2011年11月2日

Mooneyの速いこと

Mooney練習の2回目。はじめにグラウンドでコンスタントスピードプロペラ(ピッチコントロールプロペラ)について、おさらいをします。分かったような分からないようなプロペラのピッチコントロールについて、Mikeに確認をしていきます。
Mooneyの操縦席
ピッチコントロールは、簡単に言えば車のギアチェンジ(特に無段階制御)のようなもので、各速度域で適切なトルクを得るためにプロペラのピッチ(羽根の取り付け角度)を調整するようなものと理解しました。離陸時や着陸時(復航に備えて)には、低速で最大のトルクを得られるようにフルフォワード(正面からみて羽根の面積が最も大きくなる状態)にします。これによって、プロペラの回転にかかる抵抗が最も少ない状態となります。一方、巡航時にはピッチ角度を適切に増やす(正面からみて羽根の面積が減少させる)ことによって、高速航行に適したトルク域を得られるようにします。
中央の棒がランディングギアレバー、その右がフラップレバー
分かりにくかったのは、ガバナという部品が自動的に推力の変更(スロットルの操作による)に合わせてピッチをコントロールしてRPMを一定にするという話です。自動的にコントロールしてくれるの出れば、手動でピッチをコントロールする必要はないのでは、と考えてしまうのですが、つまりはピッチコントロールはガバナの動作にオーバーライドして(重ねて)、ピッチを設定すると考えれば良いのではと理解しました。これは、その後のトレーニング時、着陸前にプロペラをフルフォワードに設定した際、機体がグッと力強く加速する動きをみせたことで実感できました。また、ガバナがRPMを調整してしまうので、スロットルの設定はManifold Pressureを参考とし、プロペラの設定はRPMを参考とします。
燃料タンク(切り替えレバーは床上に)
30分ほどのグラウンドに続いて実機でのトレーニングになります。2度目のフライトになると1回目ほどの機体への違和感を感じなくなるのは面白いものです。逆に言うと、どの機体でも1回目の感覚は新鮮ということですが。操作感としては、機体が固めな気がします。その分、遊びが少なく反応が即座に得られる感覚です。これは地上でのタキシングでも同様です。
飛行前点検のためにフラップを下ろしたところ
離陸時の力強さはさすがです。Left Turn Tendencyも強いので、右ラダーをしっかりと使います。離陸するとあっという間にTPAに達します。ChinoではRunway End先の道路(Euclid)を超えてからクロスウインドに入るのが良いとされており、またTPAが700AGL程度なので、クロスウインドに入る頃にはTPAまで100feetに達してしまいます。思い切ってスロットルを絞らないと、あっという間にTPAを超えてしまいます。
燃料タンク(自作木製棒で残量を測ります) 燃料タンクにはカバーが付き、フラットに
離陸後はLake Mathewsの訓練空域へ。Mooneyは上昇速度は90mph弱ですが、2500feetでレベルに入り、スロットル、プロペラをレベルフライトの設定にすると、ぐんぐん速度が上がっていきます。あっという間に140mphほどに。気流も良く、滑るように進んでいきます。さすがに速度を実感します。その後、6000feetに上昇し、Lake Mathews空域を超えていきます。あっという間にFrench Valley空港上空まで達してしまいました。Louの言った「一度Mooneyに乗ると、遅い機体には戻れないぞ」という言葉の意味が少し分かった気がしました。
翼下(引込脚はこんな感じ)

その後、Turnや上昇下降などの操作と、それに応じたスロットル、プロペラの設定などを教わってChinoに戻ります。速度があるので、降下プランをしっかり考えないといけないようです。ChinoタワーにコンタクトしてLeft Baseから進入します。懸案の手動でのランディングギアのセットですが、相変わらず重くて仕方ありません。今回は何とかセットに成功。Mikeによれば、ギアダウン時は80mph程度まで速度を落とした方がセットしやすいとのこと。フラップをセットして90mphでファイナル、ランウェイナンバーを80mphでラウンドアウト。
Mooneyの特徴的な部分である尾翼(トリムで全体が動きます)
地上でのグランドエフェクトとフレアの操作はとても素直な感じで、Cherokeeよりも分かりやすい気がしました。その後、5回のタッチアンドゴーを行ない、結局6回の着陸となりました。フラップもノーフラップ、1ノッチ、2ノッチと各種の設定を試しましたが、どの設定でも素直な操縦特性で、着陸はむしろやりやすいように感じました。問題は、やはりギアダウンのセットで、渾身の力でセットしますが、なかなか自力で成功せず。それでも両手で押し込む練習をして、何とか一人でセット出来るようになり始めました。右腕の筋力を鍛えることが必要そうです。
スクールではCherokeeが委託販売中です
ソロでの借り出しまでは10時間のフライトタイムが必要で(さらに引込脚の25時間の経験も)、2回のフライトで3.4時間なので、まだまだタイムが必要です。今後は、クロスカントリーなども行って時間を足していく予定にしています(実はマルチの取得も少し考え始めています)。

飛行実績:
飛行時間:1.8時間(累計142.7時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計49.9時間)
:Instrument 0.0時間(累計44.15時間)

:夜間0.0時間(累計4.7時間)

着陸回数:12回(累計267回)
Simulator着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計11回)

0 件のコメント:

コメントを投稿