernardinoではそのままタクシーバックして、Chinoへのルート、手順を確認した後に、すぐに出発。ここからは2500feetで、Riversideの空域を経由して向かう事になります。それにしても、San Bernardinoは、いつも他の飛行機の気配もないような、幽霊飛行場とでも呼ぶべきかのような気配です。そんな空港から飛び立った後は、RiversideにTransitionの許可を取り、Loubidoux Mountain上空で変針してChinoへ。Elianが以前教えてくれた、この道をまっすぐ進むとChino空港のFinalという道路に沿ってChinoへ向かいます。Riversideの空域内でしたが、Chinoに早めにコンタクトしたかったので、周波数変更の許可をもらい、Chinoへコール。Rwy26Lへの着陸を指示されます。本当は26Rの方がDu Boisの格納庫に近いのですが、何となくタワーが忙しく殺気立っているので、リクエストせずにそのままアプローチ、許可の後着陸。今回は全て、すこしドシンとした着陸でしたが、最後が一番マシだったかもしれません。
タクシーのリクエスト時に、グランドにフライトフォローイングも依頼します。タワーからSquawkなどが告げられると言われ、タクシー開始。ランナップも無事に済みタワーにコンタクトすると、Squawk Codeとremain clear of Class C until 2 way radio establish with SOCAL Approachとのこと。Chinoから東へ出発の場合は、SOCALとコンタクトするまでは、2700feetを超えないようにするということになります。
正面にHesperiaの街、左手にLake Red Arrowが見えてくると、その山の上を飛んでChinoに降りよう、とのことで、山を越えていきます。6000feet級の山の連なりを超えるといきなり4000feet以上の段差で下界の平野に出ます。この辺りで再びSOCALにFlight Followingを依頼し、毎分600feet程度で高度を下げつつOntario空港を目指します。SOCALからは3500feetまでの降下とOntario空港上空通過の指示が出ます。3500feetに近づく頃、SOCALからOntarioタワーへの移管指示。Ontarioにコンタクトすると、2500feet以下での空港上空通過を指示されます。
CoronaからRamonaへは、数日前と同じルートです。Flight Followingを依頼して、5500feetで行きますが、雲のボトムが5500~6000feetといったところで、とにかくよく揺れます。一瞬たりとて操縦桿から手が離せない状況で、しかも進むにつれて、ボトムが下がってきているようです。したがって「Cessna61Q is descending to 5000feet due to clouds」とSOCALに伝えます。「Maintain VFR」とのことで、そのまま5000を保ちます。やがて、日本語アクセントのセスナが同じRamonaに向けて向かっているのが聞こえてきました。Ramonaについて、Runway Endで次のレグの準備をしていると、当該機が降りてきました。白に赤い塗装の入ったC172でした。気流はBumpyですが、今日はとても視界が良く、15マイル先からRamona空港が確認できました。また風は270@6で上空のガストは厳しいものの、地上付近は風は比較的穏やかでした。
クロスカントリーでいつも来る最初の山場は、 SOCALにFlight Followingを依頼することです。いつも忙しそうなSOCAL Approachに間隙をぬって依頼しないといけません。また、忙しいので、Stanbyと言ったまま放置されたりすることもあります。今日も早速、「Call you later」と言われてしまいましたが、しばらくするとちゃんと呼んでくれました。忘れていなかったのだけでも、うれしい気分です。無事にSquawk Codeももらえ、5500feetでLake Elsinore、Temecula、San Luis Riverと設定したポイントを通過していきます。
この辺りからかなり雲が海から張り出しているのが見えてきました。殆ど雲海の上の飛行という状況です。Ramonaの天候を確認すると、Sky Clear。雲海と言っても、航路の左を中心として地面も見えているので、VFRを維持して進みます。Approachからは、Descent at Pilot's Discretionとの連絡が。3000feet前後でCloud Topに遭遇したので、雲を避けつつ降りて行きます。空港はまだ見えませんが、そろそろ空域に入ってしまうので、Flight Followingをキャンセルし、タワーにコンタクトします。そのまま降下を続けると空港が見えてきました。Right Trafficに入るように指示されます。
Cnayon Lake上空。住宅が立ち並んでいます
Downwindに入る時に連絡し、そのままCleared to Landをもらいます。風は12ノット。フラップは25度くらいにして、進入します。フレアを少し時間がかかりましたが、ランウェイセンターを維持して着地。滑走路から出てタクシーバックを要求。50分ほどのフライトでした。そのまま、GPSで帰路のデータをセットアップし、 地図でルートを確認したところで北西に向けて離陸要求。同じ北西からの到着機がありますが、タワーはコンタクトしているとのことでで、そのまま離陸許可。
San Diegoまでの遠征はあきらめ、今日はこの機体の習熟と割り切ったローカルフライトとします。まずはいつものようにLake Mathewsでマヌーバを試してからRiversideへ。さらにFlabob、Redlandsへと足を伸ばそうと考え、資料をニーボードにまとめてから出発します。離陸の感じは、前の機体よりも力強い感じ。80mphに設定すると、VSIが800feetを指したりします。TPAに上がるのが早い気がします。
