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2012年2月13日

[MLT07]風とスケジュールに翻弄されています

今日は、Mattとのフライトです。Mattには一度Groundのレクチャーを受けたことがありましたが、フライトは初めてです。Check Rideを受けるかもしれないとのことで、試験範囲をおさらいしたところ、分からない範囲があったために質問をしました。そのため、朝10時半からでしたが、結局飛びだしたのは12時過ぎに。
以前のトレーニング機故障点検中の写真です。
まずはLake Mathewsに向かい、Maneuverの実施。Steep Turnですが、ピッチが不安定になり、Mattから計器より外を参考にした方が良いとのことで、やり直して安定しました。次にVmcデモンストレーション。これは左エンジンアイドル、右エンジンフルパワーでVmcまで減速させ、Vmcに入る瞬間にリカバーするというもの。なかなか難しいですが、要領はつかめました。あまりYokeに頼らずに、ラダーを最大限に活用すること。
フラップの故障でしたが、折角ということで点検整備をしていました
さらに、Power On/Off Stall。これは特に問題がありません。引き続いてSlow Flight。これは初めてでしたが、1500RPMで減速を待ち、Gear Down、Flap App、Flap Max、パワー2100RPMとすると安定的にSlow Flightに入れることが分かりました。Mattもこの機のパワーセッティングには不慣れなため、お互いセッティングを探しながらになります。
エンジンカバーを開けているところはなかなか見られません
次にChinoに向かいます。最初はRwy26RへILSアプローチ。久しぶりにIFRメガネをかけます。着陸するとの打ち合わせでしたが、出発機が手間取っており、タワーからGo Aroundの指示が。他人都合のGo Aroundは初めての経験でした。テキストどおり、右にずれてアップウインドを進みます。今度はトラフィックパターンを回って26Lへ。今日は風がGustyなため、なかなか安定せず、苦労します。この風では習ったパワーセッティングではうまくいかない気がしたので、自分で調整しますが、これが逆効果でかえってぎくしゃくとした動きに。この辺りの自分の感覚がなかなか飛行機に追いつきません。結局、いまいちしっくりしない感じのまま4回の着陸。Mattは、滑走路上で一旦完全停止し、コンフィグレーションを離陸設定にしてから出発するStop&Goを行なわせますが、これも初めての経験でした。4回の着陸のうち、1回だけ片発でのフライトでした。
中はこんな様子です
その後、Coronaに戻ってトレーニング終了となりました。Mattはかなりまじめな性格で、終わった後のデブリーフィングをきっちり行います。いろいろコメントをもらいましたが、もう少し基本に戻った動作・パワーセッティングを大事にした方が良いとのこと。最近はフライトが忙しく、自宅に帰ってからの復習・予習が不足しているのかもしれません。確かにいつもは、毎回のトレーニング終了後、トレーニングを振り返って成果・課題を考え、次回の克服課題を(頭の中だけですが)設定しているのですが、それがおろそかになっているのかもしれません。今日は、しっかりと復習・予習をやろうと決意します。
問題のフラップ点検中。左はCFIのMatt、右は整備士のBill
トレーニングも間隔が空き過ぎると良くないですが、逆に詰め込めば良いという訳ではなく、毎回のトレーニング毎に体得した事を吸収し自分の身に付けるための「振り返り」の時間が大切な気がします。先日は初めて1日2本のトレーニングをしましたが、効率はあまり良くなかった気がします。最近の集中的なトレーニングで、プロやプロを目指す人のトレーニングというのは、逆の意味で大変だろうなあと思いました。


飛行実績:
飛行時間:1.4時間(累計177.1時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計59.9時間)
:Instrument 0.0時間(累計44.15時間)

:夜間0.0時間(累計4.7時間)

着陸回数:3回(累計348回)
Simulator着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計11回)

グラウンドスクール:1.2時間(Multi累計6.2時間)

2012年2月6日

最近のフライトまとめ

最近、何やかやと飛行機に乗る機会が多くあります。まあ、自分で作っているわけですが(笑)。この日記の方が追いつかなくなりつつあるので、まとめて記します。


1.Piper WarriorII タッチアンドゴー練習
久しぶりにWarriorIIを借り出すに当たって、DuBoisで練習をしました。Gustyな日だったので、インストラクターをお願いしました。急に思い立ったので、空いているインストラクターなら誰でもということで、Marugoux(若い女性)が担当してくれました。初めてでしたが、ファイナルでのパワーの絞るタイミングについて、「Ground Effectが強い機体なので、早めに絞る」ことを教わりました。

0.7時間 着陸数5回 Chino空港 ローカルフライト 

2.C172 クロスカントリー
日本から来たCFI経験者の方と一緒に、Chino(AJO)-Ramona(RNM)-Torrance(TOA)-AJOとまわりました。Hazyな日で、さらにRamonaでは10ノットを超える風でしたが、気流自体は悪くありませんでした。CFIにはMixtureのLeanのテクニックやロープでのタイダウンの仕方など、基礎的でありながらおぼつかなかった点について教えてもらうなどして、とてもためになりました。途中RNM-TOAは、Restricted Area(R2503D)がホットだったため、Flight Followingにレーダーベクターを依頼して、海側に迂回して飛行しました。こうした事をFlight Followingで頼めることも、CFIからのサジェスチョンで分かりました。CFIはTorranceで降機し、TOA-AJOは久しぶりの同乗者のいない全くのSoloとなりました。一人で飛ぶ緊張と開放感も味わえました。TOAも約1年ぶりに再訪しました。
Ramona空港では目の前にコヨーテがやってきて立ち止りました
途中のRamona空港ではRunup時に滑走路の方からコヨーテがやって来て目の前に立ち止まりました。タワーに報告しても、「30分ほどその辺りにいる」と平然としており、追い払う人も車も出す気配がありませんでした(笑)。
OCの海岸付近を飛行中
3.3時間 着陸数3回 Chino - Ramona - Torrance - Chino クロスカントリー 

3.[MLT02]マルチエンジントレーニング
マルチエンジンのトレーニングで初めて双発機(PA30:Twin Comanche)を飛ばしました。アメリカン航空で757/767のキャプテンをしている61歳のBillがインストラクターで、この時は、Coronaを出発しLake Mathewsで基本動作を教わりFrench Valleyへ行き離着陸の練習、小休止後ホットエンジンスタートを教わりMontgomeryへクロスカントリー。再びCoronaへ戻るというものでした。あまり細かな操作はしませんでしたが、機体に慣れるという目的は果たせたと思います。印象は、大きい、速い、重い、繊細という感じです。飛行機のはるか後ろを飛んでいる気がしました(笑)。Billが15歳の末娘を連れて来て、一緒に乗っていたというのも初めての経験でした。彼女、飛行機が好きで小さい時から良く父親のインストラクションに同乗しているそうです。後ろを振り返ると、電話をしたり、パソコンで遊んでいたり、確かに飛行機に慣れていました。
訓練機
2.9時間 着陸数6回 Corona - French Valley(着陸練習) - Montgomery - Corona 

4. [MLT03]マルチエンジントレーニング
マルチエンジントレーニングの2回目は、Chino空港での着陸の練習。まだまだ機体操作が慣れません。大きくグラウンドをタキシングするのもふらふらします。Billは、操作しすぎだからと言いますが、なかなか感覚をつかめません。ヨタヨタしながら滑走し、着陸の時は操作度合いを見計らいかねています。ただ、前回よりは少しだけ慣れた気はしました。Chinoでの練習の後は、Lake MathewsでStall、Steep Turn等のマヌーバの練習後、Coronaへ戻りました。道のりは、まだまだ長そうです。
骨董品のようなAutoPilotが付いていました
1.6時間 着陸数7回 Corona - Chino(着陸練習) - Lake Mathewsでマヌーバ - Corona 

5.ビクタービルへミニクロスカントリー(ハプニング付き)
WarriorIIでVictorvilleへChinoから出かけました。Victorville在住の友人に地元を空から見せてあげるためですが、Victorville空港は転売に向けて整備中・休眠中の機体など、沢山のジェット旅客機を見ることが出来ました。元JALの747-400も1機ありました。Victorvilleからの帰りにRunupで右マグネトーが不調のトラブルに見舞われます。スクールに電話してLeanでのクリーンアップを教わり、やってみます(電話の前もやっていましたが)が改善せず、救援を求めました。1時間後やって来たLou校長は、エンジンカバーを開けて、1分と経たないうちに点火プラグにつながるコネクターが1本外れていることを発見しました。私もエンジンカバーを開けて見ていましたが、こんな簡単なことに気が付かず、発見できませんでした。その代わり、決して忘れることのない経験となりました。
こんな車をFBOの人が無料で借してくれました。救援が来るまで近くのバーガー屋へ昼食に
トラブル後は、Lou校長が乗って来た機体(Cherokee Piper)に乗り換えて、Big Bearの周りを大きくまわるコース(Apple Valley、Yucca Valley、Banning経由)でChinoまで遊覧飛行を楽しみました。同乗の友人も楽しんでくれていたようです。この日は、Santa Anaウインドでかなりの揺れが予想されていましたが、実際は殆ど揺れず、離着陸も問題なく出来ました。

2.6時間 着陸数2回 Chino - Victorville - Chino クロスカントリー 

飛行実績(上記5回合計):
飛行時間:11.1時間(累計171.2時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 6.6時間(累計59.9時間)
:Instrument 0.0時間(累計44.15時間)

:夜間0.0時間(累計4.7時間)

着陸回数:23回(累計334回)
Simulator着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計11回)

2012年1月31日

[MLT01]マルチの訓練を開始しました

Fly Coronaにツインエンジン(Piper P30 Comanche:コマンチ)が入ったということで、先日、実物を見に出かけてきました。昨年11月に着任したGeneral ManagerのKevinに案内され、機内をのぞいてみます。1966年製ということで、決して新しくはありませんが、それなりに機内外の整備品質は保たれています。
PA30 Comanche(コマンチ)のコクピット。右下の青いレバーはプロペラピッチ操作用
Comancheは双発機の中では小さいようですが、それでもC150やMooneyなどの狭小コクピットを見慣れた目にとっては、十分に広々と感じます。最後列の1席は物置になってはいますが、一応5席あり、私の操縦する機体では、最大の定員を誇ることになりそうです。
重要な6計器(速度、姿勢、高度、昇降、旋回、方位)。この機体は、なぜか高度計が2つ装備
Kevinとは何回か顔は合わせていましたが、今回のことで初めてしっかりと話をしました。Fly Coronaのスタッフにしては物静かな印象(他が元気な人が多すぎるのかも)ですが、その分話す内容に信頼を置ける感じがします(それ以外の人の話が信用できない訳ではありません(笑))。という訳で、先日早速訓練を申し出、同じくAFSPへの訓練申請もネットで登録しておきました。このAFSPのプロセスですが、何と申し込んで3営業日で許可がおりました。Kevinがスクール側の手続きを即座にやってくれたようで、やはりこれまで時間がかかっていたのは、スクールでの処理が遅かった部分も多いようです。
無線系(航法、通信)用機器類
ということで今回、初めてのトレーニングに出かけました。当日は、Santa Anaウインドが吹き荒れる天気でしたが、特に中止の申し出もなかったのでインストラクターとの顔合わせのつもりで出かけました。今回のインストラクターはマルチの資格を持つBillです。彼は長年のCFIキャリアを持ち、現在はアメリカン航空に勤務とのこと。アメリカでは、エアラインのパイロットとCFIの兼業も多いそうですが、そうした人に習うのは初めての経験となります。
TransponderとADF。ADF装備機は初めて
初日は、このBillがHonoluluからのフライト終了直後ということでしたが、スクールに行くとBillはおらず。Nickが、Billと連絡の行き違いでと謝ってきました。代わりに同じくマルチの資格を持つMattがGroundをするとのことで、 承諾します。Mattもほぼ初めて話をしましたが、彼もまた物静かな印象です。少しずつFly Coronaのインストラクターも入れ替わり、雰囲気が変わってきています。前よりも、少し洗練された感じと言えば良いでしょうか(笑)。

グラウンドスクールは、まず機体の内外でプレフライトでの注意点を教わり、次にコクピットの機器について細かく説明を受けます。また床の点検蓋を外して、ギアの手動でのセット方法や、燃料バルブやSump方法について教わります。燃料のSump時は、Drain下にバケツを置くとのことでした。エンジンが一つ増えるだけですが、システムも単発機とは異なったり、複雑になる部分がいろいろあります。印象に残ったのは、燃料のFeedにCrossfeed(反対の翼の燃料をエンジンに供給すること)があることや、暖気には機種部分に専用の燃焼ヒーターが備え付けられていることなどでしょうか。これは、エンジンが遠くエンジンの暖気を取れないからだそうで、双発機では良くある機構だとのこと。右エンジンの燃料供給系からFuelを分配され、1時間に約1ガロン消費するそうです。

