この先は水没した空港西側 |
空港入口では、関係者以外立ち入り禁止の掲示が出ており、警備の人も出ています。Elianから、「自分に会いに来たと伝えて。それでもダメだったら自分を呼んで」と言われていましたが、何事もなく入ることが出来ました。敷地内の芝生いたるところに飛行機が置かれています。夕暮れの中、人出もやたら多く、なんだか飛行機の展示会でもあったかのようです。
Elianに会ったとたん、「見に行こう」と車に手招きされました。彼の車に乗り込んで誘導路を行くと「Are You Ready?」。何のことかと思いましたが、格納庫の曲がり角を曲がった途端、目の前に大きな沼が広がっていました。空港の西半分が完全に水没しています。さっきの芝生の上のたくさんの飛行機は、水没地区から避難してきた機体たちなのでした。
「5年前にも同じようなことがあったらしい」。Elianは3年前から、このスクールで働いているので、実際に目撃はしていないそうですが、前にも同じようなことがあったそうです。川沿いなので、大雨で被害を受けやすいのでしょう。「いちばん深いところは、人の背丈ほど水がある」。Elianの友人のハンガーが空港西側にあるそうで、昨晩、友人と一緒にハンガーの機体を避難させたそうです。今朝が一番水が多かったとの事ですが、まだまだ水没地区は大きく、しかも雨が続いているため、水が勢いよく流れ込んでいます。これはいつになったら空港が復活するのか、大変な状態です。
幸い、わがフライトスクールは空港東側にあり、機体の水没等の被害は一切ありませんでした。被害は、スクールの建物に若干雨漏りがあった程度のようです。それでも、この6日間、飛行機も稼働せず、教官も開店休業。その上、教官やスタッフは交代で警備。なかなか大変なことだと思います。その割にはElianをはじめ、皆が妙に明るいのは前向きなのか、非日常な出来事でハイになっているのか。
一通り水没具合を見た後、スクールに戻って、今後のスケジュールを相談しました。空港の再開までの日数を見越して、今後しばらくはトレーニングの予定を入れず、6日後から再開予定としました。それでも年末年始に練習を詰めることとし、さらに1週間程度の余裕を見て、1月中旬にチェックライド(実技試験)を入れることになりました。
その後、グラウンドスクールを久しぶりに行いました。チェックライドに向けて、これまでの復習が中心でしたが、仕事と雨の関係で、10日間ぶりでスクールに来たこともあり、知識問題でおぼつかなくなっている部分がだいぶありました。航空機に必要な点検項目(AVIATES)とは?、飛行に必要な計器は(昼間ATOMATOEFLAMES、夜間はFLAPSを追加)などの項目で出てこないものがありました。しっかりと見直さなくてはいけません。細かな知識としては、飛行の際の携行書類の一つにPhotoIDがありますが、これは公的機関が発行したものである必要があることは分かっていましたが、有効期限があるものでないといけないこと、とは知りませんでした。一度習っていても、まだまだ奥が深いものです。その他、空域についてなど、Elianの質問に答える形で復習を行ないました。
さらに、これまでやっていなかったこととして、航空医学についても習いました。酸欠と過呼吸は症状が似ていて他人の場合は区別がつけにくいこと、その場合は酸欠として対処する方が安全(過呼吸では気絶はしても死なない)とのことなど、テキストに書いてある以上の具体的な話を聞けるので、Elianのグラウンドスクールはためになると思います。また、こうした具体的な話がある方が、覚えやすい気がします。
最後に、ようやくにiPhoneを入手したので、Elianお勧めの航空系アプリをいくつか教えてもらい、グラウンドスクールは終了となりました。また、5日間ほどはトレーニングがありませんが、必要な知識を確認しておきたいと思います。
同乗教習:0.0時間(累計24.4時間)
:計器0.0時間(累計0.6時間)
:夜間0.0時間(0.6時間)
単独飛行:0.0時間(累計3.4時間)
総飛行時間:27.8時間
着陸回数:0回(累計106回)
:夜間0回(累計5回)
地上教習:1.7時間(累計18.3時間)
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