2010年11月11日

早朝の離着陸[フライトトレーニング09]

今日は早起きして、ずいぶん早くに空港まで出かけました。フリーウェイでは、ロサンゼルスに通勤する車の大渋滞に巻き込まれ、いつもの3倍以上の時間をかけて到着。10分ほど遅れたので、渋滞のさなかにElianに遅れるとテキストメッセージを送っておきましたが、彼も遅れて私の直後に到着しました。

今日は、Chino空港に向かってひたすらトラフィックパターンの練習を繰り返すとのことで、離陸直後にChino空港のタワーにコンタクトを取ってタッチアンドゴーの許可をもらうとのことでした。少し億劫に思ってしまい、交信をお願いしてしまいましたが、次回は自分でやらないといけないところです。

Chinoタワーからの返答はすぐにあり、「enter left downwind rwy26L, report downwind」という事でした。Rwy25からRight Crosswind Departureで出発したので、離陸後右折し、Chinoのトラフィックパターンアルティチュードの1400フィートで向かいました。改めてみると、ChinoはCoronaのすぐお隣という感じです。

ダウンウインドに入って、いざトラフィックパターンの練習を開始します。早朝のせいか、風は殆どなく、とても穏やかです。一つの姿勢に安定させるのも簡単に感じます。今日は、昨日よりはうまくやろうと思いますが、まだまだ五感を合わせて操作するのが難しい状態です。あと、地面に対する恐怖感があるのか、どうしてもベースやファイナルでの旋回中に操縦桿を引き気味にしてしまうこと、またファイナルでの引き起こしが早いことなどを指摘されました。自分でも頭では分かっているのですが、操作がそれに伴わないというもどかしさを感じます。それでも、離陸からアビームまではずいぶん安定してきました。Elianも、細かなラダー操作を教えてくれます(まだ滑っているという事でもありますが)。

しかし、相変わらずアビームを通過してからが、問題です。まずキャブレターヒートを引き(ONにし)、スロットルを1800rpmへ、フラップを10度下ろして速度が80-85mphになるようにします。同時に降下率が400feet/minutesになるように調整もします。やがて滑走路が自分の肩越し(斜め後ろ45度)になったら、ベースターンを開始。この際、400フィートの降下率を維持できるように気をつけます。ベースに入ったらフラップを20度へ。フラップを下げると機首が上を向こうとするので、操縦桿を抑えて上がらないようにします。ファイナルへのターンは、ベースよりも緩やかな旋回でということでした。滑走路に正対する調整の余地を残すという事かと思います。ファイナルに入ったらフラップを30度に下ろします。この辺りから、どうも高くなりがちなようで、「頭を抑えて」と繰り返し注意されます。滑走路のナンバーを目標にしますが、下手をするとそれより手前に降りてしまうのではないかという不安や、それに伴ってパワーを入れたくなる気持ちと戦いながら、70mphでナンバーをめがけて降りていきます。滑走路端についたら、パワーをアイドルにして操縦桿を少し引いて最後の降下をします。この時、視線は滑走路終端にして、地上との距離をつかむようにするのがポイントだそうです。Ground Effectが現れ始めて、いよいよ降りる寸前となったら、操縦桿をさらに引いてフレアします。

という事なのですが、頭では分かってもなかなかその通りには動作や注意がまわらないものです。 どうも、早めに期待を引き起こしてしまうようで、そのためのハードなランディングもありました。Elianは「多少ハードに降りても大丈夫だから、また操作を間違えたら僕がカバーするから」と頼もしい言葉をかけてくれますが、ベース、ファイナルでは頭の処理能力がオーバーする感じがします。降りてしまえば、急に冷静になれるのですが、不思議な感覚です。ただし、降りた後すぐに操縦桿を戻してしまうのは良くない癖だと指摘されました。機速が十分に落ちるまで、操縦桿は引いたままにしておかなければならないそうです。

このような感じで、多少うまくいく着陸もあれば、ガシャーンという感じのものもあり、全部で9回ほど練習をした後、Coronaへ戻りました。

Coronaへの戻り方は、1800フィートで空港の西側を通り抜け、Rwy25のLeft Down Windを通過してから、1500のTPAに降下しつつ45度でDown Windに入ります(実際は2,30度と言った感じですが)。Chinoでの着陸の後にCoronaに戻ってくると、滑走路が細く貧弱なこと、この上なく感じます。

到着後Elianに「まだ着陸の時、緊張してる?リラックスしないとうまくいかないよ」と言われました。「意識的に操縦桿を軽く持つようにしたり、前回よりはいくらかは成長していると思うんだけど」と言うと、「ぜんぜんうまくなっているよ、あと一息という感じ」とのことでした。ほめて育てようとしているところが、なんともありがたい気がします。

ただし、自分の都合で丸々1週間、トレーニングがお休みになります。このインターバルが吉と出れば良いのですが。


同乗教習:1.2時間(累計11.0時間)
地上教習:0.3時間(累計5.9時間)
着陸回数:10回(累計27回)



教習内容は、次の通りでした。
  • Traffic Pattern Works
    • Taking Off
    • Landing

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