その後は、スクールに戻り、POHを見ながら重要な数字や構造・機構などを確認し、さらにWeight&Balanceの計算も行います(実際久しぶりでした)。GMのKevinがしっかりしているのは、トレーニングを申し出た時に、POHをその場でコピーしバインダーに閉じて渡してくれたことです。今まで、こんなにしっかりとしてくれた人はいませんでした。さらにKing SchoolのDVDセットも配布され、このDVDとPOHで予習をしていたので、初回のグラウンドはスムーズに進みました。

一方、相変わらずFly Coronaっぽいと感じたのは、一緒にもらったPractical Standardの本がCommercial /Multi Engine用だったことです。これはKevinに言いましたが、Commercian試験とMulti Engine試験両用だと説明され、やっぱり違うのではとMattに説明したら、それはそうだということで、Private/Multi Engineの本をくれました。Mattに交換じゃなくて良いのかと聞いたところ、「Commercialの本も折角だからもらっておけば? No one cares!」と言われました。ありがたくもらっておきました(笑)

今回はMulti Enginトレーニングパッケージを購入したので、こうしたものは全て込み料金とのことです。今までパッケージ料金の場合は、ボーナス分も含めてアカウントに入った金額から、一つずつの料金が引かれていました。今回のパッケージは規定訓練(機体+CFI12時間、Ground10時間、その他教材等)がセットになっています。例えばセットに含まれるチャート類を不要な場合は、以前のパッケージはその分の料金がアカウントから引かれずにフライト時間等に使えましたが、今回の場合は次のサイクルのチャートをプレゼント、という風に、運用が変わったようです。Kevin GMの方針なのかもしれません。

以前に比べると少し洗練され、すこししっかりしたものの、相変わらずの気の良さも残しているなあと感じつつ、スクールを後にしました。


マルチエンジングラウンドスクール:
2.0時間(累計2.0時間)

飛行実績:
飛行時間:1.4時間(累計160.1時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計51.4時間)
:Instrument 0.0時間(累計44.15時間)

:夜間0.0時間(累計4.7時間)

着陸回数:1回(累計308回)
Simulator着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計11回)

2011年10月16日

IFRレーティング合格[チェックライド1]

前日、試験の準備で午前3時過ぎに寝ました。今日は昼の12時半に試験開始なので、時間的余裕はあります。Mikeと最後の打ち合わせがありますが、10時半という話にしてありました。そんな訳でゆったりとした気持ちで朝にシャワーに入っていると、Mikeから電話が。「午前にも一人試験を受ける学生がいるが、天候が悪過ぎて飛べないので、ExaminerがOralを二人分午前中にしてしまいたいと言っている」とのこと。そんな勝手な話とは思いましたが、とりあえず急いでスクールに向かいます。10時ちょうどに空港に着くと、天候が回復しつつありExaminerは予定通りフライト試験に向かうとのこと。完全な空振りでした。

ExaminerのKenさんは、現役のエアラインパイロット。Mikeから気難しそうだが良い人だと聞いていましたが、見るからに気難しそうです(笑)。フライト試験に向かうKenとまずは挨拶だけして、その後、スクールで自宅でプリントアウトするつもりだった最新の天候チェックなどを行ない、教室で最後の悪あがきで気象の勉強をします。しばらく勉強していると、Kenと学生が帰ってきました。結果は合格とのこと。何となくプレッシャーを感じます。

Mikeは他の学生のGround Schoolをしているのですが、ちょくちょくとやって来ては「先の学生に、どんな質問が出たか聞いた方が良い」とか、「アプローチの試験はCorona、Riverside、Chinoだったぞ!」といろいろな情報を教えてくれます。さらに「Examinerは昼食に行くと思うから、その間に先の学生にいろいろ聞けるぞ」とも。ところが、Kenは自分で昼食を持参しており、「キミが構わなければ私の食事をしながら試験を始めよう」。嫌という理由もないので、早速試験が始まります。まずは、書類の点検から。Mikeも同席し、IACRA上で書類をチェックします。「so far, so good」と言うことで、Mikeは退席。その後、ログブックなども細かく確認しますが、特に問題はありません。昨晩、しっかりと全ての数字を確認した甲斐がありました。

ようやく初めての問題。「用意したフライトプランに関して、天候のブリーフィングをしてくれ」。この日は、Marine Layerrが発達しており、海岸沿いのSanta Barbara(SBA)空港は視程6milesながらCeilingは1000feetほど。ILSなら降りれますが、VORでは厳しいところです。また、当然Alternateが必要なのですが、海岸近くのOxnard、Camarillo共に、SBA同様の天候です。Approach PlateでMinimumをチェックすると規定は満足しているのですが、確実性を考えVan NuysをAlternateに設定した事を、各空港の天候状況を説明しながら話しました。

Kenはうなずいて話を聞いた後に、「今日のような天候でSBAには行けるか?」との質問。「規定上は満足しているが、Ceilingが1000なので、私の飛行経験から考えて、行かなくてすむなら行かない事を選ぶ」と返答しました。ところが、この答えはKenを満足させるものではなかったようで、「ではなぜInstrumentを取ろうとするのか?Ceiling 1000ならVFRでも飛べるぞ」とのこと。Kenとしては、使える資源(資格も含めて)を活用して飛ぶことを求めていたようで、見当違いの話に持っていってしまったようです。

さらに、試験は悪天候の際の話に進みます。「IFRパイロットとして最も注意しなければならない天候は何か?」「Thunderstorm以外に、危険な天候は?」「Icingに直面したらどうするか?」「Thunderstormの注意点は?」などの質問がでます。一つの答えが次の質問が重ねられ、徐々に細かな点を突かれてくるので、答えるのに苦労します。答えに詰まると気まずい沈黙が訪れます。

またApproach及びDepartureの話になり、「Circlingの際、どのような条件でMDAより降下できるか?」「Alternateの空港にInstrument Approachが無い場合、Weather Minimumはどうなるか?」「離陸後何フィートでRunway方向から変針を始めるか、またその理由は?」等の質問が出ました。満足できる答えを返すと「Good Job!」そうでないと沈黙といった感じで、試験は進んでいきます。

何度か詰まったり、「それは概念を勘違いしている」、さらに「質問を控えておいて、後で自分で調べるように」とも言われました。正直、ここでもう終わったかなと思いましたが、「いくつか間違いはあったが、全体としては良く出来ていた。さあ飛びに行こう」との予想外の言葉。フライトの手順は、Lake MathewsでUnusual Attitude、CoronaへのFull ProcedureでのVOR、RiversideへのPartial PanelでのLOC、ChinoへのILSとのことで、Mikeの情報通りでした。情報通りだからと言って、上手く行く保証は全くないのですが(笑)。Oralは、全部で1時間半ほどでした。

続く

[IFR37]総まとめ

今日は試験前日ということで、最後の総まとめです。

GroundではIACRAと呼ばれる、FAAのパイロット資格申込・登録サービスに必要事項を入力して、Examinerにデータが渡せるようにします。これはとても便利なサービスで、受験に必要なペーパーワークが全てWebサービス上で完了します。内容は、住所・氏名と、練習に使用した飛行機とその経験時間や全般的な飛行時間などです。これらを記入して、Submitすると、Instructorの画面で見ることが出来るようになります。Instructorは数字を確認し、さらにWritten Testの受験番号などを入れて、承認(実地試験への推薦)の手続きを行ないます。これらが終了すると、Examinerが入力画面上で確認できるようになるわけです。今日は、まずこの準備を行ないました。

プライベートの時と違うのは、トレーニングを含めた各種フライトの時に、どの項目で記入したら良いか難しくなったことです。さらに、日本と記入のルールが異なるのが困惑に拍車をかけます。インストラクターのMikeも話が毎回微妙に変わるので、その度に修正をします。最近は、疑問な数字は全て鉛筆書きにしているので、修正も簡単です(笑)。分かったこととしては、
  • アメリカではDualとPICタイムを重複して付けて構わない(IFRトレーニングなど。日本は不可)
  • 日米ともSimulatorではPICタイムは付けられない(Dualのみ)
ということです。日本とルールが違うPICタイム(派生的にPIC XCタイムなどにも影響)については、記入に悩みましたが、全て鉛筆で書いておき、日本で切り替えを申請する時に再度航空局に問い合わせて指示を仰ごうかと考えています。こうしたルールは、共通にしてくれると本当に良いのですが。ただ、全てアメリカ方式が良いわけではなく、DualとPICを重複出来ない日本式の方が、PIC、Solo、Dualを合計すると総飛行時間になる分、理に適っているような気もします。アメリカでも、夜間飛行やXCの定義が何通りかあるなど、合理的なアメリカでもいろいろ微妙な点があるようです。

これらが終わった後は、フライトです。夕方にスクールに行ったため、外は既に真っ暗に。試験本番前日、そしてプライベートのトレーニング以来の夜間飛行になってしまいました。フライトの内容は、何度も何度も飛んでいる、Corona(VOR)、Riverside(ILS)、Chino(LOC)の各アプローチをめぐるものです。本当はUnusual Attitudeなど、本番の試験と全く同じ項目をする予定でしたが、夜間なので安全を考慮して省略します。「練習した時大丈夫だったから、大丈夫だよ」と、Mike。ただ、最後にUnusual Attitudeを行なったのが8月初旬なのが気にかかります(笑)。また、同じく久しぶりのPartial Panel(Gyroの故障を想定して、Heading IndicatorとAttitude Indicatorを隠す)でのLocalizerアプローチは実施します。

肝心のアプローチは、Slightly below合格ラインといったところでしょうか。自分ではそう感じました。これは、明日は奇跡に頼る必要がありそうと思い、しんみりした気持ちでスクールまでタキシングして機体を止めると、Mikeが「信じるか信じないか分からないけど、明日は合格するね」と一言。「ただし、以下の点を直すこと~」と始めましたが、その直すべきことの多いこと(笑)。とにかく「Don't fly behind the airplane」ということで、特にMissed Approach時に次のアプローチに向けての準備をすぐに始めることを念を押されました。

ここで、いい感じに(というかかなり)疲れているのですが、さらにOralの練習もします。勉強に使用しているASAの「Oral Exam Guide」をMikeが取り上げ、質問をしてきます。Mikeは天候の問題は、Examinerはそんなに出題しないと言っていましたが、以前に試験を受けた人のインタビューをした結果、天候にかなり重点をおいた質問をしてくる人物らしいと分かったとのことで、その辺りを突いてきます。Mikeの言葉を信用して、あまり覚えていなかったので、試験前夜というのにタジタジになりました。これも、Slightly Below合格点という印象で終了。

試験前夜に、晩の9時までスクールでMikeと二人で作業を続けました。Mikeは今朝は9時から仕事だったそうで、明日も朝9時から仕事だそうで、「寝袋を持って来てスクールで寝泊まりしたいくらいだ」とのこと。でも、引越したばかりの新居が良いのではと言うと、「まだ箱に囲まれて暮らしているよ」との返事でした。「まあ、もう少し勉強して、ぐっすり寝て、来ること」との話で長い一日が終わりました。

結局、Examinerから出されたフライトプランや、ウェイトアンドバランスの作成、ログブックの確認(なぜか、数字がおかしくなっているところがあり、その原因を探ったり)、 Oral対策などをして午前3時頃に眠りにつきました。試験はお昼12時30分からです。 

プローチ合計(Simulator含む):
46回(ILS18回、LOC9回、VOR19回) 

飛行実績:
飛行時間:1.0時間(累計137.7時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計48.3時間)
:Instrument 0.7時間(累計42.9時間)
:Instruction 1.0時間(累計52.6時間)
:夜間1.0(累計4.1時間)

着陸回数:1回(累計254回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間1回(累計11回)

グラウンドスクール
3.0時間(累計21.9時間)

2011年10月5日

[IFR33]苦手なWeatherに四苦八苦

今回は夜にスクールを訪れて、Mikeにグラウンドスクールをしてもらいました。これまでグラウンドスクールを何回か受けましたが、天候については扱っていませんでした。理由は二つ、1つはプライベートパイロットの時と天候で覚えるべきことは同じだから、もう一つは、Mikeも私も天候を苦手とするからです(笑)。

私自身は、そこまで苦手意識はないと思うのですが、苦手意識の有る無しに関わらず、英語で天候について勉強するのはなかなか大変です。sublimationという単語が出てきたので、何かと思ったら「昇華」でした。原理は分かっていても、しっかりと英語でそれをアピールするのは、難しいものです。

Mikeに言わせると、「パイロットは皆んな、天候は嫌いだ。俺たちは気象予報官じゃないんだから。」だそうで、さらっとすましたいようです。私は原理について考えるのは好きですが、理屈は頭に入っても感覚的に納得できない点もあったりします。そういうことに関しては、Mikeの解説に期待するのは期待薄な感じです。それよりも、パイロットがどのように天候を確認して、何を判断基準として近づく・近づかない、飛ぶ・飛ばない、を決めているのが知りたいと思いました。そういう意味も含めて、いろいろと質問をするのですが、いつもとうって変わって逃げ腰のMike。テキストを棒読みし始める始末で、いかに天候を嫌っているかが良く分かりました(笑) 。