Lake Mathewsにつくと、早速Steep Turn。気流が安定しているので、まったく問題ありません。Lorneは徹底的にほめて育てるタイプのようで、「今のトリムの使い方はすばらしい。」「反対の旋回に入る時のスムーズさがすばらしい」とやたらにほめてくれます。悪い感じはしません。そのままPower Off Stall、Power On Stall。風が良いせいか、気持ちいい感じで進みます。さらに、エンジンストールのシミュレーション。即座にLake Mathewsにある廃滑走路を緊急着陸地点に決定し、そこに向かって降りていきます。その間のチェックリスト、エマージェンシー宣言、打ち合わせなども再現します。4000フィートからの降下なので、しばらく時間があり、Lorneから細かな説明が入ります。再始動が駄目だったら、粘りすぎずにフラップを下げてマスター、燃料コックを閉めること、最後に慌てないで着陸前の処理が出来るようにとのことでした。結構時間があるので、話を聞きながら、ときどきパワーを入れて、エンジンが本当に止まっていないか確認します。これまでで最大級の着陸寸前状態でしたが、スレッシュホールドに差し掛かるあたりで「ゴーアラウンド」と声がかかり、上昇へ。
2500フィートほどに回復したところで、「それではRiversideに行こう」とのことで、水平に戻し、まずはATISを聞きます。その後タワーにコンタクトを取りましたが、ATISを聞いている間に西に進んでしまいましたが、まあいいかと思い「Over Lake Mathews」と位置通報。タワーからは、「Enter Left Base Rwy27」との返事。Lorneが「正しい位置だったらBaseではなく、Down Windと言っただろうね」とのこと。「ここだったらどのような位置通報が良い?」とたずねると、「自分は現在地ではなく、いつもタワーからの方角と距離を伝える」とのこと。確かに他機の位置通報を紀聞いても、現在地を言われると、知らない場所の場合まったく役に立たないと感じていたので、これは納得です。ただし、距離は目測なので、この感覚を養う必要があります。
ダウンウインドよりも滑走路から距離を取って飛んでから、ベースに入ります。タワーから言われていた2マイルを告げると「Cleared to Land」が。降下を開始し、フラップを下げていきます。このC172Fですが、フラップのインジケーターがINOPになっており、直接目で見るしかフラップの出具合を確認する方法がありません。もちろん見たところで、何度とは書いてありません。目測でこんなもんか、とフラップを出しつつファイナルへ回ります。スレッショホールドでアイドル、機体を水平よりやや上にしてフレアをかけ、着地を待ちます。が、フレアの全くない3点着陸になってしまいました。「No Flare, Very Bad」とLorne。どうも、C150と見え方とフレアの必要量が異なるようで、そんなにするとバルーンが大変ではと言うくらい引いて良いようです。
ソロ最初の着陸は、少し退化したような着陸。満足できる着陸が出来たらやめようと思いながら、結局、全部で4周しました。最後は、さすがに満足できるレベルになりました。フレアが十分に効くと、滑走距離も短くてすみます。出口1つ分は確実に違ってくるようです。また、この飛行機は古いながら、作りががっちりとした印象で、多少手荒に着陸しても(良くないですが)、びくともしない頼もしさがあります。この機体をスクールでは”Old but Faithful”と言っていますが、言い得た表現です。
Fly Coronaにも早くもC150が配備されたようですが、それ以前から検討していたChino空港のDu Bois AviationにC150のチェックアウトに出かけました。Lorneがキャンセルしようと連絡してくるくらいで、風は040@12G21という一人では決して飛びたいと思わない風向風速です。ただし、Coronaとは異なりChionoにはRwy3/21という横風滑走路があるので、いけるようです。
飛ぶ前に、Mikeと別室で打ち合わせをします。今日のフライト内容は、Chino空港からSoft Fieldで離陸し、Lake Mathewsへ。Slow Flight、Power Off Stall、Steep Turnをやって、再びChinoでSoft Field Landingということに。特に問題はなさそう(自信があるわけでもないです)が、風が問題です。Mikeにこの風はどう思うと聞くと、まあ心地よくはないけど大丈夫だろう、とのこと。
91/15インターセクションでTowerへコンタクト。Towerからの返信時に雑音が入り、聞こえない部分があり、再度確認。「Enter Right Base Rwy3, Contact 2miles」と聞こえたのでその通り答えます。Mikeもこの時は何も言わなかったのですが、その後コースをBaseに取ろうとすると、違うとのこと。Rwy3は初めて使うのでBaseの位置の取り方が違うのかと思い、しばらくして再度曲がろうとすると、また違うとのこと。少し混乱しましたが、Mikeは「TowerはEnter Right Trafficと言った」とのこと。うーん、そうかなあと思いながらも高度の処理もあるのでその通りにします。Towerからは「Make Short Approach」との指示が来ますが、Mikeが「Negative」と答えます。
最後に、再度スクールでログブックにMikeが項目を全て記入してくれました。飛行内容は、Check out for 150. good job!でした。合格ですかと聞くと、その通りとのこと。その他、今日のフライト内容についてレビューを受けました。Radioはゆっくりだが、間違いはないので良いとのことでしたが、疑問を持ったら、必ず聞き直して確認することとのこと。確かに、さっきのEnter Right Base/Trafficはしっかり確認しておくべきでした。