2010年11月23日

もしかしてスランプ[フライトトレーニング12]

今日は4日ぶりのフライトとなりました。飛行前点検を終えてから一度スクールに戻り、Elianと打ち合わせ。今日も練習内容は同じですが、より実践的にやるとの事。例えば、エンジンフェイルの訓練(エマージェンシー)は一切確認なし、無線も基本的に全て自分で行う、とのこと。インストラクターに甘えている気持ちが伝わっているのでしょうか(笑)。良かったのは、地図を広げて打ち合わせをしたこと。地理空間が頭に入り、またどの目標を使うかを教えてもらったので、心の準備が出来ました。

今日は前線通過に伴う寒い天気の後の快晴。しかしガストが強く、機体の姿勢が安定しません。 C150は揺れやすいと聞きましたが、上につきあげられたり傾いたりとなかなか大変です。そんな中でスローフライトはまだ良かったですが、ストールはパワーオン、オフ共になんとなくぼんやりとした感じに、またエマージェンシーも着陸地に向けてのコース取りがうまくいきません。揺れているせいなのか、どうしても地面に近付くことに恐怖心が出てしまうようで、「高い」という注意を何度も受けました。

そんな、少し嫌な状況のままタッチ&ゴーの訓練のため、Riverside空港へ。前回に来た時の聞きやすい女性ATCではなく、早口の男性タワーでした。ATISは別人でしょうが、やはり聞きにくく2回目でようやく全部書き取ることが出来ました。交信ではATISのInformationを伝えるのを忘れたため、「Do you have info Foxtrot?」と言われてしまいました。「Sorry, I have info F」と答え、27のベースへ。この辺りの降下のタイミング、コース取りはまだまだElianにしたがわないと分かりません。早く自主性を持って操縦できるようになりたいものです。

最初の着陸は意外ときれいに決まりました。しかし次からは、着陸以前に、良いアプローチに持ってくるのに苦労しました。Elianがあとで言うには、「沈み過ぎに気がついていない」とのこと。さらに着陸もうまくいく時もありましたが、一度は引き過ぎて上がり始めたと感じたため、とっさに操縦桿を押してしまいました。すぐに引きましたが、2度バウンドして着陸という酷いものに。

何度か着陸を練習して、Elianからこれが最後の着陸と言われ、これはきれいに決めるぞと思っていると、タワーにショートベースをリクエスト、そのままエンジンをアイドルに。「ノーエンジン、ノーフラップで着陸してみて」といきなりの課題が。結局指示を受けながらになりましたが、こうした場合は、速やかに、そして緩やかにベース、ファイナルと曲がっていくことだそうです。少し低そうな気がしたのでパワーを入れてしまったところ、「ノーパワーで着陸まで!」という事で、すぐにアイドルに。ノーフラップの際の着陸手順も速度も知らなかったので、かなり焦りました。

そのまま南へ出発。
「Riverside Tower, Cessna630 Request Southbound Departure」
「Cessna630, Left Turn Approved」
「Roger, 630」
というやりとりがあって、クロスウインドへ。そのまま2200フィートまで上昇した辺りで、
「Cessna630 Frequency Change Approved」
「Gooday, 630」
という事で、Coronaのラジオへ切り替えました。ASOSを聞くと、出発~短い時間でAltimeterの数値が5程度変化しているなど、気象が動いているという感じでした。揺れるのもそのせいなのか。

驚きかつ悔しいのが、Elianが操縦を代わるとすぐに飛行機の高度、速度が安定することです。安定した状態で受け渡されるとそれを維持するのは出来るのですが、自分で一通りマヌーバをした後、安定するのとは時間の差が違います。さすが教官という感じです。

Coronaのトラフィックは地元に帰って来た感じで落ち着いてこなし、着陸もElianから「Very Good」と言われる形で出来ました。しかしその後のブレーキングでふらつくなど、全般的に今日はしまらないフライトになってしまいました。帰ってから、Elianに「全体的には良くできた」と慰めてもらいましたが、自分としては、課題が大いに残るフライトでした。

課題としては、
  • ストール時のヘディングの維持
  • エマージェンシーの着陸までのコース取り
  • クロスウインド、ダウンウインドへのターンのバンク(25度を超えない)
  • ファイナルでの高度の処理
  • そして何よりも着陸の安定
これらを、何とかしたいと思います。Elianに言われましたが、「Pitch for Speed, Power for Altitude」を徹底する事が肝心なのでしょう。一方、少ないながらも成果としては、
  • 以前に教えてもらったトリムを使ったSteep Turnがきれいに決まった
というのがありました。これは、バンク30度で1回、45度でもう1回トリムを回すことで、バックプレッシャーを殆ど使わずに旋回できるというものです。確かに手を話してもきれいに旋回していました。

なお、今日はCoronaを出発する時に「セスナ4343Q」というコールサインの日本人機が来ていました。この機体はノーザンホークさんが訓練を受けていたChinoのM教官の機体かと思われます。離陸前点検の時に45、ダウンウインドと聞こえてきたので、着陸まで見られるかと思っていましたが、ベースコール直後にElianがさっさと行こうと滑走路に入ってしまったので、その姿を見ることは出来ませんでした。一度お目にかかれればと思っています。

終わった後に、上手くいかなかったモヤモヤをどうにかしようかと思って、Elianに以前教わった滑走路端まで車で行って、しばらく着陸を見ていましたが、そういう時に限って、着陸機がとても少なかったです。今日は、ついていなかったという事で、片付けたいと思います(笑)。

同乗教習:1.3時間(累計15.4時間)
地上教習:0.3時間(累計8.6時間)
着陸回数:7回(累計48回)


教習内容は、次の通りでした。

  • Slow Flight
  • Power off Stall
  • Power on Stall
  • Emergency
  • Steep Turn
  • Traffic Pattern Works
    • Taking Off
    • Landing

0 件のコメント:

コメントを投稿