それでも2時間ほどグラウンドを行なって、分かったのは自己流の判断で、大きく間違っていないということでした。天候は一度として全く同じ状況になることは無いので、さまざまなソースから情報を集めて総合的に判断する。それしかないようです。全員に統一したルールは無いので(VFRの飛行条件などはありますが)、自分の中で原則を決めておき、それに基づいて判断する、と言うことのようです。たとえば、私はAirmetでAdvisoryが出ている時には、原則として、飛ばないようにしています。

その後、次回のロングフライトについてルート、アプローチ方法を相談して終わりました。Mikeは今週末の引越しに向けて、いろいろと慌しくなっているようで、グラウンドスクールをしていても奥さんから電話がかかって来たりしました。「どうしたんだい、スィーティ」などと答えながら、「今、スクールで教えているところだから、後でかけ直すよ」などと言っているのをみると、一家の優しいお父さんという感じです。家族みんなで楽しみにしているオレンジカウンティへの引越し、順調に進むと良いなあと思います。

来週末の試験まで残り10日ほどになりましたが、一番の課題は口答試験(Oral Exam)な気がします。筆記試験は選択式だったので、なんとなくの理解で乗り越えられましたが、自分の言葉で説明しなければいけない口答試験は、プライベートの時が余りに簡単すぎた反動もあり、なかなか大変そうです。試験官は気難しく見えるが基本的にやさしい人物だそうで、合格させるように仕向けてくれるとのことでした。口答試験対策本やMikeにもらった口答試験問答集(300問もあります!)に目を通して、できる限り覚えて行きたいと思います。

プローチ合計(Simulator含む):
33回(ILS14回、LOC5回、VOR14回) 

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計129.5時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計48.3時間)
:Instrument 0.0時間(累計36.5時間)
:Instruction 0.0時間(累計44.3時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計248回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
2.0時間(累計18.9時間)

2011年10月1日

[IFR32]今後の方針についてMikeと作戦会議

前回のフライトトレーニング後にMikeに送ったメールとは、ロングクロスカントリーでは、「3種類のアプローチを実施すること」となっているルールについての問い合わせでした。その前もその規定は読んでいたのですが、なぜかロングクロスカントリーの際は頭から飛んでしまい、単純にCNO-SBP往復をしただけでした。Mikeからは、「ロングクロスカントリーでの3つのアプローチは、3つの空港でなくても構わない。戻って来た空港で2種類のアプローチをしても良い。いずれにせよ詳細は、次回に話し合おう」、というものでした。これを読んで私は、今回Chinoでもう1種類のアプローチを行なえば、2日がかりでロングクロスカントリーをしたことにでもなるのかな(笑)と思っていました。

Mikeと会ったところで、非常に丁寧にお詫びの言葉をもらいました。インストラクターとして注意すべき点を見落としてしまい、申し訳ないとの話でした。「あの時、Missed Approachをして、もう1回別のアプローチをしただけで良かったのに」と悔しがるので、これも経験ですよとMikeを慰め、さてどうしましょうかと話を切りだしましたが、結局はもう1回ロングフライトをしないといけないという当然の結果になりました。そこでまずは規定ギリギリとなるルートを検討し、CNO-SBA-SBD-CNOという264nmのコースを選定しました。また、試験予定日も10月9日に仮に予約をしてあったのですが、その日がちょうどMikeの自宅の引越日ということで、10月15日に変更して決定しました。2週間後ということになります。

その後、試験日までのスケジュールを調整・確認します。ロング・クロスカントリーを入れても残り3回のフライトと1回のグラウンドです。あっという間に長かったトレーニングも残りわずかとなりました。本当にこれで試験が受けられるのか不安ですが、Mikeは「大丈夫、すべて出来ているから」と楽観的です。さらに、「キミが初めてこのスクールに来てC150のCheck Outを受けた時、ずいぶんうまい操縦をするなと思ったんだ」と思い出話のようなことまで言いだします。素直に受けて、しっかりと試験に臨みたいと答えました。

その後、オーラル試験対策をいくらかやりました。筆記試験を受けてから時間が経っているので、細かい部分をいくらか忘れ始めています。しっかりと思い出して整理をしていく必要がありそうです。

プローチ合計(Simulator含む):
33回(ILS14回、LOC5回、VOR14回) 

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計126.2時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計45.0時間)
:Instrument 0.0時間(累計36.5時間)
:Instruction 0.0時間(累計44.3時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計246回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
1.0時間(累計16.9時間)

2011年9月17日

[IFR30]Montgomeryまでクロスカントリー

Mikeが風邪をひいたとの話で、また少し時間が開いてトレーニングに行きました。今回はクロスカントリーの第2段の予定です。前回の話では、今回はPalomarに行く予定で、その準備もしていたのですが、Mikeから連絡があり、別の学生と行った時にPalomarの管制官からずいぶんと嫌な目に遭わされたので、Montgomeryに行き先を変更しようという提案あありました。何でも、航空法違反でペナルティを課すぞとまで言われたそうで、何があったかは知りませんが、触らぬ神に祟りなしの精神で、Mikeの提案を尊重します(笑)。
Montgomery空港で出発渋滞中(前はBeechcraft190)
ただし気になるのは、ChinoからMontgomeryで使用するTEC RouteのONTN12は巡航高度が9000feetに定められています。風邪が治ったばかりのMikeが9000feetまで上がるのは少し気の毒な気がしましたが、本人に聞くともうすっかり大丈夫とのこと。ということで行き先が決まりました。フライトプランをNavlogで打ち出し(自分のノートPCからメール送信、スクールのPCでWebmailを受信、プリントアウトしました)、ルートの概要を自分でまとめた紙と共に持って行きます。必要なデータ(ルート地図も含む)をA5の紙一枚に作成するのは手間がかかりますが、自分で言うのもなんですが、とても便利で役に立ちます。Airway Chartを確認する必要が殆どなくなるため、ChartはMikeが持って確認に使います。

グラウンドにTEC RouteのClearanceを要求し、ランナップエリアで書き取ります。このClearanceの書き取りはATCの中でも一番長いフレーズを聞いて、即座にRead Backするので緊張する瞬間です。ただし、基本的には予期されている通りにクリアランスが発出されるので、想像はついています。
Cherokee00U, cleared to Camarillo airport, on departure follow Chino Departure Procedure, PDZ, V186, HAILE, V66, MZB direct. Climb and maintain 3000, expect 9000 10 minutes after departure, frequency will be assigned by tower.
重要なルートに関する許可なので、一つでもRead Backに言い間違いがあれば指摘されます。今回はHAILEインターセクションからMZB(Mission Bay VORTAC)の間の航空路V66を言い忘れたために指摘され、その部分だけ言い直しを要求されました。

離陸後は、SOCAL APPに移管直後に4000feetまでの上昇許可。高度に関しては、出発前のクリアランスはあっても、その場の状況でかなりの変更があるようです。結局、最終的に7000feetまでしか上昇しませんでした。さらに航路上が混雑しているようでレーダーベクターでヘディングを右に左にと振られます。かなりの時間がレーダーベクターとなりました。レーダーベクターで航空路を外れると、GPSやDMEの無いトレーニング機では、2つのVORの位置関係を利用して現在地を把握するのが重要になります。なかなか難しいですが、いつ「Resume Own Navigation(自身による航法に戻れ)」と言われても対応できるようにしておく必要があるとのこと。

この、現在地の把握と、その先のフライトに向けての準備の両立がなかなか難しい感じです。現在地を把握することに力を割き過ぎるとその先のルートやアプローチの準備がなかなかできず、かといってアプローチの準備のためにVOR等の設定を早めに用意してしまうと、「Resume Own Navigation」と言われた時に慌ててしまうことになります。トレーニング機にVOR受信機は2つありますが、こういう時は2つしかないという感じで、現在地の把握かその先の航路に向けた準備に使うか、判断が悩ましいところです。

アプローチに関しては適切なタイミングでApproach Briefingを行なって、着陸に向けての手順やVOR、ATC等の設定・準備を行ないます。この実施も、ATCの意図を察しつつ、早すぎず遅すぎないタイミングで行なうことが必要で、こうした事は経験から学ぶしかないようです。何でも早めに用意してしまいたい自分としては、歯がゆく感じます(笑)。

離陸前に待たされたこと、レーダーベクターで振り回されたこともあり、予定フライトタイムより10分ほど長い1時間10分の飛行時間でMontgomery空港に到着しました(Block Timeは1.5時間)。さすがに狭い座席で気を張り続けた1時間半でだいぶ疲れたので、機外に出てまずは伸びをして体をほぐします。 Mikeはフライト中に着信のあった不動産屋に早速電話をかけ直しています。引っ越す予定だそうで、その他にも引越屋にも電話をしています。

空港のメキシカンレストランで休憩を取ります。その間、Mikeと世間話。前回聞いたMikeの前職について詳しく聞き出すと、労災関係のカウンセラーをしていたとの事。事故などでキャリアの変更を余儀なくされた人に、次の仕事の適性、教育トレーニングの提案、そして保険会社との調整などが仕事だったそうです。また、ペルーから5歳でアメリカにやって来たMikeですが、20前後の時2年ほどペルーに住んでいたことがあるとのこと。その頃はスカイダイビングに夢中で、ペルーでやっていたら気が付いたら2年経ってしまったとのこと。どうも、若いころは無茶な性格だったようです(笑)。

引越に関しても、生まれ育ったOrange Countyに戻ることが夢だったそうで、スクールでのインストラクターの仕事も安定しつつあり、実現出来ることになったそうです。教える仕事は大好きだけど、もう少し収入が高くて安定すれば良いんだけど、とのこと。厳しいアメリカの航空業界の一端を感じます。

帰りは、離陸の順番待ちの列が前に4機。みるみる後ろにも6機つながり大渋滞です。われわれの前はBeechcraft1900という大型の双発機が立ちふさがっています。少し距離をあけますが、排ガスが容赦なく入り込んできます。Mikeは「この空港はクレージーだ」と呟きます。私は、いろんなところでMontgomery空港がかなり込み合った空港であることを知っていたので、こんなものかと思い「これも経験です」と答えます。渋滞の経験も繰り返せば苛立たしいのかもしれませんが、今のところは管制官が必死に交信をしているのを聞きながらのんびりと待つのも、また良しという感じです。ただし、その間も費用が発生していると考えると、面白くはありません(笑)。

結局エンジンスタートから離陸まで30分ほどかかりました。 20分ほどは待った計算になります。離陸後はClearanceで予告を受けていた通り、hdg270で進みます。海の上に出て雲を抜けて雲海の上に出たのが、フードの端からも分かります(笑)。Mikeが「フードを取って外を見てみろ」と言うのでその通りにすると、一面の雲海の上を飛んでいました。一瞬、言葉を失う美しさでした。そんな間もなくすぐにフードをかぶり直し、ひたすら計器との睨めっこが再開します。外を見れないことはストレスですが、慣れてくると計器だけみて操縦するというのは、楽と言えば楽な話です。外の見張りはMikeに任せ、こちらは少しでも高度とルートを精密にしようと頑張ります。風を読み、VORとの距離を考えながら、微妙に針路を修正します。その結果を参考に、再び修正。そんな繰り返しで、ルートをかなり正確にトレース出来たような気がします。一言でいえば、エンルートのIFRは楽しいです。

帰りのルートはDANAH(Dana Point上空のFIX)を経由し、航空路V363でChinoに南西から入り込む形のルートになります。Mikeとの打ち合わせではChino空港ではLOCアプローチをしようと言っていましたが、ATCに依頼するタイミングつかめず、先方からはILSアプローチが指示されました。試しに「Cleared for Localizer Approach rwy26R」と異なるRead Backをしてみましたが、管制官から「リードバックが間違っている。言い直し!」と言われました。素直に、その場で依頼しても良かったのかもしれません。Mikeと到着後の話し合いでは、もう少し早めのタイミングで依頼をしておくべきだったとの結論に達しました。
左:Mike、中央:Louの「新車」、右:Lou
操縦に関しては問題はありませんが、まだまだATCのやり取りが慣れないと感じます。ChinoではTEC Routeを要求したのにFlight Followingと思われたり。Mikeがいつも助けてくれるので、つい困るとMikeを見て無言で助けを求める癖がついてしまっています。かなり助けてくれたのですが、Mikeは「とても良いフライトだった。ATCも2,3回くらいしか自分は助けなかったよ」とのこと。この辺りのMikeのほめて育てる姿勢には、本当にほれぼれします(笑)。
リヤに不思議な形のエンジンが配置されています(中央の風車は冷却用らしい)
フライトに特に問題は無かったとのことで、次はIFRの条件にある250nmのロングクロスカントリーに臨みます。それが終わったら、3, 4回練習飛行をして、試験を受けようとのことに。何だか、IFRのトレーニングも先が見えてきた感じです。もちろん、まだまだ様々な認知、判断、操作の精度を高めなければいけないのですが、終わりが見えてくると、何だか寂しい気持ちにもなってくるものです。ただし、また私のスケジュールの関係で、次回のフライトはかなり先になりそうです。
ボンネットの中はトランク
スクールから帰ろうとした時、校長のLouが見慣れない車に乗ってやってきました。今日Van Nuysまで出かけて受け取ったばかりの車だそうで、「新車ですか?」と聞くと、「1965年製だけど、自分には新しい車だね」とニヤッと笑いました。リヤエンジン式で150馬力対向6気筒、キャブレターが4つもあるので、エンジンルームの中も不思議な感じです。こんなエンジンについても以前は良く分かりませんでしたが、飛行機のおかげで良く分かるようになりました。あいかららず車には興味が持てないので、Chevoret製までは覚えましたが、車種は聞いたものの忘れてしまいました(笑)。この写真を見て分かる方がいたら、お教えください。
格納庫に入ったトレーニング機とLouの「新車(中央)」

