TSAのAFSP申し込みについて

日本人をはじめとするアメリカ市民権を持たない人間がアメリカでパイロット免許を取得するには、フライトトレーニングの前にDHS(国家安全保障省)のTSA(運輸安全局)が行っているAFSP(外国人フライト訓練プログラム)に登録する必要があります。これは、なかなか分かりづらいと思いますが、自分の申しこんだ経験からいえば、時間的余裕さえあれば手続き自体は決して難しいものではありませんでした。

概要
流れとしては、
  1. Alien Flight Student Program(AFSP)で個人情報を登録する
  2. AFSPで、フライトスクール情報とトレーニング内容を申請する 
    1. AFSPがフライトスクールに確認を取る
  3. フライトスクールの確認が取れ次第、AFSPから申請料払込の連絡が来る
  4. 申請料を払い込む(クレジットカードで払えます)
  5. 申請料払込確認、申請受理の連絡が来る
    1. TSAにて申請内容について審査が行われる
  6. 審査通過、指紋採取の連絡が来る
  7. 連絡に記載された情報に基づいて指紋採取の会場を決定する
    1. 指紋採取会場にアポを取る
    2. 会場によっては事前に採取料を支払う
  8. 指紋採取を指定会場にて行う
    1. 指紋が会場からTSAに送られる
  9. TSAから訓練開始許可の連絡が来る
上記は指紋採取の作業以外、Alien Flight Student Program(AFSP) のWeb上で行なうことができ、料金の支払いもクレジットカードで処理できますので、便利です。審査に必要な個人情報の書類(パスポートやVisaなど)もスキャンデータをアップロードすればOKです。

期間
上記審査に必要な期間は、人や訓練内容、タイミングによって大きく違う事があるようです。私の場合は、上記2の申請を2010年9月15日行い、上記6の連絡が9月30日に届きました。上記8の指紋採取が10月5日、上記9の最終許可が10月8日でしたので、全て23日間でした。これが早いのか遅いのかは分かりませんが、1カ月以上の余裕は見ておいた方が良さそうです。

費用
審査料は130ドル、指紋採集料は99ドルでした(2010年9月現在)。これらの料金は、しばしば値上げされているようですので、確認が必要です。また、指紋採取は、会場ではなく出張サービスをする場所もあるようですが、出張料が採集料と別途に必要となりますので、注意が必要です。

注意
当然と言えば当然ですが、上記2でフライトスクール及び訓練内容を入力しますので、この時点でスクールとこの申請のための情報をしっかり共有しておくことが必要です。具体的内容としては、
  • 訓練内容(プライベート、シングルエンジン、陸上、など)
  • 訓練期間(開始日と終了予定日)
  • 訓練機体(C150、C172など、複数指定可能)
等を確認することが必要になります。


体験談
具体的な私の体験は、このブログのAFSPのタグを付けた記事で記載しています。以下のリンクからどうぞ。
http://soranosanpo.blogspot.com/search/label/AFSP