2010年11月10日

着陸の難しいこと・・・[フライトトレーニング08]

いよいよ今日から、トラフィックパターンの練習が本格的に始まりました。今日は、ASOSやWeb上の気象データをみる限り風向風速がコロコロと変わっています。厳しそうな予感は始める前からしていました。
訓練機(C150)

離陸後、いつもの訓練空域上空にて、一通り、スロー、ストール2種、エマージェンシーをやってから、打ち合わせ通りChino空港へと向かいました。高度2300フィートでいつもの空港上空を越えて向かいます。感じたのは、知らない場所で空港を探すというのが、いかに大変かということです。あの辺の格納庫が並んでる所とおしえられて、あれかなあという?付きの気持ちでそちらに向けて飛んで行きます。ChinoはClassDのタワーなので交信が必要ですが、この辺りは全部Elianに任せてしまいました。
燃料サンプルチェック用の穴

Chinoは空港、滑走路すべてが「でかい」という印象。いつものCoronaとでは、大人と子供と言った感じで、造作が違います。また、空港周辺の道路や工場街も滑走路と平行・直角の升目状になっており、トラフィックパターンが分かりやすい感じです。Elianがタワーとコンタクトをしますが、コントローラーの返事がいつも時間をおいてからありました。27Lのベースでコンタクト、そこで「Cleared for Options, Rwy25L」とのことで、タッチアンドゴーを繰り返すことになりました。

トラフィックパターンをまわっていくつもの癖に気がつかされました。

まず、自分がターンするとレベルにしてしまうこと。ターンが終わるとElianが「Push to Descent!」と繰り返します。慌てて操縦桿を押して、フラップを下げて、またターンすると「もっと下げて」とのこと。

次に、ターン後にどうも左に曲がってしまうこと。じりじりとトラフィックパターン内側に行こうとするようで、何度か注意を受けました。

さらに酷いのは、速度計のスキャンがおろそかになること。ターンと高度に気を取られて、つい速度が遅くなってしまうことがありました。

また、横風に対抗するためにクラブにしてしまうのですが、これもウイングローにしないと飛行機が着地の瞬間にひっくり返ると言われました。

全体的に、緊張して操縦桿を握る手も固く、何度も「リラックス、リラックス」と声をかけられました。Elianはお手本として、ほんの軽く操縦かんを持って操作するのですが、取り分けピッチの操作に気を取られて、どうしても力が入りがちで、さらについ両手で操縦桿をもってしまうと「それはGirlsのすること」と注意されてしまいます。

こんな状態なので、滑走路に飛行機を持ってくるのに精いっぱいで、滑走路端でエンジンアイドル、フレアというきれいな流れを作るには程遠い状態でした。着地の段階は、癖どころか形にすらなっていないようで、毎回全く違う点を指摘され、いっぱいいっぱいという感じでした。

パニックというほどではありませんが、操作が現実に追いつけないという感じで、簡単に言えばオロオロしっぱなしでした。

5回ほどChinoでタッチアンドゴーをしてから、Coronaに戻りました。最後ぐらいきれいに決めてみたいと思い操縦しましたが、着地で引き上げ過ぎ、結果今までで一番のハードランディングに…。タクシーをElianが引き受け、駐機場までの道すがら、Elianに「最初はこんなもんだから、落ち込むことはないから」と励まされる始末でした。気持ち・体力的に疲れてはいましたが、別に落ち込んではいなかったのですが(笑)。

それにしても、もしかして飛行機の操縦に適性があるのではと勝手に夢想しはじめていただけに、今回の着陸は、夢からさめる結果となりました。夢なので覚めた方が良いわけですが(笑)。いままで、いろいろな所で着陸が一番難しいと書いていたのを目にしましたが、100%実感しました。

到着後、Elianに良いイメージトレーニング方はと尋ねると、1.空港で他人の着陸をたくさんみること、2.You Tubeで着陸を撮影したビデオを見ることを勧められました。次回ビデオを持ち込んで、機内から撮影して教材とすることを提案してみましたが、「自分のいつもの目線と同じでないと効果は薄いかも」との事でした。なるほど。

という訳で、ほろ苦い着陸本格デビューとなりました。これをきれいに決められたら気持ち良いと思うので、頑張りたいと思います。あと、最近感じるのは、飛行機のフライトトレーニングは体操競技で一つ一つの技をきれいに決めて行く様子に似ているなあという事です。周りの状況に対処しながら、何となくではなく、きっちりと型を示すことが重要なようです。

次回は、進歩が見られるように頑張りたいと思います。

同乗教習:1.4時間(累計9.8時間)
地上教習:0.3時間(累計5.6時間)
着陸回数:6回(累計17回)



教習内容は、次の通りでした。

  • Taking Off
  • Slow Flight
  • Power off Stall
  • Power on Stall
  • Emergency
  • Landing

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