プローチ合計(Simulator含む):
31回(ILS13回、LOC5回、VOR13回) 

飛行実績:
飛行時間:3.0時間(累計118.2時間)
Simulator:0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計42.2時間)
:Instrument .2.4時間(累計32.0時間)
:Instruction 3.0時間(累計39.2時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:2回(累計242回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.5時間(累計15.3時間)

2011年9月14日

[IFR29]Camarilloまでのクロスカントリー

今日は、早朝にスクールに出かけました。いよいよIFRでのクロスカントリーです。昨晩は自宅でCamarillo空港のアプローチチャート(VFR Rwy26)を眺め、またエンルートのコースをメモ用紙に書き出しておきました。これで必要な情報は2枚の紙に集約出来たはずです。

勢い余ってスクールには時間の15分前に到着。まだ誰も来ていないので、車の中でチャートやメモ書きを見て復習しておきます。時間ちょうどにMikeが到着して、スクールを開けます。名前を聞きそびれてしまいましたが、新しい事務の若い女性も到着します。どうやら、プライベートの取得中で、かつ事務にも就いたようです。その時、気が付きました。ヘッドセットを忘れて来てしまったことを。仕方が無いので、スクールのものを借りることとします。

まずはグラウンドから。今日の飛行プランについてMikeと確認をしていきます。どうやらMikeは2週間以上空いていた私のトレーニング歴が、いく分心配なようです。しかし私自身は、昨日飛んだ感覚で大丈夫と思っているので、強気で行きます(笑)。SOCAL APP空域内のフライトは、大部分がTEC(Tower Enroute Control)ルートと呼ばれる、経路・高度が指定されたものになっています。指定されており自由は効かない代わりに、フライトプランを提出する必要はありません。Groundにタキシング開始時にお願いしておけば、ランナップに着くまでにはクリアランスがもらえるという具合です。こうした手順についても打ち合わせて、いざ出発です。

出発の際は、手順どおりにTECルートのクリアランスを申請します。
Chino GND, ...(通常のタクシー許可申請)..., also request Tower Enroute Clearance to Camarillo Airport.
Cherokee00U, taxi to Rwy26R via P, cross Rwy21. Stand by for clearance.
斜体はこちらの交信。太字はATCの交信(以下も)
その後、滑走路への移動中にクリアランスが準備できたと言ってきます。
Cherokee00U, clearance for you. ready to copy?
Chino GND, Cherokee00U, stand by.
移動中は落ち着いて書きとめることが出来ないので、ランナップに着くまで待ってもらいます。ランナップに着いたら、再度クリアランスを求めます。
Chino GND, Cherokee00U, ready for copying clearance.
Cherokee00U, cleared to Camarillo airport, on departure fly heading 275 to join V186, FIL, direct. Climb and maintain 4000, expect 6000 10 minutes after departure.
Cleared to Camarillo, fly heading 275 to join V186, FIL, direct. Climb and maintain 4000,  expect 6000 10 minutes after.
Cherokee00U, readback is correct. Contact Tower when ready.
このような具合で、Clearanceを受け取ります。その後ランナップ(離陸前点検)を行なってから、タワーにコンタクト。
Chino TWY, Cherokee5800U Rwy26R at runup area, ready for IFR release.
Cherokee5800U, Squawk4637
4637、00U
しかしその後、リリース(IFR発出)が遅れ、2分待て、3分待てと待機が続きます。出発時の上昇高度も4000から3000と変更され、Mikeもイライラしながら5分ほど待ったところで、ようやく離陸許可が。
Cherokee5800U, cleared for take off Rwy26R, fly heading 260.
Cleared for take off Rwy26R, heading 260
離陸後、すぐに4000feetで対向機がすれ違います。これが理由で出発が延期されていたようです。その後は、すぐに6000feetまでの上昇許可が出、コース通りに上昇します。V186の航空路にも乗り、そのままVNY(Van Nuys VOR)に向けて進んでいきます。私は離陸直後にフードを被ったので、外は見えませんが、SOCAL APPからは頻繁に周りのTrafficの情報が告げられます。また、頻繁に周波数が変更されます。LAのClass Bを通過しているため、セクターが細かく分けられているようです。

本来はVNYからFILへと進んでからCamarilloへのアプローチ開始となりますが、ATCからVNYを出た後、HDG260で進めとの指示が出ました。そのままベクターしてVOR RWY26のFinal Approach Courseに向かわせるとのことです。急いで、アプローチに必要なブリーフィングを実施し、計器類に周波数やコースのセットをし、さらに必要事項を確認します。COOGAインターセクションまで誘導され、そこからアプローチ開始。アプローチ自体は難しいものではないので順調に進みます。FAF(Final Approach Fix)でタイマーをセットし、降下可能時間の計測を行ないます。90knotsで計算していますが、若干速度が速いようで、フードの端から滑走路がかなり近くに見えています。Camarillo空港はThreshold(滑走路端の着陸できない部分)が異様に長いので、余計そう感じるようです。

制限時間少し前にフードを外す指示がMikeから出て、フードを外します。昨日習った通り、非精密進入では、VASI/PAPIにこだわることなく、滑走路端を狙った通常のVFRのランディングとします。着陸して誘導路に入ったところで、グラウンドにコンタクト。ところが、このグラウンドが恐ろしく長いフレーズをマシンガンで言ってきます。前のセスナに続いて行け、後続機があるからタクシーを急げ、ずっと先を右だ、云々と定型出ない形で言われたもので、折角のATCもここではMikeに代わってもらいました。ここまでうまく出来ていただけに、残念です。ブロックタイム1時間18分(フライトタイム50分)でした。

Camarilloでは、Transient Parkingでエンジンを止めカフェで一服。Mikeとお互いの世間話をします。Mikeは前職は非常勤の労務コンサルタントだったそうで、シュワルツネッガー政権で仕事を失い、持っていたCFI資格でインストラクターになったものの、不況でしばらくは様々な仕事をして食いつないでいたそうです。その後、現在のフライトスクールで勤めだし、ようやく生活が安定したとのこと。今はスクールで一番の人気インストラクターになっていますが、それまでの苦労は色々あったようです。

帰りは1時間あれば大丈夫と二人で高をくくって、それでも1時間30分前にエンジンを回し始めたのですが、IFR Relaeaseがなかなか出ず、また離陸後に引き継がれたMUGU APPになぜかFlight Followingを依頼したVFR機と勘違いされます。IFRの旨を伝えますが、今度は西に北にとかなり大きくベクターされ、連れ回されます。10分以上たったところでMikeが「ようやくCamarillo上空に戻って来た」と一言。 何んとも壮大な連れ回しです。その後、頑張って急ぎ気味に飛びますが、飛行機を予約した時間は過ぎてしまうのは確実な状況。そこで残念ながら、Chino空港の近くでIFRをキャンセルしてVFRで降りることに。キャンセルした後は、レーダーベクターならぬMikeのベクターにしたがって空港に接近していきます。

フードを取って飛行を続けます。空港が近いので降下率を上げるとMikeが耳が痛い、とのこと。どうも少し風邪気味のようです。ようやくTPAに降りますが、タワーからショートアプローチをするようにと言われ、またしてもきつめの降下になります。着陸後、Mikeにコメントを求めると、「とても良かった。全部良かった。」とのこと。さびついた腕への疑念は、大体晴れたようです。ただし、腕自体をもう一、二段階上げないといけないので、まだまだ練習という感じです(大体良くなりましたが、たまに試験での許容誤差範囲を超えてしまうことがあります)。

余録
これまでのトレーニングで、VFRと比べて多い資料(Chart)類の飛行中の整頓、ATCへの対応が
課題と感じていたので、フライト用品屋に立ち寄り、次のようなものを購入してみました。
上左:ATC録音用ケーブル 上右:操縦桿チャートクリップ 下:折り畳み式ニーボード(2面式)
ATC録音用ケーブルは、これを使って、自分のATCのやり取りを録音できるようになるはずです。これで、後からの復習ができます。チャートクリップはKudjoさんが持っていたのと同じもので、操縦桿にアプローチチャートをぶら下げて使うことができます。そして折り畳み式ニーボードは、資料類の膝上での置き場所問題が解決されると期待されます(笑)。これらの新機材を使って、よりオーガナイズされたフライトを目指したいと思います。 

プローチ合計(Simulator含む):
29回(ILS11回、LOC5回、VOR13回) 

飛行実績:
飛行時間:2.7時間(累計115.2時間)
Simulator:0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計42.2時間)
:Instrument 2.2時間(累計29.6時間)
:Instruction 2.7時間(累計36.2時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:2回(累計240回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.5時間(累計14.8時間)

2011年8月28日

[IFR27]TEC RouteでCamarillo空港まで

今回も前回と負けず劣らずの猛暑。昼からのトレーニングなので暑さもひとしおです。飛行前点検を汗をかきかき行なってから、Mikeと飛行前の打ち合わせをしようとすると、教室が全て埋まっています。空いているシミュレータールームで打ち合わせをということになり、エアコンが良く効いているシミュレータールームに腰を落ち着けると、どうもMikeと目が合います。お互い思うことは同じでした。
猛暑のため、山の向こうの砂漠の上空は壮大な積乱雲が発達していました。

今日も実機ではなくシミュレーターにしないか。意見が一致したので、予定を変更します(笑)。次回からいよいよクロスカントリーの練習に入るとのことで、今回はクロスカントリーのルートをシミュレーターで飛んでみることにしました。ルートはCNO-CMA。Chino空港からCamarillo空港です。
SOCAL内のTEC Route図(AF/Dより)
LA周辺一帯のSOCAL Approach空域には、通常のIFR以外にTEC(Tower Enroute Control) RouteというIFRルートが設定されています。これは、SOCAL Approach内の各空港間のルート、飛行高度が予め設定されているものです。このルートを使う限りにおいては、IFRのフライトプランを出発30分前までにファイル(提出)する必要はなくなり、Clearance DeliveryもしくはGround等の管制官に直接申請するだけで、飛行許可が発出される事になっています(TEC Routeの設定がある区間では、通常のIFRは原則申請不可)。TECRouteは、IFRフライトの調整をSOCAL内でのみ行なうため、Clearanceの発出まで時間がかからないためパイロットにも、またルート・高度を指定して捌けるため管制官にもメリットのある制度です。TEC Routeの情報はAF/Dに掲載されており、事前に調べておくことが必要です。
CNOからCMAへはONTN14というルートが設定されている(AF/Dより)
Chino空港からCamarillo空港までのルートを調べたところ、「PDZ V186 FIM」と言うルートを飛行するONTN14というTEC Routeがありました。離陸後PDZまではText DPにしたがって飛行し(実際はレーダーベクターを受ける場合が殆ど)、その後はV186という航空路を通りFIM(Fillmore) VORまで向かいます。その後はレーダーベクターを受けて、アプローチコースに向かいます。巡航高度は6000feetで設定されています。

Camarillo空港へのアプローチはいくつか設定がありますが、殆どがGPS ApproachでVOR Approachは一つだけ(VOR RWY26)です。スクールの機材にGPSによるアプローチが出来る機材はありませんので、100%このアプローチが指示されることになります。
VOR RWY26アプローチ(TPPより)
この辺りの知識はWritten Test対策とMikeとのGround Schoolでやっているので、表面的には理解は出来ています。実際の運用がどのようになされているのかが、興味深いところです。

シミュレーターでは、Mikeが管制官役となり、許可を受けながら進めて行きます。SIMにはDMEが付いておりずいぶんと参考になりますが、訓練機にはついていないので、実機での飛行に備えて出来るだけ頼らないようにしてみます。エンルートはアプローチほど忙しくないので、比較的簡単でした。アプローチもだいぶ慣れて来て、大丈夫と思っていたのですが、そこに落とし穴がありました。

Missed Approachの際に、CMA VORのR265に乗って2200feetまで上昇し、左旋回してCMA VORに向かうとなっているのですが(上のVOR RWY22 Approachの画像参照)、2200に到達次第旋回を開始してしまったため、VORとの距離が足りずに、VORの周りをぐるぐるとまわることになってしまいました。こういうCourseの場合は、少なくとも1分(1.5NM)以上直進してから旋回しないとVORに戻ってこれないとの事でした。またこのようになってしまった場合は、どの方角でも1分程度VORからOutboundで飛んで旋回してVORに戻るとのこと。Chartからここまで読みとらないといけないとは、なかなか奥が深い世界です。

