Pageの町は、Antelope Canyon、Lake Powellといった観光の玄関口の小さな町です。昨日は町を散歩してみましたが、なぜか町のあちこちにフランス人観光客が多くいました。Antelope Canyonは、イタリアカプリ島の青の洞窟と同じくらい見ることをお勧めしますが、今回は一泊二日のフライトゆえ、先を急ぎます。
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空港から三本煙突を望みます |
昨日FBOの人がホテルまで車で送ってくれました。今朝も電話をしたら迎えに来てくれるとの事でしたが、少しでも早く飛び立ちたいと思い、FBO開店前の7時半過ぎにホテルを出て空港まで歩いて向かいます。おかげで8時のFBO開店と同時に空港に到着し、すぐに出発準備を始めます。出発前点検やコースの確認をすませて、8時半にエンジンスタートとなりました。ラジオの調子を確認すると、雑音が入っておかしな感じがします。COM2に切り替えるなどして確認したため、時間がかかり、8:48に飛び立てました。Pageの南側に広がる8000feetの空域制限をクリアするため、空港上空からLake Powellにかけて大きくまわってから南へと向かいます。
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Lake Meadを見ながら上昇します |
Sedona(KSEZ)までは10500feetで向かいますが、気温が低いこともあり、順調に上昇出来ました。途中までは昨日の2レグ目とほぼ同じコースなので、昨日の周波数でLos Angeles Centerを呼びだしてFlight Followingを依頼します。順調にGrand Cayonへと向けて、飛行を続けます。
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上から、三本煙突、Page市街、そしてGlen Canyon Dam |
今回は、Grand Canyonの空域内は、Dragon Corridorと呼ばれるルートを通過します。このルートは、Grand Canyon観光の中心地に最も近いところを通過します。また、昨日より1000feet低く飛ぶため、とても迫力があります。谷の下の方では、ヘリコプターが飛んでいるのが見えました。10分ほどで巨大な渓谷を渡り切り、Grand Canyon空港の上空を通過してSedonaへと向かいます。
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Grand Canyonの上空を通過します |
Sedonaは、独特な景色でアメリカでも有数な観光地となったところです。Sedona空港は市街地にある台地の上に、航空母艦のような形で鎮座しています。空港に限らずアメリカの南西部では、ほぼ垂直にたちあがった台地があちこちにあり、Mesaと呼ばれています。Mesaの上の滑走路に降りる訳で、気流や視覚の問題で、Sedonaは降りにくいと言われています。日本では、南紀白浜空港が似た地形だそうです。
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Sedona空港にたどり着きました。数日前の雪が残っています |
幸い、Wind Calmとのことですが、逆に離着陸の方向が一定しておらず、機体によって使い分けられており、自分はどうするかを決定しないといけません。Rwy03に降りることにして、Sedona北部のMesaを超えてから降下してDownwind、Baseとまわりこみます。観光地なだけあって、トラフィックもなかなかあるようです。少し緊張しましたが、正しい進入角で入り着陸となりました。このフライトはブロックタイム2.1時間、フライトタイム1.8時間でした。車だと、この距離は4時間はかかります。
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空母型空港?に着陸です |
Sedonaでは、空港で1時間$10のレンタカーを借り出して、観光と昼食を取ることにしました。古びた車を繰って、Flank Lloyd Wrightが設計した「光の教会」を見学に出かけることにします。
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Flank Loyd Wright設計の光の教会 |
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教会内部 |
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教会からの景色です |
Sedonaは以前に1回来たことがありましたが、その時は時間の関係で光の教会だけ見ることが出来ませんでした。念願適ってようやく尋ねることが出来ました。それにしても、無風で快晴で涼しいという素晴らしい天候で、まさに飛行機日和です。
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ダウンタウンの眺め |
ダウンタウンで食事をしてから、空港に戻っていよいよ最後のレグへと進みます。
しばらく更新されていないようですが、変わらずお元気で飛ばれてますでしょうか?
返信削除御忙しいこととは思いますが、またのフライトレポートお待ちしています。
コメントありがとうございます。
返信削除その後、3月末に帰国し、日本での慌ただしい時を過ごしています。そろそろ落ち着いてきたので、時間のある時にアメリカまで飛びに出かけたいと思っています。
また、Ground Instructorの資格を活かして、ボランティアで教えたり出来ないかも考えているところです。
残りの記事を投稿しなければと思いながらそのままになっていました。Remindをいただけて、感謝です。
taku-san,
返信削除日本に帰国されていたのですね。 お元気でご活躍のことと思います。
友人が最近コロナ空港内のハンガーの一角で自営業と兼用オフィスを改築中です。
近い将来、パイロットライセンス取得志願生のヘルプができればという思いもあるようです。
いつかアメリカに飛びに来られる機会がありましたらぜひお知らせください。更新楽しみにしています。
-mia
すっかり遅くなってしまいましたが、コメントありがとうございます。日本はいろいろな意味で忙しいですね(笑)。すっかりカリフォルニアの青い空が恋しく感じています。
返信削除さて、コロナ空港も再び日本人が増えてきましたね。かつては日本人がかなりいたとのことでしたが、私がトレーニングを開始した時は、誰もいませんでした。今年の初めに某フライトスクールがロングビーチから移転し、日本人を急に見かけるようになっていました。
ご友人の方は日本の方か分かりませんが、私も日本から免許を取りに行かれる方の何らかのフォローができればと思っている今日この頃です。せっかくのGround Instructorの資格も役立ててみたいですし。私の場合は、まったくのボランティアベースですが、何か出来ればと思っています。
それにも増して、チャンスを見つけてはコロナ、チノあたりに飛びに行きたいと思っていますので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。
今後は少しずつでも、まじめにブログを更新していきます(笑)。
ご帰国後たいへんお忙しいと思っていましたが、バイクライセンス取得にチャレンジされていたのですね。合格おめでとうございます。
返信削除親友はアメリカ人で、その昔 Fullertonで小型飛行機、Coronaでヘリコプターのパイロットライセンスを取得、その当時は珍しい日本人生徒の受講態度の熱心さにずいぶん感心し、将来、海外受講生に良心的なクラス提供できる場所を持ちたいという夢を実現しようとしています。今は準備段階ですが、信頼のおけるサポートチームのネットワーク作りの時期でもあり、taku-sanのブログのことを話したところ訪米が決まったら是非教えてください、お会いしたいと、また、コロナでの大洪水の前後もしかしたら空港ですれ違っていたかもしれませんねともいってます。英語しか通じませんが、taku-sanなら問題ないです。夢の実現のヘルプ、真面目に頑張る生徒さんのサポート、できれば嬉しいですね。 お会いできるチャンスがくることを心待ちにしています。
-mia
ps
珍しく今夕立が通り過ぎておりますバレー地区です。
素晴らしい友人をお持ちのようですね。私も、日本で米国ライセンスを取得希望の人がいれば、お役にたてることがあればと考えています。
返信削除コロナと言えば、80過ぎのようなオジイサン方が、待合室みたいな休憩所で良く駄弁っておられました。話をしたら、サンフランシスコでJALのパイロットをトレーニングしていたという経歴を持っていたりしました。60,70年代の話のようですが(笑)。なんか、時間が止まっている感じが好きな空港です。
それにしても、この時期に夕立ちとは珍しいこともあったのですね。