またFingerprintの採取・登録の仕組には、Transportation Security Clearinghouse(TSC)とNATAという2つのクリアリングハウスがあるようです。会場詳細画面の下にPre-Enroll(事前手続き)が必要という表示がされ、その画面へと進めるものがあります(下図参照)。これはNATAのクリアリングハウスへの登録を行なう会場ということのようです。
このNATAは、TSA直営のTSCよりも民間だけに仕組みが洗練されているようで、Pre-Enrollで料金の支払い($99)や、様々な個人情報を事前登録して、プリントアウトすることが出来るようになっています。
事前登録用紙はプリントアウトして持参します |
NATA系会場である旨の表示 |
私は、指紋採取は、ロングビーチ空港にあるFlightSafety Internationalという会場に申し込みをしました。NATA系の会場です。電話をした翌日の午前10時のアポイントが取れました。指定の教育を受けた指紋採取者がおり、その人だけが採取する事が出来るようです。
FlightSafety Internationalの正面玄関 |
ラウンジでコーヒーを飲みながら、置いてあった航空雑誌をパラパラとめくりつつまつのですが、担当者がなかなか現れません。20分ほど経っても変化が無いので、受付に戻って「私のことを忘れていませんか?」と尋ねると、さすがに慌てた感じですぐに呼び出してみる、とのこと。結局、指紋採取担当のダニエル君(若いお兄さん)は、それから10分ほど経って現れました。謝りながら教えてくれた理由は、なぜだか自分の電話がずっと話し中だったらしい、とのこと。
さて手続きですが、まずは、こちらから用意した以下の書類の確認。
- パスポート
- もう一つ別のID(写真付とのこと:Driver's Licenseを持参しました)
- Pre-Enrollの際の画面(事前登録用紙)のプリントアウト
- AFSPからの指紋採取手続き指示のメールのプリントアウト
その上で、小さなケースのような箱の上に採取用紙をセットし、薄赤いインクを付けて捺印します。指1本ずつ、親指以外4本まとめて、でワンセット。片手ずつ2回、計4回この作業を淡々と繰り返します。不思議だったのは、指紋採取したケースには、「Ink-less System」と記してあったこと。インクを指に付けてるのに。「どういうこと」とダニエル君に聞くと、「自分もなぜインクレスというのか分からないけど、用紙をこのケースに入れると中でベークドされて黒くなるんだ」とのこと。見せてもらうと、確かに赤いインクだった指紋が、黒くなっていました。意味は良く分かりませんが。電気コードがついていたので、もしかして採取した指紋データを電子的に処理するのでは(処理が早まるのでは)と期待しましたが、ただのヒーター用でした。ちなみに赤インク、色は薄めで目立ちにくいですが、洗ってもなかなか落ちませんでした。
最後に、訓練の承認が下りるまで、これから何日くらいかかると思うと聞いたところ、「だいたい1週間くらい、長くて」とのことでした。指紋ですが、紙のまま送るのではなく、データとして送信されるとのことでした。早めの承認に期待が持てそうです。
追記:
初めて訪れたロングビーチ空港ですが、ミッドセンチュリーのままで時間が止まったようなレトロでかわいらしい雰囲気のターミナルビルでした(写真が下手で、雰囲気があまり伝わりませんが)。
ロングビーチ空港はレトロな雰囲気 |
0 件のコメント:
コメントを投稿