それ以外はほぼ完ぺきだったとのことで、次回の実機でのクロスカントリーが楽しみです。

プローチ合計(Simulator含む):
25回(ILS10回、LOC4回、VOR11回) 

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計111.3時間)
Simulator:1.6時間(累計9.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計42.2時間)
:Instrument 1.6時間(累計26.5時間)
:Instruction 1.6時間(累計32.3時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計237回)
:シミュレータ着陸:1回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.2時間(累計14.3時間)

2011年8月24日

[IFR21-25]引き続き練習を続けています

毎回のフライト毎に投稿しようと思っていましたが、ついに挫折してしまいました(笑)。最近は、毎回同じ内容のフライトトレーニングで、かつミスも同じ感じ、すなわち進歩が無く止まってしまっているような状況で、書く内容も無くなって来てしまっていました。
Lou校長がCM撮影で使用した機体(C310)
この間、5回トレーニングを行い、1回はグラウンドスクールのみ(GTB:機材不調で地上引き返し)、1回はフライトシミュレーター、残り3回は実機(パイパー・チェロキー)での練習でした。この間、いくつかのことがありました。
  • KudjoさんがInstrumentに合格した
  • GabrielさんがInstrument、Commercialに合格した
  • Lou校長がCMデビューした
まあ、こんなことがありました。Kudjoさんは、天候不良、機体トラブルに見舞われ、3度目の正直で試験を受け、一発合格しました。Gabrielは、Fly Coronaで私と同じ日にPrivateを受けましたが、彼もDuboisに移り今回、無事にInstrumentとCommercialまで合格しました。Multi Engineに合格したあとは、地元ペルーの航空会社(LAN Peru)に応募するそうです。その会社に通れば、B767の乗員にいきなりなれるそうで、一緒にテストを受けていた人間がそんなプロになるかもしれないと聞いて、驚きました。Kudjoさんも、CommercialとMultiを終えれば、今回の訓練は終わりだそうで、また知り合いが旅立っていく感じです。
LouがP席に座りパターンを周りに出かけました
一方の私ですが、5回の訓練のうち3回は全く進歩が見られず、これは本当にダメかもしれないと「挫折」という言葉が、初めて頭に浮かびました。そのたびに、Kudjo、Gabrielが「慣れれば簡単だから」と励ましてくれ、またインストラクターのMikeも「確実に進歩しているぞ。今回は前よりもずいぶんうまくなった」とおだててくれました。こうした励ましやおだてのおかげか、残りの2回のレッスンでようやく実感できる前進がみられ始めた気がします。

練習をしているアプローチは、
  • ILSアプローチ:Chino、Riverside、Brackett
  • LOC(ローカライザー)アプローチ:Chino、Brackett
  • VORアプローチ:Corona、Brackett
の3種類です。難易の差は特に無いのですが、あえて言えば、Off Site(空港から離れたところにある)VORを使ったアプローチ(例:Corona空港のVOR-Aアプローチ)が難しい気がします。これは、VORの真上を通過するのが難しいためで、近づくにつれて針が繊細に反応し始め、針路の操作が悩ましくなります。ILS、LOCも同じように近づくにつれて反応が繊細になりますが、高度計で滑走路までの距離の見当がつきます。VORでDMEが無い場合は、いつ直上を通過するかを判断する材料が無いため、操縦が難しくなる気がします。

それ以外に、一番頭を悩ましているのは、空中での以下の操作です。
  • アプローチ前のアプローチブリーフィング(5A&M)
    • ATIS
    • ALTIMETER
    • APPROACH
      • how low
      • how far
      • which way
    • AVIONICS
    • AIRSPEED
    • Missed Approach
  • インターセクションごとの5T
    • Turn
    • Time
    • Twist
    • Throttle
    • Talk
    • Track
  • ATC
これらの手順が一度に押し寄せ、さらに操縦も精度を保つ(高度+-100feet、針路+-10度、速度+-10knots)必要があります。また、アプローチによっては、FAF(Final Approach Fix:最終進入点)でタイマーをセットし、時間でMAP(Missed Approach Fix:着陸復航点)を割り出さなければいけません。こうしたことを一つ一つ精度を保って行うことは、とても難しく、操縦の精度が乱れたり、インターセクションでの確認事項を飛ばしたりして、Mikeに注意を受けます。Mikeの注意を受けずに、かつ全てが定められた精度におさまるように仕上げないといけない訳です。
初めて見かけたスクールラッピングの車
先日の5回めのトレーニングでは、自宅でイメージトレーニングをしました。ATCについても、まだまだMikeに任せてしまうのですが、出来る限り自分でRead Backしようと決意しました。大げさに言えば、気合を入れてトレーニングを迎えた感じです。その成果か、いくつか失敗はあったものの、あたふたすることはずいぶんと減り、余裕を持って操作できることが増えてきました。Mikeも「You are flying front of aircraft today」と何回か言ってもらえました。これまでは、"flying behind aircraft"だったということでしょう。
スクールラッピング号その2。側面はこんな感じに
これは頑張ればゴールに到達できるのでは、という気がはじめてしてきました。まだまだ、VORのコースセッティングを間違えたり、タイマーの開始時点を間違えたりと、大きなミスもあったのですが、次にやればうまくできるのではという一種の自信(妄想)が持てるようになりました(笑)。
スクールラッピング号その3。ずいぶん気合の入ったラッピングです
最後に、Lou校長のCMデビューについてですが、先日Chino空港でオートバイ(カワサキらしいです)のCM撮影があり、飛行機も一緒に映るとかで、その操縦をLouが担当しました。そのためにCessna310を借りてきて、その上、自慢の髭と髪をさっぱりと刈り込んでいました。撮影日の後だったのですが、皆からさんざん「Louはセレブリティになった」だの「映画スターだ」と言われていて、まんざらでもない様子でした。

今回、これまでに行なったアプローチトレーニングを集計しました。以下の通りです。

 アプローチ合計(Simulator含む):
22回(ILS10回、LOC4回、VOR8回)

飛行実績(5回合計):
飛行時間:3.6時間(累計108.9時間)
Simulator:1.4 時間(累計7.0時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 4.1時間(累計23.7時間)
:Instruction 5.0時間(累計29.5時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:3回(累計234回)
:シミュレータ着陸:0回(累計2回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール(5回合計)
3.7時間(累計14.1時間)

2011年8月16日

[IFR20]シミュレーターで5T

今回はシミュレーターでの練習です。スクールのシミュレーターはFAAからCATIIに認定されているもので、IFRのトレーニングの場合、10時間までトレーニングでのフライト時間に計上する事が出来ます。

今回は、これまで実機でも行なっているCorona空港のVOR-Aと、新しく行なうChino空港のLOC26Rアプローチです。LOC26RはRwy26Rへのローカライザーアプローチのことで、ILSの水平の誘導電波であるローカライザーだけを使用して滑走路に接近する方法です。垂直方向の誘導電波であるグライドスロープを使用しないので、FIX(航路上の地点)を通過するごとに、次の降下高度まで階段状に降りて行きます。言わばVORとILSの中間のようなアプローチです。

シミュレーターでChinoを離陸します。ずっと気になっていた質問をMikeに尋ねます。「地上での離陸から始めなければいけないルールでもあるのか」。答えは簡単で「以前、空中からスタートさせようとした時、上手くいかずにフリーズしたから」。特にルール等はなかったようです。

離陸したあとは、Mikeが完全に管制官役を行ないます。何とか答えようとしますが、言い回しが分からず苦戦します。Mikeはさらに試験官役も担当して、5T(Turn, Time, Twist, Throttle, Talk, Track)もインターセクション(FIX)ごとに読み上げていかねばなりません。そのうえ、シミュレーター独特の繊細な動きの中で、操縦を続けなければいけません。これらをすべてスマートにこなすのは、まだまだ練習が必要なようです。

これまではシミュレーターでも途中で「一時停止して下さい」とは言わずにやってきましたが、今回はところどころで一時停止してもらい、次の手順を確認します。それでも、5Tをきっちりとこなすのはなかなか大変です。CoronaのVOR-Aを2回、ChinoのLOC26Rを1回(これはまだ、比較的に簡単)一通り2つのアプローチを行なって今回のトレーニングは終了しました。

今回もまた、ふらふらになってトレーニングが終わりました。Mikeからの提案は、一度シミュレーションのパイロットと教官役を逆にして、教官卓で飛行機の現在位置を確認しながら5Tや交信の練習をするのはどうかというものでした。それでもいいですし、単にチャート上で確認しながらの練習でも良いので、少し負荷を下げた練習が必要な気がします。

まだまだ、先は長そうです。

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計105.3時間)
Simulator:1.2 時間(累計5.6時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.2時間(累計19.6時間)
:Instruction 1.2時間(累計24.5時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計231回)
:シミュレータ着陸:1回(累計2回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:ブリーフィング、デブリーフィングのみ
0.2時間(累計10.4時間)

2011年8月13日

[IFR19]ILSアプローチが難しい・・・

最近、VOR、ILSアプローチで足踏み状態となって、いつも同じようなトレーニングの上に、きれいに決まらないもどかしさもあり、ブログに書き込むのも遅れがちですが、頑張って全トレーニングを書いていきたいと思います。
訓練機の愛称ステッカー。STOL装備でMountain Flyingを得意とする機ならではの愛称
今日は訓練機のCherokeeの中で唯一のSTOLキット装着機での訓練です。いつものHSI装備機でないのが少し不安ですが、何とかなるかと思います。まずはグラウンドスクールで、アプローチの手順について勉強します。ここで出てきたのが、アプローチブリーフィング。アプローチを行う前には、チャートを見て、しっかりとブリーフィングをしないといけません。着陸に向けて忙しいさなかに、項目を読み上げて確認するのは、なかなか大変です。さらに、5Tの徹底についても教わりました。5Tは、Turn、Time、Twist、Throttle、Talk、Trackで、全てのIntersectionでは、これを声に出して確認することと言われました。さて、どんどん内容が複雑になってきます。地上で聞いていると、何とか出来そうな気はするのですが、それを実行に移すのはなかなか大変そうです。
STOLキットの特徴1 翼上にStall Fence
1時間のグラウンドのあとは、いよいよ実機での訓練。まずは、Chinoを離陸し、Lake Mathews上空に向かいます。そこでフードを装着してからPDZ VORへ。PDZからはCorona空港のVOR-Aアプローチを実施します。出来るだけATCも担当するように言われます。
SOCAL APP, Cherokee 7085R with Request
cherokee 7085R Go ahead
over Lake Mathews 3500, request simulated VOR-A approach to Corona, Cherokee 85R
cherokee 85R, VOR-A approach approved, remain VFR, direct PDZ, descend and maintain 3000.
cleared for VOR-A approach, remain VFR, direct PDZ, descent and maintain 3000.
こんな交信をして、PDZ上空でホールディングパターンを使用したProcedure Turnを行います。この場合は、ティアドロップの形となり、30度の角度をつけたOutboundを1分飛び、右旋回してInbound Courseにインターセプトします。全てタイマーで時間を管理し、旋回のたびに5Tを言わないといけません。が、なかなかすらすらと出てこず手こずります。その間にも時間は過ぎてしまうので、さらに気ばかり焦ります。声に出さないでよいならば、もう少しスムーズに出来るのにと思うのですが、試験の際はきっちりと声に出さないとダメだそうです。

Procedure Turnを一周回る間に、VOR出発後のルート、Missed Approachのコースについてもブリーフィングします。この時、VOR2をInboundのインターセプト用に使用し、VOR1をVOR出発後のコースにあらかじめセットしていました。ところがMikeが言うにはVOR2の計器にずれがあるとの事で、急遽VOR1のコースをセットしなおすことに。こうした突発事態に対応できずに、さらにあたふたとしてしまいます。そんな中でも、VOR出発時にはタイマーを忘れずにセットしないといけません。VOR出発後は、Radialにインターセプトするまでは降下を開始できません。さらに、このアプローチは計算でも700fpmで降下しなければいけないもので、降下開始が遅れるほど、降下角度を急にしなくてはなりません。
STOLの特徴2 延長された垂直尾翼前部
結局、降下しきる前に時間切れとなり、Coronaのアドバイザリー周波数でMissed Approachを宣言。すぐにSOCALに切り替えて、Missed Approachを告げ、右旋回してPDZに向かいます。そこからはレーダーベクターでILSにインターセプトする、との事。これも考えていなかったことで、いつブリーフィングをすれば良いのか、設定はと混乱します。そのせいか、もしくは機体がいつもと違うせいか、ILSに付いていくのがまったくうまく出来ません。右に左にと中心からずれ、修正すると行き過ぎるの繰り返しです。グライドスロープも同じような感じ。ボロボロになりながらDecision Altitudeまでたどり着き、フードを外すと滑走路に大きな角度を付けて飛んでいました。急いで修正し、フラップを下ろして着陸。

