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2011年6月8日

Instrument Rating Written Test合格

ここしばらく、Instrument Ratingのトレーニングを受けるか考えています。漠然と飛ぶよりは、目的と目標を決めてトレーニングするほうが気合が入って楽しい気がするのですが、絶対に必要な資格でもないので、迷っています(実際は殆どやる気になっていますが)。そこで、前回のプライベートのときと同様、まずはWritten Testを先に受けて、それから考えることにしました。

勉強方法も、前回と同様にASAの問題集(下写真)をやることから。本自体Privateよりだいぶ厚みがあり、覚えるべき内容の多さにギョッとしつつも、3日に1章ずつ位のペースで進めました。
クリックするとAmazonへ
さらに、これも前回と同様にASAの運営するPrepware.comの模擬テストで練習。ここでは、Demoモードでも制限時間が1時間(本番は2.5時間)に制限される以外は、全く同じに模擬テストを受ける事が出来ます。さらに模擬試験を購入すると、80点以上を2回以上記録した場合、Prepware.comのサイトからWritten Test受験に必要なインストラクターのEndorsement(裏書:試験を受ける承認)を得る事が出来ます。したがって、インストラクターに習わず、また承諾を得ずに(正確にはASAのインストラクターから承認を受けたことになっていますが)、Written Testを受ける事が可能です。

というわけで、初回のテストは76.67%と痛恨の80%以下となったものの、その後の2回で90%を越え、めでたくPrepware.comのEndorsementを取得しました。
成績表にチェック(90%を越えた成績を選択)して送信すると、メールでEndorsementが送られてきます
Endorsement取得後、なかなか時間がなくて試験を受ける機会がなかったのですが、ようやく今日試験を受けてきました。試験会場も前回と同じくRiverside空港ターミナル内にあるAvTec Examです。2度目ということで勝手が多少分かっているため、当日の予約(30分前に電話で確認)、そのままウォークインで受験しました。油断してE6B(計算用コンピュータ:計算尺)を忘れてしまいましたが、試験監督兼受付のおじさんに貸してもらいました。

前回と同様に自分の鉛筆は持ち込み禁止でしたが、それ以外にクリアファイルを貸してもらいました。どちらもSupplement(試験に使用する資料集)に勝手に書き込みをされない対策だそうで、資料集に書き込みたい場合、クリアファイルをページの上に置いて、クリアファイルに書き込んで使うようにとのことでした。また、カバンや携帯電話も全て持ち込み禁止で、これらはロッカーに入れました。

試験の受付でいろいろな情報の記入、ID2種類(パスポートとフライトライセンス)の確認、情報の入力や支払いカードの処理などをしてから、いよいよ試験会場へ。席に着くと、簡単な説明の後、すぐに試験開始。今日は評価中の問題が1問追加され全部で61問。この1問は結果に影響されないとの話でした。席には電卓、鉛筆3本と計算用紙数枚が用意され、借りたE6B、プロッター(Instrumentでは必要なかったのですが)をセットしてコンピュータ相手に解き始めます。試験の形式はPrepware.comの模擬問題と殆ど同じです。

さすがに試験勉強をした成果か覚えている問題も多く、70%の合格ラインは余裕な状況。しかし、見たこともない問題もいくつかあります。そこで思い出したのがASAの問題集に出ていた、「まだ収録されていない問題を教えたてくれたら、iPod Touchが当たるかも」という記述。iPodがもらえるかもと思い、一生懸命計算用紙に書き写します。試験だけなら40分程度で終わったかもしれませんが、初めて見た問題の書き写しと、念入りな確認をして、それでも1時間10分程度で試験を終えました。

終える時は、コンピュータ上で終わるボタンをクリック(2回確認されます)し、アンケートに答えると、すぐにテスト結果が表示されます。結果は93%。実際のところ、前回の95%を目標にしていましたので、1問及ばず。監督のおじさんを机に備え付けのブザーで呼び出し、後処理をしてもらって退室。すると、新しい問題を一生懸命書き写した計算用紙は持ち出し禁止との事で、あっさりと取り上げられてしまいました。4問も全文書き写したのに。iPodの夢もここで破れました(笑)。

試験後は、合格証を1枚発行してもらい、あっという間に試験は終了。この結果はオンラインで飛行試験の試験官も確認する事が出来ます。

間違った問題ですが、
  1. CASの計算
  2. Attitude Instrument Flying(ある動作をするときに参照する計器はどれか)
  3. Fundamental Skills(どの操作で目的に合う結果を得るか)
  4. 初めて見た問題(多分GPS関連の問題)
でした。 2は未だに理解し切れていない(いつも感覚で答えていた)ので間違えても仕方なかったですが、1、3は分かりきっている問題なので、なぜ間違えたか不思議です。これらについては、口答試験の際に尋ねられる事があるので、しっかりと理解し直して起きたいと思います。

