2010年11月24日

少しずつ上達?[フライトトレーニング13]

今日は、空港へ向かう道すがら、空に雲が多いのが気になりました。これはラフエアーではと思いながら、Before Flight Inspectionを終えてから、前回と同様にスクール内でインストラクターのElianと地図を広げて打ち合わせ。「今日はまっすぐChinoに行く」とのことで、Chinoの空域、ATIS、Towerなどの周波数、さらに出発後のRadio Communicationについても確認しました。CoronaからChinoはすぐなので、出発前にATISを聞いておき、出発したらすぐにChinoにコンタクトを取ります。
「Chino Tower, Cessna11630 departing Corona, inbound for touch & go, we have information Hotel」「Cessna630, Left Traffic 26L report 45, and actually current information is India」
「Left 26L, call you at 45 will check India, 630」
このように、事前にElianが管制官役となって練習しておいた無線は問題ありませんでした。ただし、途中で26Lから26Rに移ってくれ、他のトラフィックがどこここにいるから気をつけろ、といった非定型(と感じられてしまう)無線に関しては、未だ対応が出来ずにElianに頼ってしまいます。

まずは27Lで通常の着陸。周回中はなかなか揺れるのですが、幸いな事にファイナルではかなり安定していました。今日はビデオを持ち込んでいたので、Corona離陸からChinoのDownwindまで私が操縦している間はElianが、Elianがコントロールを取った着陸までは自分がビデオ撮影しました。特に着陸時の映像をイメージトレーニングに活かす予定です。ずいぶん手前を狙っていくなあと言う感じでしたが、地上効果(Ground Effect)があるから良いのでしょう。しかし、滑走路手前の草地に降りてしまうのではないかと、まだまだ心配です。着陸の動画

その後、離陸してダウンウインドでコントロールをもらい、着陸へ。着陸そのものはだいぶ慣れてきました。早めにレベルまで引き上げてしまっても、じっと降りるのを我慢するのも大丈夫になりました。最後のフレアがまだ不足気味との指摘ですが、「それでもとても美しい」と言われたりしました。少しは、地上に近づく恐怖感が克服できているのかもしれません。

ただし問題点としては、
  • 着陸直後の滑走で左に寄ってしまう癖がある
  • ダウンウインドでの降下で機首が下がりすぎる癖がある

というものがあります。これを意識的に直さなければいけません。このまま何回か練習したいと思いましたが、タワーから26Rに移れとのこと。どうやってと思いましたが、26L出発後に右旋回して26RのRight Traffic Patternに移りました。ちなみに26RのUpwind Leg直下には刑務所があり、またダウンウインド右下には航空博物館が見えます(いずれもElianが教えてくれました)。もうちょっと気の利いた反応をしたかったのですが、精一杯のところなので、「なるほど」程度しか反応する余裕がありませんでした。Right Trafficですが、DownwindからBaseに入るタイミング(窓からの滑走路の見え方)が異なるので、なかなか難しい気がしました。

このパターンを2度ほど繰り返した後、26Lに戻る許可が出ました。ほっとしたのもつかの間、Elianが出発前の打ち合わせどおり、ショートトラフィックでの着陸を申請しています。すぐに認められ、DownwindのアビームでCarbulator on, power idleを指示されます。Power Off Landingのコツは、通常時のバンク30度での旋回ではなく、15度程度のゆるい旋回で高度の不足を最小限にしつつ滑走路にたどり着く事。ベース・ファイナルの区別はなく、ゆるく回り続けて滑走路にたどり着く感じでした。「Flapは滑走路にたどり着く事が確信できてから展開すること」だそうです。80mphをターゲットスピードにして、ベースを過ぎた頃から10度、余裕があるときは20度までFlapを出します。余裕がなければ80mphでノーフラップランディングという事で、1回やりましたが、速度があるせいか、レベルにしてからの沈下に時間がかかりました。

このPower Off Landingを3回ほど行ないました。その間にも、「いまエンジンフェイルしたらどうする?」と質問され、「横風用の滑走路に下りる」「滑走路のミッドポイントに降りる」と答えました。「最後にノーマルを1回やって帰ろう」とのことで、出来る限りの注意を持って周回、着陸へ。着陸後に少し左に行きかけましたが、ラダー(ペダル)操作で何とかセンターラインへ。「Good Job」とのことで、気持ちよくCoronaへ戻る事になりました。
「Chino Tower, Cessna630 request departing for south」
「November630, left turn approved」
「630」

帰りは2400まで上昇し、
「November630, Extreme caution for congested  traffic in Corona, frequency change approved」
「Gooday 630, thank you for caution」
という事で、Chinoを離れました。後はそのままCoronaの西側を北から南に抜け、そのまま45度に進入、パターンを回って25に降りました。Coronaでの最後の着陸は残念ながら、レベルにするのが早すぎ、結果バウンドのある着陸になってしまいましたが、Elianは「ちょっと操縦桿を引くのが早かったけど、それ以外の姿勢は完璧だった」と言ってくれました。

着陸後の話し合いでは、
  • ファイナルに入る旋回を工夫して、ファイナル上でのふらつきを減らそう
  • 着陸時に操縦桿を右に傾ける癖があり、これが着陸後左にずれる原因になっている
とのことでした。これらの点は、自分では気が付いていませんでした。「着陸はとてもよくなった」と今日は盛んに言ってくれたのですが、まだまだ注意力を分散することと無線交信が上手くいっていない自覚があります。

注意力の分散は情報のスキャンをきちんとするということなのだと思います。普段は必要な場所に注意を向けていても、速度やら旋回角度やら気になる(調節すべき)点が出てくると、その調整に気を取られすぎて他の点への注意がおろそかになってしまうというもので、とにかくスキャンをきちんとする事に意識を持ちたいものです。

無線に関しては、聞き取れてはいるのですが、瞬間的な返答が出てこないという状態です。英語はそれほど苦手ではないこと、また航空無線も日本でですが聴いていたこともあるので、それほど苦労しないのではないかと言う淡い期待を持っていたのですが、 甘かったようです。ElianからはLive ATC.netを聞いて参考にすると良いとアドバイスをもらいました。

何とか、次くらいでトラフィックパターンは自信を持って、安定して着陸までこなせるようになりたいものです。

同乗教習:1.2時間(累計16.6時間)
地上教習:0.3時間(累計8.9時間)
着陸回数:8回(累計56回)

教習内容は、次の通りでした。
  • Traffic Pattern Works
    • Taking Off
    • Normal Landing
    • Power Off Landing
 

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