これまで何回かILSを飛んでいて、大体うまく追従できていたのですが、今日は散々な目に。 「そんな日もあるさ」とMikeに慰められます。Mikeですが、どうもこちらが弱るととてもやさしくなる性質な気がして来ました(笑)。まだまだアプローチ、道は遠そうです。

飛行実績:
飛行時間:1.3時間(累計105.3時間)
Simulator:0.0 時間(累計4.4時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.0時間(累計18.4時間)
:Instruction 1.3時間(累計23.3時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計231回)
:シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:Chapter7 Section B
:Approach Charts、Approach Procedres
1.0時間(累計10.2時間)

2011年8月6日

[IFR18]負荷の高いトレーニングに息絶え絶え

ここのところ、Du Boisもかなり込み合ってきています。まあ、知っているだけでも4人がFly Coronaから流れて来ていますし、現有機だけでは足りないようで、Louも保有機材の拡充を考えているようです。

今日もその影響で、機体を予約する事が出来ず、シミュレーターでの訓練となりました。Mikeと打ち合わせをしますが、いきなり知らないDagett空港のVORを指示されます。さらに、Riverside空港のILSアプローチを引き続いて行うとのことで、急いで2つのチャートで確認します。

VORアプローチはほぼ問題なく出来ました。このVORアプローチはまず、VOR上空を通過後、コースを逆行してProcedure Turnを実施し、VORまでアプローチするもの(MDPがVOR)でコメントとしては、最初のVORの通過は少し早目でも良いかもということ。

ここまでは順調だったのですが…。

次は、Riveerside空港のILS9 Approach。ローカライザーにインターセプトして順調に降下しますが、Intersection確認のために使用していたPDZ VORを表示させていたVOR2が突然動作不良に。何か間違えたのかと思って確認しますが、良く分かりません。Mikeに「質問があるのだけど」と言っても、素っ気のない返事。シミュレーターを止めてくれる様子もないので、そのまま着陸を続行。そこでMikeから「Go Around」の指示が。相変わらずVOR2は動いていないようで、この時になって初めて、「Mikeがわざと不作動の設定にしたのでは」と勘づきました。実は、VOR2不動作でIntersectionの位置が分からなかったにもかかわらず、この辺りと目星をつけてIntersection通過を宣言しまっていました(適当についたウソということになります)。これはまずいなあと、嫌な気分になりながらMissed Approach Courseをたどり、PDZ上空でホールディングします。VOR2の不作動を管制官役のMikeに伝え、さらに旋回の指示をもらいます。2周ほど旋回したでしょうか。


「After Over PDZ VORTAC、Fly Outbound 130 Radial」とHoldingから出発の指示をもらいましたが、動揺しており、Bearingと勘違いして310度のコースで出発しようとしてしまいました。ここで初めてMikeがシミュレータをPauseし、RadialとBearingを混同しないようにとの注意をもらいます。さらに、VOR Intersectionに向かえとの指示。どうやってVOR Indicator一つで2つのRadialの交点を見つけられるのか…。Mikeにギブアップを宣言しますが、「考えれば出来る」との一言で、一時停止はしてくれません。残ったVOR1を頻繁に切り替えて2つのRadialを測るしかないかと思い、周波数とコースを行ったり来たりしながら確認します。ようやくMikeが助け船を。「一つのRadialの乗っている状態ならば、ヘディングを維持しておけば、早々コースから外れない。あとは、もう一つのRadialをセットして、クロスするのを待てばよい」とのこと。ここで飛行は終了し、そこからMikeの長い説明が始まりました。

VORを不作動にした理由は、VORをセットした後にIdentifyをしていなかったから、とのこと。確かにVORの周波数をセットした時、なぜかIDの音が出ず、後で再度確認しようと思ったまま忘れていました。試験だと、これで十分落ちる事になる、とのこと。言われたことが出来ていない、本当に出来の悪い学生が注意される図になってしまいました。さらに注意を受けたのは、計器上で確認できなかったIntesectionを適当に通過と言ってしまったことです。自分としても、間違ったこと(すべきでない事)をしてしまっているのは分かっているので、どうにも頭が上がりません。

なかなかバツが悪かったのですが、自分の中で、問題が起こった時に適当に処理をしようとする傾向があることが、はっきりと自覚できました。これは良く良く自覚して、常に肝に銘じたいと思います。それ以外にも、VORの不調を感じたらすぐに管制官に報告する、VORはセットしたら必ずIDを耳で聞いて確認する、VOR1つでもVOR Intersectionにたどり着ける、などなど、大事なことを学びました。

今回のトレーニングは、これまでのような技術的な問題の解決だけでなく、メンタル面にまで踏み込んだ内容となり、ずいぶんと精神的に疲れましたが、得たものも大きいものとなりました。ただし、このような精神的に追い詰められるのは、今回限りになればと思っていますが(笑)。Mike、穏やかな表情でいて、なかなか厳しく追いつめるタイプのようです。

飛行実績:
飛行時間:0.0時間(累計104.0時間)
Simulator:1.3 時間(累計4.4時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 0.0時間(累計17.4時間)
:Instruction 1.3時間(累計22.0時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:0回(累計230回)
:シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:ブリーフィング、デブリーフィングのみ
0.3時間(累計9.2時間)

2011年8月4日

[IFR17]実機でのVOR/ILSアプローチ

今日は実機でのアプローチ練習に入ります。あらかじめ、CoronaのVOR-Aアプローチ、ChinoのILS/LOC26Rのアプローチチャートを良く見ておくようにとのことで、その通りにしていきました。アプローチチャートは、小さな紙(A5)程度の紙に必要な情報がまとめられていて、分かりやすく整理されています。

アプローチはIAF(Initial Approach Fix)と呼ばれるスタート地点から、IF(Intermediate Fix)、FAF(Final Approach Fix)を経由して滑走路までのルートで成り立っています。さらに着陸しなかった(できなかった)場合に備えて、Missed Approach Course(着陸復航ルート)も定められています。着陸以外はMissed Approachも含めて全て計器による操縦だけで成り立つようになっているわけです。それでも、着陸だけは目で外を見ての決断・操作が必要なので、それぞれのアプローチには、最低の視程、雲の高さ等が定められています。

これらの情報をチャートから正しく読み取る必要があるわけです。またアプローチは風向きや天候で変更される場合もあるので、上空を飛行中にこれらのチャートを探し出して、確認(ブリーフィング)する事も出来なければいけないとのことです。さらに、試験やその後の操縦の際には、「これよりChino空港ILS26Rアプローチのブリーフィングを開始する」「ルートはPDZ VORTACを出発後・・・」「高度はCAZBYで・・・・」「着陸決心高度は・・・」「着陸しない場合は・・・」「周波数は…」と全ての情報を声に出して確認(他のパイロットがいる場合は情報の共有)を行ないます。最後に「Approach briefing completed, any questions?」といって終わりだそうです。

こんな内容をグラウンドスクールでMikeから学びました。今回は二つのアプローチを地上でおさらいした上で出発します。それでも、上空でもブリーフィングを実施して手順を確認しました。
Chino空港のVOR-Aアプローチチャート
最初のCorona空港へのVOR-Aアプローチは、PDZ通過後に3100feetから1660feetまで2分半弱で降下しないといけません。その上で滑走路を視認し、回り込んで着陸します。今日は、Missed Approachをするとのことで、少し気が楽ですが、それでも慌ただしい操作になります。実際は降下が少し間に合わず、規定時間の段階で降り切れませんでした。 VORアプローチは定められた距離(時間)内で規定された高度まで降下して滑走路を視認しないといけません。実際では、もう少し早めに降りて空港を探すことが必要との事でした。

Missed Approach Courseにしたがって再びPDZ上空へ到達し、今度はそのままChino空港のILS26Rアプローチを実施します。PDZからCAZBYインターセクションに向かう途中にブリーフィングを実施します。それ以外にも管制官との交信、着陸前チェックリストの実施など、やることは多すぎるくらいにあります。もちろん、飛行機も定められた高度、コースで操縦させなければいけません。
Chino空港のILS26Rアプローチ
PDZからこのアプローチを行なう場合は、CAZBY Intersection通過後にProcedure Turnを行ないILSのコースに載せて行きます。ここからはシミュレーターでもやっていますし、実機でも何回かやっています。しかも今日は風が穏やかでずれることもあまりありません。ずれた場合は、その旨を声に出して、その上でCorrection(修正)している事を、試験官にアピールします。ILSアプローチの場合は、グライドスロープ(電波による高度情報)に乗って、Decision Altitude(決心高度)に到達した地点がMissed Approachを行なうかどうか決定する限界点になります。

「Approaching Minimum」とMikeに伝え、フードを外します。さらに「Decision Altitude、Runway Insight. Continue Approach」とコールします。Mikeからは「PAPIにしたがって降りていけ」との指示。そのまま着陸まで持ち込み、まあまあな着陸とすることが出来ました。

デブリーフィングでは、VOR-Aアプローチの際に少しコースのずれがあったこと、とにかくコースには出来る限り完璧に乗ること、とのなかなか厳しいコメントが。とにかく精度を高めるしかないようです。それ以外は、ILSアプローチなど完璧とのことで、ほめられ過ぎると照れるもので、「いやあ、風が穏やかだったから」と謙遜してしまいます。「確かに」との返事で、なんだか謙遜して損した気になりました(笑)。

IFRの課題は、操作そのものよりも、ブリーフィングやATC、チェックリストなど、それ以外のたくさんのタスクをこなしながら、同時に操縦するというマルチタスクに如何に慣れるかということのようです。慌てずに、原則を忘れずに、必要な手順を行なう事を徹底する事が必要ということです。


飛行実績:
飛行時間:1.3時間(累計104.0時間)
Simulator:0.0 時間(累計3.1時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 1.0時間(累計16.1時間)
:Instruction 1.3時間(累計20.7時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計230回)
:シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:Chapter7 SectionA、 B
:Approach Charts、Approach Procedres
1.0時間(累計8.9時間)

2011年7月30日

[IFR15]シミュレーターと実機の違い

前回はILSのグライドスロープと、VORのラディアルの交点であるインターセクション(KAZBY)でのホールディング、そしてKAZBYから出発してのILSアプローチをシミュレーターで行いました。今回は、その内容をそのまま実機で行ないます。

まずはその前に、Gournd School。今日はアライバル(到着ルート)について学びます。IFRのフライトは、離陸、エンルート、アライバル、アプローチと大きく分ける(ポーションにする)ことができます。それぞれ、DP、Airway、STAR、IAPという手順が定められています。アライバルにおけるSTAR(Standard Traffic Approach Route)とは、離陸のDPにあるSID(Standard Instrument Departure)と同様に、IFRにおいて空港エリアの出発・到着時のルートをあらかじめ定めておくものです。これによって、1機ずつにコースや高度などを伝える手間を省く目的があります。パイロットの方は、これらが表示されているチャートを入手することで、これらのルートを知ることができます。このチャートは民間企業であるJeppssenが出しているものと、FAA(米国航空局)が出しているものの2種類があります。Jeppssenのものは定期運送用のパイロットなどが使うもので、バインダー式になっています。定期購読をして、28日周期で変更があったチャートが送られてくる仕組みだそうです。普段のIFRであれば、56日毎に発行されるFAA発行のチャート集で十分とのことで、これは各地域に分かれており、一冊$5~6程度と価格も安いものです。
FAA発行のSID、STAR、IAPチャート集(南カリフォルニア版)
SID、STARは管制官から言われたものを受け入れるだけでなく、こちらからリクエスト(フライトプランに記入)したり、もしくは利用を断る(フライトプランにNO SID、NO STARと記入)することもできます。受け入れる場合には、最低でもテキスト情報(グラフィックな情報を携行することが好ましい)を持っていることが必要になります。
STAR。Graphicalな説明STAR。Textualな説明
上記のチャート集の読み方を確認し、またその運用についても勉強します。ATCから、一度STARのコースから外れるヘディングを指示された場合、もしくはSTARと異なる高度指示を出された場合は、そのSTARをしたがう事はなくなり、後はベクター(管制官による誘導)になります。これらのことを学んで、今日のグラウンドは終了です。