実は、AFSPの手続きもしており、プロセスの最中なので、もう数日経つとInstrument Ratingの訓練を開始する事が完全に出来てしまうようになります。もっとも、Instrumentの受験にはクロスカントリーのPICタイムが50時間という条件があるので、これに向けてクロスカントリーを重ねる事がまずは必要ですが。30~35時間程度を自分で稼いでおいてというのが、Louさんの話だったので、あと10~15時間飛ぶ必要があります。なかなか忙しくて時間がないですが、時間を見つけて、楽しみながらクロスカントリーしたいと考えています。

2011年5月23日

ExcelでNavlog公開します(バージョンアップしました)

クロスカントリー用のNavlogをExcelで作成して使用しています。E6Bでの計算、特に面倒なTOCやTODの計算を自動にしたので、重宝しています。以下から、ダウンロードしていただけますが、あくまで自己責任でご利用ください。数式の誤り等によるフライトに関するいかなる悪影響も、責任を持ちません。あくまでも本物のナブログではなく、参考資料としてお使い下さい


※ダウンロードした事によって、自己責任での使用に同意したこととみなします。
Ver,090 機体ごとの特性を保存しておき、NAVLOG画面で使用する機体がワンクリックで切り替えられるようになりました(2011/5)
Ver.080 公開開始(2011/2)

利用方法
  1. ファイルには「BASIC DATA」、「Aircraft Setting(機種ごとに1シート:例として3機種分3シート)」、「NAVLOG」のシートがあります。
  2. BASIC DATA」:使用する機体と空港のデータを入力します
    1. AIRPLANE DATAには、セットする機体の名前を入力します。(この後作成する各機種のAircraft Settingシートは、ここで設定する機体の名前と完全に一致させないといけません)
    2. AIRPORT DATAには、フライトに使用する各空港のID、NAME、ELEVATION、TPA、各種Frequencyを入力します。
     
    ※データはA/FDなどから引用してください(入力ミスに注意してください)。
    1.   「Aircraft Setting」:使用する機体の各種パフォーマンスデータを入力します
      1. 入力したデータはNAVLOGでの計算に用いられます。 
      2. サンプルとして、3機種分のシートが含まれています。使用する機体を設定する際は、
        1. BASIC DATAのAIRPLANEに機体の名称を記入します。
        2. サンプルのAircraft Settingのシートをコピーして下さい。シート名は、Basic Dataで設定した機体名称と全く同じにします。全角・半角、スペース等も全て同じにして下さい。
        3. 機体のデータを新しく作成したシートに入力してください。
        4. NAVLOGから、機体を選択出来るようになっているか、データが正しく表示されるか確認してください。
      3. データはPOHなどから引用して下さい(入力ミスに注意してください)。
      4. RATE OF CLIMB DATA、CRUISE  FACTS SHEETのFuel  Corr.には、計算上の燃料消費量を入力してください(計算上、安全マージンを加えて切り上げる場合に使用します。切り上げ計算しない場合は、FUEL USED、FUEL HRの数値をそのまま入力してください)。
    2. NAVLOG」:フライトプランを入力します。
      1. 新しいルートを作成する際は、NAVLOGシートをコピーして、各データを差し替えて使用して下さい。
      2. シート左下(B34)に、使用する機種を選択する欄があります。使用する機体に合わせて選択してください(後で、使用機体を変更することも出来ます)。
      3. 左上のDepart.とDest.を入力します。「BASIC DATA」のAirport Dataにその空港のデータが入力されていれば、空港のElevationや無線Frequency等のデータが自動で入力されます。
      4. Levelに巡航高度を入力します。その後、各チェックポイントのデータを入れると、そのLevelが妥当かどうか、「ALT OK」「ALT TOO HIGH」「ALT TOO LOW」と表示されます。
      5. Basic Var.に飛行空域の磁偏位を入力してください。Eastは-(マイナス)、Westは+(プラス)です。
      6. Fuel Rsrv.に、余分の搭載燃料を入力してください。この量と飛行に必要な量の合算が、Req. Fuelとなります。
      7. ETD(出発予定時刻)を入力してください(未定の場合は未入力でOKです)。ETDを入力すると、各ポイントごとのETAが自動で表示されます。
      8. 各ポイントに関するデータに関しては、グレー部分をそれぞれ入力してください。一般的なNavlogと入力項目は同じです。
      9. TOC、TODを含む区間の場合は、NAVLOG右側にその区間の飛行方位(CH)、飛行時間(TIME)、飛行距離(NM)が表示されます。
    3. 注意事項
      1. あくまで、参考資料としてお使い下さい。実際の航法に用いた際のいかなる問題について、利用された方の自己責任であることを了承下さい。
      2. 今後も機能向上、不具合訂正等を行なう予定です。ご利用になられましたら、感想・ご意見などをこのコメント欄等にでもお寄せください。
      3. Excelの使用方法などの質問にはお答えしかねることがあります。ご了承ください。
      4. 著作権は放棄しておりません。無断転載はご遠慮ください。

