2011年7月3日

[PIC19-1]砂漠から海から内陸まで大飛行(その1 飛行機の墓場Mojaveまで)

今日は、クロスカントリー用に一日飛行機をDu Boisで予約してありました。いつものチェロキーにしようと思っていましたが、LouからWarriorIIに代えてくれないかとの要請が。乗ったことのない機体なので、その旨を伝えると、チェロキーとほとんど同じなので問題ないよ、とのこと。しかし出発までは、色々ありました。
本日の搭乗機Cherokee Warrior II
まずは、コールサインについて。コールサインの頭には、セスナだとか、チェロキー、ムーニーなど機種を示すサインを付けます。この機体の場合、CherokeeなのかWarriorなのか分からなかったので、聞いて確認します。結果はCherokeeで良いとのこと。機内に乗り込むと、計器やスイッチの位置がずいぶんと違い戸惑います。まずは、見まわして慣れることとします。一番の違いは、エレベータートリムが天井ではなく床についていること。縦にまわす形式なので、直観的で分かりやすい感じです。外観上の最もはっきりした違いは、翼が長いことです。これはMikeからも聞いていましたが、Ground Effectも強いという事で、ランディングには注意が必要です。

さらに、いざエンジンを始動しようとしますが、エンジンがかかりません。Cherokeeのようなスタートボタンはなく、セスナと同様にマグネトーに挿したキーをまわす方法なのですが、ピクリともしません。サンルーム状態のコクピットで汗をかきながら色々試しますが、ダメです。あきらめてスクールに戻り、グランドスクール中のLouに尋ねると、笑いながら「まわした上で押すんだ。みんなそれで戸惑う」とのこと。先に教えて欲しかったですが、これでようやく出発できます。

今日の目的地は、Mojave、Camerilloとまわるルート。ただし、さすがにいきなりは不安なので、まずはChinoで一周トラフィックパターンをまわってから出発する事にします。Rwy26RからRight Trafficで一周。Cherokeeと同じ160hpのエンジンですがとても力強く、翼の大きさもあってか、ぐんぐんと上昇していきます。クロスウインドでTPAに到達しました。課題の着陸は2ノッチのフラップで降りましたが、さすがにGround Effectが強く、降りるまでじっくりと待つ必要があります。降りた後も、機体が少しだけでも大きいせいか、減速のための滑走距離がずいぶんと必要な感じです。
Ontaio空港直上(midfield)を通過。2500feet
まあ無事に降りれることが分かったので、タクシーバックしながら、Ontarioのmidfield通過も含めてFlight FollowingをGroundに告げます。ランウェイエンドでTowerにコンタクトすると、maintain at or below 2000feet until further advise, remain class C airspace until 2way communication establish with Ontario Towerという条件の後で、SquawkとRight Turnの許可、さらに離陸許可が出ました。離陸後、右旋回してOntarioに向かいます。そろそろOntarioにコンタクトしたいというタイミングで周波数変更の許可。すぐさまコンタクトすると、2500以下で空港直上通過の許可が出ました。Ontario空港上空を通過します。真上でさらに上昇の許可が。それにしてもOntario Towerの女性管制官は、何回もCherokeeをMooneyと呼び間違えます。毎回、笑いながら「Sorry」や「I apology」とのフレーズで訂正してくれます。間違えていますが、何だか和むような交信になっています。
Cajon Pass通過に向けて高度を上げています
力強く上昇しながら、Socal Appに移管。いよいよCajon Pass越えにいどみます。8500feetまで上がる計画ですが、ぐんぐんと高度を上げ、Cajon Passの入り口辺りでLevelになりました。全く揺れもなく安定した峠越えです。峠を越えて高地の砂漠地帯に入ると、すぐにJoshua Appに移管。これは、米軍の管理する空域です。飛ぶ機体も多くなく、落ち着いた交信が続きます。
Cajon Pass通過中
Warriorは95knots程度で進み、Palmdale VORにトラッキングし西に進みます。IFRの練習といった感じです。あっという間Palmdale VORに到達し、変針して北上します。降下許可が伝えられ降下を開始します。視程も良く、すぐにMojave空港が見つかりました。Joshua AppからはMojave Towerにコンタクトと言われ、すぐにコンタクトしますが「Mojave Tower is closed now」との返答が。調べると、Towerは月から金までの運用で、週末はお休みでした。着陸滑走路を聞いても、「現在無風。そちらの判断でどれでも使用可能」との返答。Rwy8を使用することとし、Midfield通過後、Left Downwindに進入すると通報。

Mojaveは売却先を探す機体の保管や、部品取りの機体が置かれる場所として有名で、 上空からも多くのジェット旅客機が目に入ります。空港をぐるっと回る形で着陸。かなり接地は伸びましたが、まあまあの着陸。レストラン前のTransient Parkingに駐機します。Chinoを出発して、1.1時間でした。
Mojave到着前、シャトルも着陸した事のあるEdwards空軍基地が望めました
レストランで小休憩。ジュースとオムレツでランチとします。レストランは明るく清潔な感じで、オムレツもなかなかの味。ここで、次のレグをそのままCamarilloに向かうのではなく、Agua Dulceに立ち寄ることを思いつきます。AF/D出データを確認し、さらにGPSに飛行データを入力します。

飛行距離(直線距離);
CNO-MHV 70nm

その2に続く

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