いよいよ実機でのフライトです。機体は、前々回にMikeが不調に気がついたいつもの訓練機です。マグネトーを取り替えたそうで、しばらくは注意深く様子を見るとのこと。トレーニングは、毎度おなじみとなったRwy26Rからの離陸後PDZ VORへの直行からです。直行した後はその場でホールディングします。VORでのホールディングやILS Intersectionでのホールディングがあるので、タワーに出発前にMikeが打ち合わせをして指示をもらってくれました。最初のPDZでのVORホールディングですが、Mikeは打ち合わせをしたと思い込んでいますが、実際はしていなく、どの方角でホールディングするかを確認します。自分のホールディングへの進入方向によってエントリー方式が決まるので、急いで頭の中で確認し、Mikeに伝えます(チャートや紙に書いて確認してもOKです)。2週ほど回って、風による影響も調整ができ、まあまあのホールディングとなりました。
ILS26R-CNOアプローチ
次は、ILS IntersectionであるCAZBYに向かいます。ここはティアドロップでのエントリーが良いとのことで、ヘディングやVOR Indicatorにそれらの設定を行います。5Tと言うことで、Turn、Time、Twist(VOR Indicatorのコースセット)、Throttle、Talkの順序にしたがって処理をしていきますが、時々順序がおかしくなり、指摘を受けます。さらにチェックリストやATIS取得も指示されますが、それらの合間に高度が下がってしまったり、ヘディングがずれたりもします。このあたり、全体の完成度をまだまだ高めねばなりません。

そして、いよいよCAZBYからILSコースに乗って滑走路までアプローチします。ILSはローカライザーと呼ばれる水平コース、グライドスロープと呼ばれる垂直コースがVOR Indicatorに指示されるので、縦と横のそれぞれのバーが真ん中に来るように、すなわち十字になるようにして飛行します。風の影響なども考慮して方位、スロットル、ピッチなどを調節します。さらに、インターセクションでの高度の確認、さらにFAF(Final Approach Fix:最後のインターセクション)から滑走路に到達するまではタイマーをセットし、万が一のグライドスロープ受信不能にも備えます。本当に頭の処理能力をフルに使う感じです。

このアプローチのDecision Altitude(最低降下可能高度)は886feetとチャートに記載されており、この高さまでに滑走路が目視できなければ、着陸復航となります。ここでMikeが「Look Ahead」と言います。これも打ち合わせが不十分で、フードを外して滑走路を目で見て着陸して、という意味だったのですが、ひたすら頑張って計器を見つめていました。おかしいと思い「フードを取っていいか」と聞いたところ、もちろんとのこと。慌ててかなぐり捨ててPAPIを参考にコースをたどります。目視後もILSアプローチである限り、同じ進入角を示すPAPIを参考に降りていく、とのこと。ただし、着陸直前までそのまま近づいたので、エンジンアイドル、レベルオフから接地までずいぶんと距離がかかってしまいました。後で聞くと、滑走路端でエンジンをアイドルにして、後は通常通りで接地帯を目指せば良いとのこと。

着陸後は、気持ちを張っていた反動で、軽い放心状態のよう。離陸時のタキシングではいろいろ世間話をしていましたが、帰り道は黙って進みます。到着後、エンジンを切ってすぐにMikeを質問攻め。タイマーのカウントをスタートさせるタイミング、VOR出発後Bearingに乗せる際の操作順序、上のILSでのフレアのタイミング、Look Aheadの意図など、疑問を聞き出します。実際に操作をすると疑問がわき、また知識がつくと操作が余裕を持って出来るようになってきます。なかなかやりきったという満足感を得ることは出来ませんが、前よりは上達しているかな、という感覚は持つことが出来ました。

スクールでは、次のフライト予定のKudjoさんが来ていて、話をしたところ、数日後にチェックライドとのこと。自信の程を聞いたところ、Oralが心配だけど、操縦に関しては問題ないだろう、とのことでした。毎日練習している人とはずいぶんと差が開いていますが、後に続いていきたいと思います。

飛行実績:
飛行時間:1.2時間(累計102.7時間)
Simulator:0.0 時間(累計1.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計39.8時間)
:Instrument 0.9時間(累計13.8時間)
:Instruction 1.2時間(累計18.1時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計229回)
シミュレータ着陸:0回(累計1回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:テキストChapter6 SectionA、B
:Arrival Charts、Arrival Procedres
1.2時間(累計7.9時間)

2011年7月24日

[IFR12]VORホールディング

今日は夕方のフライトです。仕事を切り上げるのが少し遅くなってしまった関係で、Mikeに遅れるとお詫びの連絡を入れてからスクールに向かいます。幸い、道路は順調で少しの遅れですみました。

前回はグラウンドスクールが、教室が無いとの理由でスクールのソファでホールディングについて少しだけ行なっただけでしたが、今日はしっかりということで教室で1時間行います。Du Boisは教室が3つ(一部屋ともう一部屋を2ブースに分けたもの)があり、普段のトレーニングに使用する機体(Cherokee)も3機なので足りるはずですが、グラウンドだけの人がいたりすると足りなくなるようです。
さて、今回は、テキストでEnrouteについてとHoldingについて復習しました。基本的な授業の方法は、
予め読んできて分からなかった点をこちらから質問すること、また理解度の確認のためにMikeがこの用語の意味は、といった感じで質問してきます。

Enrouteでは、MCA、MOCA、MEA、COPといったエアルートのルートや高度規定等に関する用語などがあり、それらを理解し頭に入れる必要があります。理解できていたつもりでしたが、MORAについて質問されno ideaとなり、さらにGrid MORAというのもあるということで、全く未知の話となりました(実際テキストにも出ていなかったのですが)。

Holdingについては、エントリーの際パラレルとティアドロップは、Fix通過後はコースではなくヘディングを維持するということでした。今日はVORホールディングをするということで、intersectionでのホールディングと違い参照するVORは1つですむこと、ただしVORに近付くと感度が繊細になるので特に方位の管理に気を使うことを習いました。

1時間のグラウンドの後は、フライトです。VORでのホールディングですが、Chino近くのParadise(PDZ) VORを使いますが、様々な機体が実際に航法に使用するために通過していきます。また、空域的にも2800feet以上はOntarioのClassCになっているため、離陸前にPDZでのホールディング許可を得る必要があります。この辺りはMikeが全部やってくれましたが。交信と言えば、この時、日本のスクールのセスナがタクシーして戻っていきましたが、Du Boisの機体が先に行くのでその後を通るように、との指示がGroundから出されたにもかかわらず全く応答がありませんでした。3度Groundから交信があった後、 Du Boisの機体の方に待機指示を出していました。英語理解の問題か、無線の問題か分かりませんが、どちらにしても危ないことです。

さて、Chino Towerからは3500feetでの旋回を指示されました。肝心のVORホールディングですが、最初のホールディングをVORの東で行なうようにとMikeから指示が出ました。操縦も担当しており、上昇中のため、紙に書いて確認する余裕もありません。素直にMikeに操縦を変わってもらい、紙い書いて整理すれば良かったのでしょうが、そのまま混乱してしまいました。Mikeに助け船を出してもらい、VORのセッティングをしましたが、かなり悔しい思いをしました。また、下の3000feet、上の4000feetの両方に他の機がおり、高度がずれるとMikeから注意が飛んできます。確かに、他の機もずれると本当に危ない状況になるので当然のことです。

ホールディング自体は問題なく行なえ、その後Mikeの操縦で一度南に飛んでから、今度はPDZの北側でホールディングするようにとのこと。ここではVORのセッティングをInboudにセットすべきところを逆にしてしまい、Mikeに注意を受けます。VORホールディングでは、通過後にInboundにコースをセットするとのこと。エントリーに関してミスを繰り返しつつ、ホールディングは問題なく出来ました。何度か回った後、いつものように帰途につきました。

ILSの電波に乗って降下した後、フードを外す許可が出ましたが、そこでMikeが「着陸の見本を見せる」とのこと。最近、フードを外した後の着陸に満足いかない事が多く、それをMikeに伝えていたため、考慮してくれたようです。私の場合、引き起こしが早すぎるのが不満足な結果になる原因のようで、しっかりと地上に近付いてから引き起こすこと、引き起こし過ぎないようにして、速度が落ちて降下するのを待つこととの話でした。

今日のトレーニングでは、まだまだ頭の処理が一杯になると、注意が十分に回りきらなくなることも実感しました。まだまだMikeの注意力に及ばない感じですが、IFRの操縦に慣れて、注意が十分に回るようになりたいものです。少し自分に不満の残るフライトでした。Mikeは、「いつも上出来だと進歩を感じないだろう」と慰めてくれましたが、そのような慰めをもらわないくらいの技量を早く身に付けたいとも思いました(笑)。

飛行実績:
飛行時間:1.1(累計99.9時間)
:PIC時間0.0時間(累計38.9時間)
:Instrument 0.8時間(累計10.7時間)
:Instruction 1.1時間(累計14.4時間)
 :夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:2回(累計225回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:テキストChapter5 SectionC
:Holding
1.0時間(累計6.4時間)

2011年7月18日

[IFR10]Intersectionインターセプティング

今回からトレーニングがフェーズIIに入ります。ヘディング、高度の指示にしたがっていたトレーニングからVORをはじめとしたナビゲーションに関する内容に進みます。VORのホーミング(VORに向かって飛行すること)、トラッキング(VORから/への特定のコース上の飛行)はこれまでも練習していたので、まあ大丈夫かと思っていましたが、前回の終わりにMikeから、「次回はIntersectionからIntersectionに移動する訓練をするから」ということで、はたしてそんなことができるのかと考えてしまいました。
Intersectionとは、2つ以上のVORからのRadialの交点にあるいわゆる「交差点」です。GPSであれば、この2点間を直行することは可能ですが、VORの電波の交点であるIntersection間では、VORトラッキングでたどりつくしかありそうにありません。今回のグラウンドスクールでさっそく尋ねてみると、「その通り」とのこと。なんだか拍子抜けしました。Mikeが言いたかったのは、Intersectionが交点であることから、VORを2つ使って片方のRadialないしBearingに乗り、片方のコースをクロスした地点がIntersection通過の瞬間である、ということのようです。どこから向かう場合も、いずれかのコースに乗って、もう片方のコースを通過することで、Intersectionを通過できるわけです。

今回はRwy26Rから離陸した途端にタワーから、「すぐに左旋回を開始してくれ」との交信がありました。実は離陸前に、26RからLake Mathewsへ向けての離陸許可の定番である「left turn approved」という言葉がタワーからなかったので、この場合は26Rの設定パターンであるRight Trafficを回る必要があるのか?とMikeに尋ねたところでした。Mikeの答えは、「離陸時にLake Mathewsへの離陸を伝えているのだから、左旋回もOKだ」とのことでしたが、自分で飛ぶ場合は左旋回の許可をタワーに確認した方が、より確実だと思います。いずれにせよ、すぐに左旋回を開始し、PDZに向けてホーミングを開始します。いつものように、このタイミングでフード着用の指示がMikeから出ます。

PDZに向かおうとすると、タワーから「他機が1800feetでPDZで旋回中」とのアドバイスが入ります。私は当然見えませんが、Mikeは確認しているようで方位の指示を受けて旋回します。その後、6000feetまでの上昇とPDZのRadial330をインターセプトせよ、とのこと。
Flight Planning at SkyVector.com
さらに、HDF(Homeland)VORの257Radialをセットし、交点に向けて飛行する指示を受けます。この交点には名前が付いていない(正式に設定されているIntersectionではない)ので、Mikeはtaku Intersectionと勝手に名付けました。VORを設定する際には、必ずIDを無線で聞いてチェックします(IDのモールス信号が発信されています)。これは、同じ周波数の別の無線標識を拾ってしまっていないか、また運用中(停止中はIDが流れません)であるかを確認するためです。二つあるVOR Indicatorのうち、VOR1(HSI)にはPDZをセットしてあるので、HDFはVOR2にセットします。

PDZの130Radialに乗り、外さないように進んでいるとやがてVOR2 IndicatorにセットしたHDFの257Radialの針が動き出しました。やがて針が中央を通過した時点でMikeに「Intersection通過」と告げます。Mikeは「簡単だろ」とつぶやき、引き続き「NIKKL」に向かうように指示が出ました。NIKKLは同じPDZ130Radial、HDF240Radialの交点です。VOR2にセットしたRadialを変更して、そのまま向かいます。これは問題なく到達できました。

ここで、Mikeが操縦桿を握り、わざとぐるぐる回ります。その上でDEJAYに向かえとの指示が。PDZ、HDFの交点であることは変わりありませんが、現在地からはどちらもRadialが違います。急いでVOR1、VOR2それぞれのRadialをセットしますが、ここでミスをしました。現在地からPDZへはFROMではなくTOなので、RadialではなくBearingでコースを設定しなければいけないところ、どちらもRadialでセットしてしまいました。なので、一瞬逆方向へ飛びそうになりましたが、どうもおかしいと思いコースを設定しなおします。Mikeは「You, wise man」と言ってくれましたが単に自分の間違いに気がついただけです(笑)。Mikeによれば、旋回したのはわざと混乱させるためとのことで、見事に引っかかったことになります。

NIKKLからDEJAYへは、どちらのVORも新しく設定したBearing、Radialをインターセプトしないといけないので、適当な角度を取って進みます。PDZのベアリングをインターセプトするつもりでしたが、先にHDFの針が寄ってきました。通常のVOR Indicatorで合わせながら、HSIで針が通過するのを待つことになります。機能上は問題ないのですが、せっかくのHSIを有効活用できていない気がします。