    2010年10月21日

    医療保険に加入

    AD&D、RLIと2つの保険に加入しましたが、今回、加入を検討している保険は全部で4種類あります。
    1. AD&D=傷害保険(死亡、もしくは手足損傷失明など重大障害時の補償)
    2. RLI=損害賠償保険(機体、もしくは操縦による物損、人身の損害賠償を補償)
    3. 医療保険=航空機操縦時の怪我の医療費を補償
    4. 生命保険=航空機操縦時の死亡をカバーするもの
    の4つです。上2つは加入済みです。本来、1、3は日本で加入する旅行保険(長期)で、危険運動特約の割増に入っていれば不要ですが、こちらに来るときにその予定がなかったこと、 そもそも法人契約で加入のため、自分の都合でそのような特約が付けられませんでした(航空機操縦の割増特約がある保険会社は少ないようです)。保険会社に電話で確認してみましたが、旅行保険の傷害保険だけでなく、医療部分に関しても航空機操縦に起因する場合は適用外とのことでした。ということで、こちらでは入れるものを調べてみました。

    4に関しては、さすがに趣味の事故で万が一の場合、家族も浮かばれないと思い、せめてもということで入っておこうかと思っています(日本に帰ったら、止める予定ですが)。

    前段が長くなりましたが、今回は3の医療保険に加入しました。加入の条件としては、
    • 通常の病気・怪我用には旅行保険が適応されるので、操縦時の事故に関してだけ検討
    • 大怪我で多額の医療費が発生する際に対応できるもの
    • 航空機操縦時の怪我にも適応されるもの
    ということでした。調べると、短期保険(転職などの際の一時的な目的用)と、米国訪問者用保険が該当しそうです。訪問者保険には、旅行、留学、移民用など様々な種類があります。ただし、航空機操縦に対応するのは、短期保険と留学の訪問者のみでした。

    これは、www.KaigaiRyokouHoken123.comで調べ、Liaison Studentという保険にたどり着きました。私

    は学生ではないのですが、私のVisaで加入が可能だったので、問題ありませんでした。また、航空機操縦時の事故の治療費用も補償される事も、問い合わせて確認しました。ただし、AD&D(傷害保険)部分のみ、操縦時の死亡・傷害は補償されないそうです。上記サイトの田口さんに、メール、電話でお教えいただきました。 この保険の保険料は1日単位で計算されるので、無駄が無いのは良かったです。半年で6万円ほど。通常の病気・怪我には不要と考えると微妙な値段ですが、安心のため加入しました。

    手続きと支払いはWeb上で行え、加入証もWeb、メールで取得・印刷できました。こうした手続きのWeb上での手続きが簡単に行われるのは、とても便利です。これに比べると、日本はまだまだ紙文化なのだと思います。

    学生ビザ等でフライトトレーニングで来る場合は、この保険も参考になるかもしれません。また、Visaに関係なく短期保険でカバーできる場合もあるようです。

    さて、いよいよ明日は初フライトトレーニングです。ちゃんと飛べるでしょうか。

    2010年10月13日

    Renter's Liablility Insurance(RLI)

    レンター保険(RLI)。これは、航空機をレンタルする人が加入する保険です。この保険は、レンタルしていた航空機の操縦中に、過失より人・物に損害を与えた場合の賠償額を保険してくれるものです。


    フライトスクールでの試験は、スクールから航空機をレンタルし、インストラクターを雇って習うという形になります。スクール自体が保険には入っています(私のスクールでは最大100万ドルだそうです)が、Deduction(免責額)が$5,000とあまり安くはありません。また、総額が$1,000,000であっても、人数や一件当たりの限度額があるなどして、必ずしもすべてカバーされるとは限らない、さらに、スクールの保険はスクールを保護するためにあるため、レンターの保護が万全とは限らない、などが指摘されています。したがって、スクールの保険に関わらず、RLIには入っていた方が良いようです。

