2010年12月4日

東へ30分ほど[フライトトレーニング18]

今日は、早朝に東へと飛んできました。前回に使わなかったフライトプランを用意し、El Monte空港まで行きました。幸いにも、前回と今回とも上空2500mは無風の予報だったので、フライトプランの作成も非常に簡単+前回のものをそのまま使い回すことが出来ました。

離陸後すぐに、Chinoタワーにコンタクト。
「Chino Tower, Cessna11630 departed Corona, transition to El Monte」
「Cessna630, ident」
「Cessna630, cleared for transition」
「cleared for transition, Cessna630」
こんなやり取りですが、これがなかなか緊張します。このような予想の範囲に収まるコミュニケーションなら良いのですが、イレギュラーな事を言われたり、反応がなかったりすると、なかなか緊張するものです。

クロスカントリーでは、空の上から目標物を見てナビゲーションも行なわなければいけません。前回にFrench Valleyに飛んだ時の印象から、湖や池など水場と、フリーウェイは上空から分かりやすかったので、目標として良いと感じていました。特にフリーウェイは太い上に線状なので、とても明確です。逆に、空港自体は景色にまぎれてとても目立ちません。なので計画した飛行ルートは、高速道路のインターセクションを結んで飛ぶようにしました。

それでも、上空で航空地図(チャート)と見比べてみても、現在地点を探すのは、なかなか大変です。時々Elianが「ここはどこ」と聞いてきますので、地図上で示さなければいけません。場所を探し、地図と照合し、その上で、飛行機をちゃんと水平飛行させなければならないので、忙しい限りです。さらに、無線の周波数(あらかじめ調べてメモしてあります)を次々に合わせて、ATISで情報を取り、Towerにコンタクトを取るなど、目が回るような忙しさです。クロスカントリーというのは、余裕があるもので、水平飛行中にはElianとどんな世間話をしようかと考えていたのですが、その余裕はありませんでした。

El Monte空港はCoronaから20マイルほど東にある空港で、高級そうな整然とした町並みの中にありました。空港の滑走路や誘導路も舗装されたばかりのようで、とてもきれいな状態でした。その工事作業がまだ続いているようで、作業中で閉鎖されている誘導路があったり、駐機場近くでは、道路のようにコーンポストで迂回路が作られていたりしました。ここでの着陸は、Elianから「高い高い高い」と言われ、その挙句、「フレアがない」と言われました。工事中ということもあり、予定のショートフィールドの練習は無しにして、すぐに帰投。

行きと同じく思うのは、空には道がないという事です。なので、自分で決めた道をしっかりと確認しながら飛ぶしかありません。これはなかなか大変、かつ次の目標が見えないとき(計画で立てたとおりのヘディングで飛びますが)は不安なものです。さらに、空港の管制圏であるAirspaceも境界線に線があるわけでもなく、どこからがChino空港の空域かを理解するのも困難です。帰路はElianが、「Coronaは空港閉鎖になった(そういう想定です)。代わりにChinoへ行き、ショートフィールドの練習を行なう」とのことで、Chinoタワーにコンタクトを取りました。が、空港自体が大混雑のよう(タワーの周波数で混乱状態が聞こえました)で、我々には返答がありませんでした。この状態で向かっても練習はできないだろうということで、閉鎖されたはず?のCoronaへ向かうことに。

Chinoの空域に入らないように少し回り込み、また少しでも上昇するとLos AngelesのBエアスペース(巡航高度2500フィート、エアスペースは2700フィート以上)に入ってしまうので、高度の管理も徹底しながらCoronaへ戻ります。ようやく見慣れた景色が見えてくるとほっとしました。自動車で、運転は出来るけれどナビは助手席にしてもらわないとダメ、という人がいますが、飛行機の場合は(免許を取るにも)、それでは許されないようです。

Coronaでの着陸でも、再び「フレアが足りない」といわれました。どうもフレアが出来ていない(出来なくなった)ようです。Coronaではショートフィールドでの離着陸の練習を行ないました。
Short Field T/O
  • タクシー中にフラップ10度
  • 出来るだけ後ろから滑走できるように滑走路に回りこんで停止
  • ブレーキをしっかりかけてエンジン全開
  • エンジン計器を確認して、すぐにブレーキリリース
  • 55mphまでは操縦桿を引かず、55mphで離陸
  • 60-65mphで上昇
  • 100フィート上昇したら、通常の上昇速度へ
  • 上昇率、速度を確認してFlap Up

Soft Field LDG
  • ファイナルでFlap30までは通常通り
  • 着陸前にFull Flap、60-65mph程度で進入
  • 出来るだけ滑走路手前に着陸
  • 着陸後はブレーキ、操縦桿を少し引く、フラップアップ(制動距離を短くするため)
  • Taxi out
ランディングですが、どうもフレアが足りないようです。自分では気にならなかったので、変に覚えてしまったか、最初からできていなかったかのどちらかなのでしょう。 それよりもまずかったのは、フレアに注意に気を取られすぎて、ショートフィールドランディングである事を忘れ、着陸後普通に滑走してしまったことです。Elianもこれには、「着陸した後も操縦を続けること」と注意されてしまいました。ショートフィールド、ソフトフィールドの各離着陸という、新たに身に付けるべき技術を4つも与えられ、かなりいっぱいいっぱいな状態です。前も書きましたが、このフライトレッスンというのは、体操の技のように、一つ一つの型をおぼえ、身に付けて、それを連続技として繰り出せるようにする。一つ一つの技も、何となくそれっぽいではダメで、きっちりと決める必要がある。そんな感じの練習だと思います。

前回のセカンドソロでの爽快感と一転して、今日は重い課題を受け取った気がします。まあ、楽しくてやっているわけですが(笑)。

同乗教習:1.2時間(累計21.6時間):内フード0.0時間(累計0.6時間)
単独飛行:0.0時間(累計1.0時間)
総飛行時間:22.6時間
着陸回数:5回(累計82回)
地上教習:0.3時間(累計13.5時間)
教習内容は、次の通りでした。
  • Navigation
  • Performance Take Off & Landing
    • Short Field Take Off
    • Short Field Landing
  • Communication

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