DEJAY通過後は再びtaku Intersectionを回って再び2回転ほど旋回させられてから、PDZに向かってホーミングの指示。さらにいつものように、2000feetへの降下、ATIS受信を指示されます。その上でこちらからBefore Landingのチェックリストを実施。チェックリストは早めのほうが余裕があることが分かってきました。PDZでタワーにコンタクト。Rwy26Rとのことで、MikeがILSをセットして、これに乗ってのアプローチを指示されました。

今回はインターセプト後にグライドスロープもフォローしろとのことで、こちらも気合を入れてローカライザー、グライドスロープを追いかけます。高度が下がり、滑走路に近づくにつれてどちらの針も動きが敏感になってきます。あまり過敏になりすぎず、しかし、針を中央に持ってくるように努力していると、「フードを外して」と指示。外を見ると、滑走路が本当に目の前でした。急いでフラップを2ノッチまで下げます。「着陸までPAPIを参考に」とのことで、初めてランウェイエンドではなく、接地帯のマーキングに向けて着陸していきます。PAPIのコースに乗っていれば、グライドスロープも真ん中に来る、とのこと。

いつものように、なんとか…な着地をして、スクールにタクシーしていきます。到着後のデブリーフィングでは、良くできていた、間違いにも自分で気がついた、とのコメント。こちらからの質問は、Intersectionインターセプトでは、先にインターセプトする(予定)のコースをVOR1にセットすべきかと聞きました。練習機は、VOR1に高機能なHSIと呼ばれるVOR Indicatorが装備されており、こちらにフォローするコースをセットした方が良い気がします。しかし答えは、どちらでも構わない。むしろ周波数を入れ替えるのはミスのもとになるので、VORを一度セットしたならば、むやみと変えないほうが良い、とのことでした。トレーニングは順調なので、次回はHoldingを練習しようとのことで、ホールディングについて、一通り確認をしました。

飛行実績
飛行時間:1.2(累計93.1時間)
:PIC時間0.0時間(累計34.6時間)
:Instrument 0.9時間(累計8.8時間)
:Instruction 1.2時間(累計11.9時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:1回(累計221回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール:
内容:テキストChapter4 Section A、B
:Departure Procedure、Departure Minimums
1.0時間(累計5.1時間)

2011年7月13日

[IFR07]再び夕方のトレーニング

今回も、晩に仕事が終わってからのトレーニングです。8時過ぎまで明るいので、晩と言っても夕方の感じですが。Mikeは、前回は暑さとレッスンで疲れていたので心配でしたが、今回は夕涼みに最適な風が吹いています。前回より、ずいぶん元気そうです。

まずは、グラウンドから。メールでナブログや自身のフライト記録用に作成したExcelのファイルを送っておいたので、その説明から。Mikeはなかなかパソコンが好きなようで、喜んで機能の説明を聞いてくれました。他の学生にも渡して勧めるとのこと。お役に立てれば良いのですが。

グラウンドの内容は、予習してきた内容の確認程度。IFRのフライトプラン提出について、VFR on TOP、Climb to VFR on TOPの違いについて、詳しく解説を受けました。前者は、出発30分前までの提出、出発時間から1時間はプランが保持されるが、それ以上経っても出発しない場合は、プランは取り消される、とのこと。後者については、VFR on TOPはLevel Off後もそのままIFRが維持され、アプローチなどもIFRとなるが、Climb to VFR on TOPは、上昇時だけ雲などを突っ切りたいような場合に依頼し、原則Level Off後はVFRに切り替える、とのこと。なかなかややこしいですが、要は、IFRとしての許可が出る範囲(目的地までか、上昇に必要な通過地点までか)の違い、ということのようです。

 IFRに必要な知識ですが、ルールがかなり細かくあり、しかも常識で判断できないような内容も多いので、独学だけでは理解がなかなか進みません。Mikeの説明を受けて、一つずつ合点が行くという感じで、逆に言うととても勉強している気にさせられます。 テキストを読み進めていますが、次回はGroundはお休みにして、Flight Trainingの内容をHoldingまで進めてから、再開しようとのこと。

Flight Trainingは、Partial Panelに入りました。これは、パネル故障に備え、パネルを隠して飛ぶ訓練のことです。今回は、Vacuumの故障を想定して、Attitude Indicator、Heading Indicatorを隠します。離陸してフードをつけると、Mikeが吸盤が付いたパネル隠し器のようなものを、それぞれの計器にペタッと貼り付けました。その状態で、これまでと同じように、上昇、下降と旋回の組み合わせを何度も行います。

Attitudeはともかく、Headingはコンパスがあるから大して困らないだろうと思っていましたが大違いで、コンパスのLead、Delayがここまでとは思っていませんでした。コンパスを見て、翼をレベルにすると、するするとコンパスが進んで回ったり、逆に戻ったり。酷いときは20-30度も目標ヘディングとずれてしまいます。Mikeがにやりとして、「だからTimed Turnが必要なんだ」とのこと。コンパスは水平飛行している時しか当てにならないと考え、旋回角度は時間で測るのが重要とのこと。IFRでは旋回は原則としてStandard Rate Turnなので、1秒間に3度で旋回します。これで必要な秒数を計算して、その時間だけ旋回することが重要ということです。

Timed Turnの練習で、はじめは「1秒、2秒、・・・」と口に出して数えましたが、Mikeからは「数えるのがゆっくり過ぎる」との指摘。声に出して数えるのではなく、タイマーを使うべきということでした。タイマーが訓練機には付いていなかったのですが、代わりに秒針付きの時計が付いていたので、その秒針を頼りに旋回します。旋回率も出来る限り標準にしないと角度がずれてきます。また旋回を終える時も、もたつくと旋回角度に差が出てしまうので、気をつける必要があります。精度は+-10度とのことで、頑張って合わせるように気をつけます。この旋回に合わせての上昇、下降、さらに上昇は80mph、下降は90mph、500fpmと条件が付くので、必死でそれぞれの数字に合うように操縦します。風が穏やかなので良いですが、これで気流が乱れていたら、合わせるのは至難の業になりそうです。

Chinoに戻る時は、再び2000feetに降下、PDZ VORインバウンドトラッキング、チェックリスト実施、ATIS受信、PDZ上空でタワーにコンタクト、そこでMikeがVOR IndicatorをILS Rwy26Rに
変更し、 HDG維持の後インターセプトという、これまで通りの流れとなりました。「Small Correction」と言われますが、なかなか戻らない針についヘディングを大きめに変えてしまいます。それでもフードを外した時、これまでよりは良い位置にいました。安全を考えてか、MikeからGlideslopeは追わずに高めに降りるよう指示が出されているので、ダイブするような形で滑走路に降りて行きます。

いつもここからの速度処理が難しく、ダイブのせいで速めとなりバルーニングを起こしやすいので、フレアを引きすぎないようじっと我慢します。今回は、何んとかましな着地になりました。到着後のデブリーフィングではMikeから、
・必要な周波数はリストにして控えておくこと
・チェックリストは言われなくても実施すること
という、極めて当たり前の内容でした。これがまだまだ出来ていないということで、しっかり準備をしておかなければと思います。

IFRのトレーニングは、VFRと違って出来たという達成感(単にまだ下手だからだと思いますが)や爽快感(常に目隠しされているので飛んだという感じがしません)がなく、変に気疲れするといった印象です。自由に大空の下を飛びたいと思いますが、この少し辛いようなトレーニングを乗り越えることで、より安全に飛ぶことができ、また技術も身に付くのだと考えて頑張りたいと思います。いくつかのブログで、プライベートのトレーニングの記録は詳細に書かれていても、IFRのトレーニングの記録があまり無いのが分かるような気がします。IFRは地味で、変わり映えがしなく、ある意味ストレスフルなものです(笑)。

飛行実績
飛行時間:1.1(累計89.3時間)
:PIC時間0.0時間(累計34.6時間)
:Instrument 0.8時間(累計5.7時間)
:Instruction 1.1時間(累計8.1時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:1回(累計218回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:テキストChapter3 Section B、C
:Instruments、VOR、Airspace
0.7時間(累計3.9時間)

2011年7月7日

[IFR06]Mikeお疲れ気味

前回のトレーニングから、しばらく日にちが空きました。その間、4.5時間のクロスカントリーと0.6時間のLocal(友人を招いてのデモフライト)はありましたが。最近、LA周辺は湿度が高く、CB(積乱雲)も多く発生するなど、天候も不順です。何よりも、強い日差しと高い湿度で、さすがにぐったりします。そんな中、今回は西日の最もきつい午後6時からのトレーニング。

前のトレーニングから戻って来たMikeの表情も、かなりぐったりしています。まずはグラウンドということで、Instrument、Air Spaceについて復習がてらおさらいします。理解しているつもりでも、細かい語句の意味を尋ねられると、英語で説明するという事もあり、なかなかすらすらとは出てきません。しかし、こういう事が口頭試験の時に尋ねられるのだと思います。

一時間ほどグラウンドをした後は、フライトへ。HSI装備の訓練機は内装が外されていて、Lou校長によれば来週に内装を付け直すとのこと。それは良いのですが、内装である壁のポケットに入っているFuel Samplerが見つからず、Fly Coronaでの流儀にしたがって他機から調達します。Louにその旨告げると、機内にあるはずとゴソゴソと機内を探し出します。この辺りは、几帳面なLouの性格が出ています。さらに、PreflightでLanding Lightが切れていたことを告げます。もしかして、修理になるかなと思いましたが、Louはとても悲しげな顔はしたものの、あっさりと「明日、直すから」とのこと。そのままこの機体で出発できることになりました。Samplerも無事に見つかり、他機のものは元に戻します。

今日の訓練内容はStraight "S"とVORトラッキング。Straight "S"というのはこれまでもやっていましたが、とにかく上昇、下降を水平飛行、旋回と合わせて繰り返すこと。上昇は80mphのVyで、下降は90mph、500fpmが標準値で、その途中にヘディングの指示も頻繁にMikeから出されます。どうも、水平飛行に移る時に旋回も終わるような、2つの動きを合わせた操作をさせたいようで、狙って指示を出してきます。西日が強く、フードをかぶっていても日除けを出すほどですが、気流は安定しており、操作は問題ありません。Mikeも「Very Good」と言ってくれます。

それより問題が出てしまったのがVORトラッキング。VORに近い時は、バーに敏感に反応し過ぎずに我慢することと習ったためか、単にまだ操作が慣れきっていないせいか、少しずれていてもそのままにしてしまい、Mikeに「もっとコースに乗らないと」と何度か注意を受けます。Mikeも多少疲れているのか、教え方にいつもの余裕が感じられず、どうして出来ない?といった雰囲気です。こちらも、それを感じてうまくやろうと思うのですが、修正操作が足りないか、操作が大き過ぎるかのどちらかになってしまいます。

帰り道は降下、VORトラッキング、ATIS受信、Towerへの連絡、Before Landing Check Listを指示され、順番にこなしていきます。その間にMikeがVOR IndicatorをILSにセット。40度ほどの角度でアプローチ。Barが動き出したらNormal TurnでInterceptしろ、とのことですが、少しオーバーシュートになってしまいました。ここからの修正が難しく、なかなかコースに乗りません。デブリーフィングで言われましたが、どうもCourseの左側を並行に進んでしまう癖があるとのこと。「何か特別な理由があるのか」と聞かれますが、そんなものはありません。合わせようと思うのですが、上手くいかないというだけです。

そんなで、上空3500~4500feetでも熱い空気を感じながらの訓練を終えて、着陸。フードは直前に外して良いと言われます。アイドルにしてFlapを2ノッチに下げてダイブする感じで滑走路端へ。最後はきれいに決めようと思いフレアまできれいに決まったと思いましたが、Mikeからは「フレアが高すぎる」と一言。そう言われてみれば、確かに高いようでそのまま沈んでいきます。がんばってフレアを足しますが、ガシャンとした着陸に。どうも今日は課題の残るトレーニングになりました。

デブリーフィングでは、「VORトラッキング、ILSの双方で、コースからずれて並行する癖があるようだ」との指摘。理由を尋ねられても、自分で特に思いつかないのですが、敢えて言えば、過修正を恐れるあまり、じきに少しずつコースに乗るだろうと思ってしまっているのでしょうか。もしくは、スキャン(計器をまんべんなくチェックすること)の不足かもしれません。

なんだかMike共々、お互いぐったりした感じで、今回のトレーニングは終わりました。なんでもMikeの疲れは、今日だけでなく昨日の子供サービスで一日中プールに入って日を浴び続けていたこともあるそうでしたが。日の長い(8時半ころまで明るい)このシーズン、晩のトレーニングも良いかと思いましたが、お互いがつかれた状態でのトレーニングになることも考えないといけないかもしれません

飛行実績
飛行時間:1.1(累計88.2時間)
:PIC時間0.0時間(累計34.6時間)
:Instrument 0.8時間(累計4.9時間)
:Instruction 1.1時間(累計7.0時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:1回(累計217回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:テキストChapter2 Section C、Chapter3 Section A、B
:Instruments、VOR、Airspace
1.0時間(累計3.2時間)