    RLIを取り扱っているのは、大手として
    があります。どちらの保険料率、補償内容もほとんど同じですが、唯一の違いとしては、AVEMCOには安いながら、事故の際のパイロット本人の治療費用が支払われるとなっています。
    AVEMCO Renters & Borrowers Features & Benefits
    Up to $5,000 for necessary medical expenses, including $100 per day in-patient hospital payments to you, your spouse, parent, or child as a result of an accident.
     この利点を理由に、私はAVEMCOの保険に加入する事にしました。どちらもオンライン上で加入できるようになっているのですが、AVEMCOはアメリカ市民以外は、オンライン申込が出来ません。そこで電話窓口に電話して、申込をしました。必要な書類としてVISAが必要との事で、メールの添付で教わった担当者のメールアドレス宛に送りました。ちなみにこのメールアドレスを教わる際、フォネティックコードで読み上げるところが、さすが航空保険の会社だと思いました。「…アット・アルファー・ビクター・エコー・マイク・・・」といった感じです。それ以降も、順調にやりとりは済み、2時間程度で加入手続きが完了し、メールで加入証のPDFが送られてきました。

    これで、加入を検討している保険類のうち、AD&D、RLIの加入が終わりました。保険に関しては、補償内容や免責事項などをきちんと読むことが必要ですが、英語のこうした説明は、日本語の保険独特の用語で記載されたものより、むしろ平易で分かりやすいのではと感じます。

    2010年10月9日

    Permission to Initiate

    10月8日(金)に、表題のメールがAFSPから届きました。指紋採取後3日でしたので、これまでのプロセスに比べると、予想外に早かった気がします。これで、9月15日に申し込み手続きを行なってから、23日で許可までの全てのプロセスが進んだことになります。私は、アメリカに滞在中ですから良いですが、日本から手続きを行なう場合は、以下の点に注意して手続きをする必要があると思います。

    1. 十分な期間(指紋採取のメール到着まで3週間程度以上)を持ってAFSPに申し込む
    2. 事前にフライトスクールに、AFSPで訓練を速やかに承認してもらうよう打ち合わせる
    3. 指紋採取のメールが来たら、速やかに指紋採取会場にアポイントを取る
    4. 指紋採取後、1週間程度承認に時間がかかることを覚悟しておく

    特に、4はどうしようもないですが、時間がもったいない気がします。日本国内でも一個所だけ指紋採取をする業者(個人名でした)があるようなので、そこで採取すれば、渡航してからの待機時間は、解消できるかもしれません。


    さて、これからですが、以下の手続きを考えています。

    1. 保険の加入
    2. フライトスクールの申込み

    1の保険ですが、賠責補償(RLI)や、傷害保険(AD&D)があります。どちらもAOPAで扱っているのでそれに加入しようと考えています。また、生命保険についても、考えておいた方が良さそうです。

    2は、訓練の機種をC150にするのかC172にするのかを決定して、訓練費用を納めます。アメリカでは、様々な継続的なサービスの支払いには「アカウント(口座)」という概念があり、一定額をアカウントに入れておくという考え方があります。レッスンを受ける予定のフライトスクールでは、デポジットした(納めた)金額によって割引率が変わってくるようです。例えば10時間分以上納入するとブロックレート、40時間(最低訓練時間)分を納入するとブロックレート+10%相当金額のボーナスが付くとなっています。

    支払を実際にする前には、上記に関連して、フライトスクールの航空機保険加入状況、アカウントにデポジットの取り扱いについて、もう一度確認をしておきたいと思います。

    これでようやく、トレーニングに向けての全ての準備が整いました。準備倒れにならないよう、頑張りたいと思います(笑)。

    2010年10月5日

    指紋採取まであと一歩(指紋採取その2)

    本日月曜日になったので、早速AFSPの指定指紋採取会場に連絡しました。先週の金曜日は、誤ってモバイル(出張)サービスに申し込んでしまい、出張料$150と聞いて、直前にあわててキャンセルしました。今回は、しっかりと会場方式のところに連絡、明日10月5日(火)にようやく採取してもらえることになりました。ロングビーチ空港にある会場(フライトスクール)なので、家からは1時間半ほどの距離になりますが、それでも出張料に比べたら、なんてことはありません(笑)。

    通う予定のフライトスクールは、なかなかの放任主義で、「次は、AFSPで承認されたらまた会おうね」と言われて以来行っていないのですが、そこのホームページにAFSP申請のプロセスごとの日数の目安が載っているのを、いまさらながら見つけました(この目安、TSAやAOPAなど、見る場所によって日数が違うのですが・・・)。まあ、一番の現場なので日数も実態に近いかと思うのですが、指紋取得後、1~2週間で許可がおりる、だそうです。これはなかなか、訓練開始まで先が長そうです。

    さて、お誘いですが、ここを読まれた方で、もしご自身も同じようにパイロットライセンスの取得を考えておられる方、取得中の方、情報交換をお願いします。また、カリフォルニア近郊で免許を取ろう化とご検討中の方、よろしければ分かる範囲で知っている情報をお伝えします。このようにでも過ごさないと、首が長く伸びすぎてしまいます(笑)。

    2010年10月3日

    指紋採取へ(指紋採取その1)

    待ちに待ったAFSPからの「Documents Accepted」を知らせるメールが、10月1日に届きました。申請してから15日後、フライトスクールが承認してからも13日かかりました。
    TSCの会場一覧ページ
    あまりに遅いので、AFSPを管轄するTSA宛てにメールで問い合わせをしましたが、「処理が遅れているので、もうしばらく待って下さい」という返信が9月30日に来たばかりでした。返事が来た翌日の進展とは、単なる偶然なのか何なのか、若干気にかかる所です(笑)。
    もう少し待っててメール
    このメールは、次のステップである指紋採取の手順書にもなっています。それによると、手順は以下の通りです。
    1. TSC(TransportSecurity Clearinghouse*)の指紋採取会場(業者)一覧のページにアクセスする
    2. 決めた会場にコンタクトを取り、アポイントメントを入れる
    3. 会場によっては、事前支払いするページがあるので、そこで個人情報の入力・支払いをすます
    4. 採取会場に必要なID類(パスポート、AFSPからのメール等)を持って行く
    早速、調べて自宅から一番近い会場に予約をすると、翌日の10月2日(土)が空いているとの事。ところが、これは出張サービスで、指紋採取費用($99もします)に加えて、出張費を$150も別に取るということが判明し、直前で止めにしました。最初から先方は$150と言っていたのですが、指紋採取費用込みかと思っていたら別とのことで、これらの仕組みは紛らわしい限りです。週末なので、月曜日に再度別の会場を探すことにしました。出張サービスでない会場がロサンゼルス近郊ばかりなので、平日の日中に行ける時間を考えないといけません。これでまた、訓練開始が遅くなります…。

    なお、指紋採取会場(業者)一覧のページですが、Firefoxで会場を検索しようとするとエラーが出ます…。

    *Clearinghouse:情報を共有して保持するしくみ、機関のこと。指紋データを他の行政機関も参照できるようです。それならば、東京のアメリカ大使館でVISA取得の時に取った指紋データを回してくれればよいのですが。

    2010年10月2日

    AOPA

    AFSPの処理手続きの間に、いろいろと準備をしています。AOPA(Aircraft Owners and Pilots Association)にも加入しました。加入した理由は、AOPAで操縦者用の保険加入サービスを行っているからです。

    AOPAの年間会員費用は$45。ただし、自動更新(クレジットカードを登録する必要があります)にすると$4の割引となります。すべてネット上で出来るのでとても便利です。

    加入すると、月刊の雑誌が送られてきたり(『AOPA Pilot』か『Flight Training』のどちらかを選択)、サイトから様々な情報にアクセスできるようになります。AFSPに関する詳細な説明や、プライベートパイロットを取得するまでのポイント、ヘッドセットの商品説明などがあり、呼んでいるだけでも随分とためになり、またトレーニングが楽しみになりました。

    どういう訳か、なかなか会員証を送ってこないと思っていたら、1週間の間に会員証が2枚、さらに加入のお勧めが1通送られてきました(笑)。この会員証のおかげで、早速Written Testが$10引きとなりました。AOPAに加入するには米国内に居住していることが必要(住所登録などで米国の住所しか入力できない)のようです。逆に言えば、米国内の住所を指定出来れば(滞在先等)、加入できるという事でしょうか。

    2010年9月16日

    事前準備

    アメリカに来て、もしかしてもしかするとパイロットライセンスが取れるかもしれないと思い立ってから、自分なりに準備をしてきました。具体的には、本を買って読み込んでいました。まず最初に買ったのは、たまたま本屋で目についたwritten testの問題集です。

    Private Pilot Test Prep 2010

    この本を読んで筆記試験の勉強を自分で(勝手に)したのですが、本の中に、Prepwareというサイトで、オンライン試験の練習が出来ること、またこの練習で80%以上の正解率を2回以上達成すると、筆記試験を受けるために必要な教官のEndorsement(裏書き)をこの本の出版元のASA社からもらえるというものを見つけました。この練習試験、$14.95で有料ですが、デモのページでも試験時間(2.5時間)が制限(デモは1時間)されている以外は、普通に練習できます。なので、デモで何回か練習し、大丈夫と思ったところで有料サービスを購入して、Endorsementを発行してもらうのが良いと思います。なお、購入すると5回、試験を受けることが出来ます。

    さらに、試験で必要となるフライトコンピュータ(計算尺)、チャート用プロッター(物差し)等をASA社の通販サイトから購入し、試験の準備を整えました。

    その他、アメリカでプライベートパイロットを取得した人のブログ、教官を経験していた人のページ等様々なものを細かくチェックし、自分なりのトレーニングのイメージを(勝手に)積み上げて行きました。また、これらのページで出ていた本はAmazon.comで購入し、読み進めたりもしました。

    このように、実際に行動する以外の準備は順調に進めていたのですが、実際の行動力が無いこと、一応これでも普段は仕事を(も)しているので、実際のスクール探し、訪問までには随分と時間がかかりました。また何よりは、家族の反対があり、それを黙殺まで改善させるまで時間がかかりました。

    ちなみに、筆記試験はいつでも受ける事が出来たのですが、基本的に平日のビジネスアワーのみに受験出来る会場が多いことなどから、いまだに受けていません。しばらく勉強していないので、ずいぶんと忘れてしまっている気もします。フライトトレーニングの開始前か直後くらいには、ぜひ受験しておきたいと思っています。

    AFSPに登録する

    現在、アメリカで外国人がフライトトレーニングを受けるには、国土安全保障省(Department of Homeland Security)でAlien Flight Student Program(AFSP) の申請を行い、認められる必要があります。これは、9・11の実行犯達が米国内でのトレーニングを受けていたことによるもののようです。

    こんな物々しい申請ですが、ネットで出来てしまうのはさすがアメリカといった感じがします。基本的には、
    1. 基本情報(氏名、生年月日、体格等)
    2. 別名情報(別名を持っているかどうか)
    3. 国籍・市民権情報
    4. ID情報(パスポート等のID)
    5. 住所情報
    6. 雇用情報
    を入力し、その上でフライトスクール及びトレーニングの情報を入力して申請します。必要な書類も、スキャンしたデータをアップロードすれば良いので、(スキャナを持っていれば)とても楽です。書類はFAXでの送信も可能だそうです。上記の内4についてが一番手間がかかりそうですが、必要なものは、
    • Airmens Certificate
    • Driver's License
    • Passport
    • Visa
    • Lawful Permanent Resident Card
    の中から、所持しているものを入力、スキャンしてアップロードすれば良い仕組みです。どれだけ入力すれば良いかですが、基本的には1つ以上で良いようです。ただし、入力内容(こちらの情報)が多いほど審査がやりやすいと思いますので、私は、持っているものは出来るだけ入力するようにしました。


    問題は、スクールの情報なのですが、学校を選択する他に、スクールでのStudent ID、Course ID、訓練開始・終了予定年月日、使用予定航空機タイプなどを入力する欄があることです。これについてフライトスクールに電話で確認すると、Student IDは自分の名前か空欄のままで、Course IDはスクール名を、そのまま記入してとの事でした。それなりの学生番号、コース番号があるかと思っていたので拍子抜けしました。これもまたいい加減というか、なんというか。訓練期間や航空機タイプは聞き忘れてしまったのですが、どうせいい加減そうな気がするので、勝手に自分で設定しておきました。

    登録自体は、すべて含めても2,3時間もあれば終わるのではないでしょうか。私の場合は、スクール以外の情報は事前に入れておき、今日になってスクールの情報を入れました。

    この申請がなされると、まずスクールに確認が行き、スクールがApprovalを出すと、次に申請費用($130もします)の払い込みと指紋採取の手続き、それらが完了すると最終的に許可が出るそうです。早くて1週間、遅いと1ヶ月近くかかるそうで、これなら、スクールに入学を決心した時点(2週間ほど前)に申請しておくのだったと、後悔しています。この登録が完了するまでは、一切のトレーニングは不可だそうで(教官との訓練は大丈夫と思っていました)、実際の訓練までは、いましばらく時間がかかりそうです。このプロセスが早く進みますように。

    スタートは体験搭乗

    9月4日(土)にフライトスクールに出かけてきました。実は、その以前も別のスクールに出かけて話を聞いてきました。基本的な情報はホームページ等で入手できるのですが、どうもフライトスクールというのは、ホームページの充実にはあまり力を入れていないようです。また、どこも基本的なシステムとして、飛行機のレンタル、教官の時間当たり価格から、訓練費用が決定されます。つまりは、飛行機をレンタルして教官をレンタル(ブッキング)して、その費用を支払うという形のようです。スクールは教官にとっての置屋さんみたいなものですな。

    さて、説明を聞いた際に、今日中に体験搭乗も出来るよ、との事だったので、思わず30分の体験搭乗を申し込みました。30分の体験搭乗と言っても、その前後のインストラクションが付いています。まずは、C172の飛行前点検から。最初に機内に入って、基本的な計器の説明。と言っても、体験用は最新鋭の機材で、正面にはGarmin社製のG1000の大型液晶画面が鎮座しています。それ以外のマスタースイッチや灯火類の説明を受け、機外の点検へ。確認した事を記憶を頼りにまとめると、次のような内容でした。

    左胴体(コクピット外部)の点検
    • スタティックポートの状態は正常か

    左翼の点検
    • ピトーの状態は正常か
    • 翼の全面の形状が正常か
    • フラップ(下ろした状態)で異常は無いか、操舵用のロッドにわずかな遊びがあるか
    • エルロンのヒンジに異常が無いか、操舵用のロッドにわずかな遊びがあるか 
    • 航法灯とストロボは正常に作動しているか
    左胴体の確認
    • 胴体にへこみなどはないか
    尾翼部の確認
    • エレベータの翼の形状、ヒンジ、操舵用ロッドの確認(エルロンと同様)
    • ラダーの翼の形状の確認
    • 航法灯は正常に作動しているか
    右胴体の確認
    • 胴体にへこみなどはないか
    • 緊急位置通報用のビーコンのアンテナは正常か
    右翼の確認
    • 左翼の確認と同内容
    エンジン・プロペラの確認
    • 翼のブレードにクラック等はないか
    • インテーク内に異物はないか
    燃料等の確認
    • 燃料の量を両翼上部の給油口を開いて確認
    • 両翼下部各5か所にある燃料確認口に燃料チェッカーを入れてサンプル採取(水等の混入確認)
    • エンジン右側ハッチを開いて、オイルの確認(量、汚れなど)
    この時は、オイルが若干少ない(6:単位は?)という事で、(2単位)補給しました。ミニマムはと聞くと、「2単位だが、いつも最大限入れておく方が安心だ」との事でした。これに限らず、「車と違って、何かあっても止まって確認が出来ないから、出発前に出来る限りの確認をするんだ」という説明が印象的でした。

    機内に戻ってからは、チェックリストにしたがってエンジン始動前の点検を行い(手順はあまり覚えていません。バッテリーのチェックその他をやりました) 、やがて教官が窓から顔を突き出したかと思うと、かなりの大声で「クリアー」と叫び、エンジン点火。私が機長席(左席)に座っているので、こうした手順は指示されて自分の手で行います。車のエンジンと同じ感じで、あっさりと回転開始。その後もチェックリストにしたがって若干の点検を行った後、「ランナップフィールドで次の点検をする」との事でいざ移動。

    セスナのタクシーですが、初めての印象はかなり難しいものでした。つい操縦竿でエルロンを動かしてしまいますが、正解は足でのラダー操作。ペダルはラダーとブレーキの両機能がついていますが、これがなかなかうまくいきません。教官が横で補正してくれていることもあってか、自分の分でいる感覚とは違うように進んでいきます。これは難しい。

    滑走路わきのランナップフィールドでは、エンジンの回転を高めたりして、またもやチェックリストにしたがって点検を進めます。これは、チェックリストを入手してじっくり見ておかないと、手順がおぼつかないような気がします。やがてチェックが終わると、その場で360度回転して、周辺を飛行している飛行機の状況を確認。首を回すより確実なのですね。最終進入中のセスナ機があったので、一応教官に報告(とっくに気が付いていたとは思いますが)。その機が到着後、教官が無線で滑走路進入を報告した後、滑走路へ。「Let's Go」とひとこと言われました。

    その前に、「55ノットになったら徐々に操縦竿を引いて、60ノットを超えたらさらに引いて」 との事だったので、それにしたがいました。感慨を味わう間もなく離陸。地面が遠ざかっていきます。意外だったのは、意外と機種が上がっている感覚があること。セスナでもこんなに上を向くんだという印象でした。離陸後すぐに上下左右に揺すられました。「今日は風が吹いている」との事でしたが、正直、少し怖いほど。こんな風の中を自分の操縦で飛ばすことが出来るのか、不安がよぎりました。

    地上500フィートに達したら左90度旋回してクロスウィンドに入れと、これも出発前に説明がありましたので、この辺かなと勝手に判断して旋回開始。何度まで傾けて良いか、などの細かい話は全くなかったので、25度程度にしてみました。特に何も言われず。やがて、「左に90度旋回して、フリーウェイの上を飛べ」との事で、それにしたがいます。そのころには乱気流もおさまり、揺れもなくなってきました。

    「はじめて飛んだ感想はどう」と聞かれますが、あまり感慨もありません。こういう時は、大げさに喜んだ方が良いとは頭で思うのですが、離陸直後に揺れて不安だったのもあり、そっけなく「I'm flying」と答えたのみ。これが、飛行中の頭は、地上の6割しか働かないという事かと、よぎりました。英語を使う時点で、日本語の頭の6割程度、さらに空中で6割というと、本来の36%しか頭が働いていない事になりますが、まさにそのくらい頭が回らない感覚でした。唖然としているように見えた事でしょう。

    そのまま上昇を続けろと言われたのですが、上昇の姿勢や速度などについての説明は一切なし。なので、「速度はいかほどでしょうか」と尋ねると、78ノットとのこと(この数字、記憶が曖昧です)。操縦竿を押し引きして、出来るだけその速度を保つようにします。やがて、「正面の湖が見えるか」と聞かれたので、「Yes」と返答。「そこが訓練空域だ。そちらにヘディングを向けてくれ」というので、若干右に舵を切ります。こう書くといかにも自分が操縦しているようですが、まったくの適当で操縦するのみ。教官が細かく修正を入れてくれていたのでしょう。ここで気がついたのは、上昇中の真正面は後傾姿勢であること、飛行機の鼻(エンジン部分)が邪魔で殆ど見えません。本当はいけないのでしょうが、湖が見えないという事は、正面にあるはずと思い、そのまま飛ばしていきます。確か高度は4000フィート程に上昇していたはずです。

    湖が間近になると教官が、「胃は大丈夫か」と尋ねてきました。何となく察しはつきましたが、「大丈夫」と答えると、教官は操縦竿をいきおい良く前に倒し切りました。遊園地の垂直落下系の乗り物に乗ったようなマイナスGの感覚と、目前に広がる地上の光景。横では、ニヤッと笑う教官。絶叫系の乗り物が大の苦手な私にとって、離陸後に引き続いて「こんなことは無理かもしれない」と思う瞬間でした。教官に「こんな事もトレーニングではしないといけないのか」と尋ねると、「トレーニングではこんなことはない。もうやらないよ」と言うので安心はしましたが、本当でしょうか。失速訓練ってこんな感じなのでは、と憂鬱な気分に。

    その後、湖上空に到達して、旋回してご覧というので、旋回をしたり。「スティープターン」というのはこうやるんだと言って、横に45度傾けた旋回を始める教官。自分の側(左側)が下なので、左の窓からはやはり地面が。多少怖かったですが、先ほどのマイナスG程ではなく。今回の怖さの原因は、もしドアが開いたら怖いだろうなあ、という感じのもの。嫌なので、「僕もやってみる」といって、逆のスティープターンをしてみました。エルロンとラダーの合わせ方も教わってなかったので、「両方バランスを取らないといけないんでしょう」と聞くと、「その通り」と一言。どのようにとは教えてくれなかったので、適当に足を添えつつ回転してみたり。「うまいうまい」との教官の言葉に、気持ちをくなったり。

    そんな事を5分ほどしていると、「もう時間だから戻る」とのこと。「あの山の稜線が地面に降りる場所を目指せ」とのことで、そちらに向けて帰路へ。やがて、これから降下するという事で、スロットルを絞り(スロットルは全て教官が操作していました)、徐々に降下へ。その途中、教官は場を和ませようと思ったのか、日本からか、自分の知っている日本語は、などといろいろ語りかけてくれますが、離陸直後からの36%脳のままなので、的確な返答は全くできず。「You know Japanese Well」などと中学生並みのリアクションをしながら、やがてトラフィックパターンへ。

    また風が強く、大きくゆすぶられながら、フラップを指示に従って降ろして行きました。ベース、ファイナルと入り、そろそろ操縦竿から手を離してと言われることを期待しつつも、結局着地まで言われず。何となく気持ち操縦している気になりながら、着地へ(もちろん、実際は教官が操縦していたのでしょう)。ブレーキをかけろというので、このタクシーウェイから出れるかと思って強めに踏むと、「次の出口で出よう」とのことで、ブレーキから足をはなしたり。やはりブレーキ、車輪の動きは難しい。

    滑走路を出てからも、ヨタヨタと走っては教官に修正(というか、自分では全く直進できず)されながら、何とか駐機場へ帰還。エンジンを切り、駐機位置へと教官と二人でプッシュバックさせ、係留用に両翼(支持棒みたいなのが出ている付け根)2か所と尾翼下1か所の計3か所をチェーンで地面とつないで終了しました。

    気になったのは、貸してもらったヘッドセットがマイクを唇に付けるくらいにしないと音を拾ってもらえないこと(一定以上の入感時のみインターコムがオンになるようです)、このマイクの位置決めが難しいことでした。これは、自分専用のものを買った方が良い気が。

    教官に、「楽しかっただろ」と言われ、6割脳に戻りつつある頭で「I am so nervous」と答えると、wasだろと訂正されました。いや、まだ緊張してるのですがと思いながら、「Yes, I was」と適当に調子を合わせ、さらに、「これは興奮した、すごい経験した」と、こんなことを言ったら喜ばれるかというような内容を口にしてみました。自分でも冷静なのか、浮ついているのか、全く分からない状態でした。