2010年11月28日

なんと初ソロフライト![フライトトレーニング15]

今日は、朝からの快晴。METARもWind:Calm, Visibilty 10SM, Sky Clearとこれ以上良くなりようがない状態になっていました(この辺りはこの状態なることが非常に多いですが)。まさかとは思いながら、一応切られても惜しくないTシャツの上に上着を重ねて家を出ました。天気は良いですが、気温も3度となかなかの冷え込みようです。
切り取られた背中の生地が並ぶスクール
スクールに着いて、訓練機の飛行前点検を行なうのですが、さすがにいつもより気持ちの入った点検になりました。こういう時に限って、カウリングのねじが無くなっており、また左翼下面にも小さいですが、傷があるのが目につきました。Elianに申告すると、どちらも問題ない、ねじは付けておく、翼の傷は前からある、との事でした。
ソロの後のTaxing
出発前のブリーフィングで、はっきりと「今日はソロをする予定だ」と言われました。ただし、3回連続で良い着陸が出来たらという条件はありました。実施場所は、Riversideにしようと言うことでした。出発前には、Elianから、タワーからこう言われたら、グランドからこう言われたらどう答える?と聞かれましたが、これが良い練習になりました。今まで、地元Corona以外の空港でフルストップ、タクシーバックの経験がなく、しかもRiversideはタワーとは別にグランド・コントローラーがいるので、初Soloなのに、初めて尽くしです。グラウンドスクールの時に、無線交信の練習を頼んでおけばよかったと思いました。最後に、「Medical/Student Pilot Certificateは持ったか、あとカメラは?」と確認されてから出発です。
Riversideのタワー
飛びあがって早速Riversideに向かいます。今日の空はとても穏やかで、殆ど乱れた感じはありません。周波数をRiversideタワーに合わせると、結構な数の飛行機が飛んでいます。混み合った時の無線は混乱しがちなので、困ったと思いながらも全ての交信を担当しました。そのままTouch & Goをしましたが、次は右パターンとの事。相変わらず出発到着機で込み合っているようです。次の着陸はフルストップという事で、着陸後に滑走路から離脱する方法、離脱した後の処理の方法を教わりました。
  • 着陸後はフラップを上げない
  • ブレーキをかけて速やかに滑走路から出る
  • 出る時にタワーからグランドへ周波数変更の指示が出る
  • 滑走路から出てラインを越えたらすぐに停止(Parallel Taxiwayまで出ない) 
  • 停止したら、フラップアップ、トランスポンダースタンバイ、ミクスチャーリーン(for taxi)
  • タクシーの準備が出来たら、グランドにタクシー許可を求める
    • Request taxi-back to rwy27
  • 滑走路端で停止し、離陸の準備(ミクスチャーフルリッチ、トランスポンダーアルト)
  • タワーに離陸許可
    • Holding Short 27, request closed pattern
出発前は到着機を2機待つ間、もう一度書類の確認、エンドースメントへのサインなどを行ない、その上で、「あと1回着陸がきれいに出来たらソロ」という事で、トラフィックパターンをまわりました。前回とは風の具合が全く違い、ずいぶん落ち着いて飛べる印象でした。ここでタワーから「ショートベースで降りられるか」と聞かれ、Elianがすかさず了承。エンジンをアイドルにして、Power Off Landingの練習になりました。これは余裕を持って滑走路にたどり着き、Full Flap(40度)まで出して着陸しました(通常は30度で着陸)。Elianがタワーに「Student Pilotが初めてSoloに出るから」と連絡し、駐機場脇で降りました。「You can do it. Enjoy! Don't forget to pick me up.」という事で、いざSoloへ。

Soloというのは、心臓が飛び出るほど緊張するんじゃないか、飛んでいる時に不安な気持ちになっても誰も助けには来てくれないと思うと恐怖だ、などと考えていましたが、実際その場になってみると、意外と落ち着いていられることに気が付きました。タワーにStudent Pilotである旨をもう一度伝えたうえで、離陸許可を申請。励ましの言葉でもかけてもらえるかと思いましたが、特にありませんでした(笑)。それでも、心もちゆっくり交信してくれた気はします。

良く、はじめてのSoloの時は機体が驚くほど上昇すると聞いていましたが、確かに違いは感じられましたが、驚くほどでもなく、そのままトラフィックパターンをまわりました。多少不安だったのは、ベースに入るタイミングが早すぎないか気になったことです。早すぎると、ファイナルまでに降下しきれないのではと考えてしまいます。多少ベースが早かったようですが無事に降り、そのままTouch & Goへ。

意外と冷静なことに気が付きながら、気を引き締めようと、次は「Request Full Stop」とタワーに要請。2回目は少しバルーン気味でしたが、じっとこらえて降りるのを待ちました。タクシーウェイ脇にElianが立っていましたが、彼は渡したカメラでビデオを取ってくれていたので、軽く手を挙げるだけでそのまま通過。再度離陸し、ダウンウインドまで回ったところで、ずいぶんと手に汗をかいているのに気がつきました。両手を離しても問題ないほどの安定した空で、十分に手を拭いてから最後の着陸へ。これも何とかこなし、Elianのもとへと戻りました。
ファーストソロでの着陸(Elian撮影)
着陸がまだまだ完璧でなかったこと、ダウンウインドで滑走路とパラレルになっておらず、途中で変針したことなど、Elianにどのような指摘を受けるかと思いましたが、「You didn't crash the  airplane. Good Job!」だけ。早速乗り込んで、そのままRiverside空港を飛び立ち、Coronaへと向かいました。Elianはカメラ役に徹してくれたようで、この帰路もずっとビデオを回してくれていました。
ソロの後の帰路
いつも帰ってくると思いますが、Coronaの滑走路の狭いこと。Riversideでの着陸の時の左への外れようでは、Coronaでは滑走路を外れてしまいそうです。かなり緊張しながら、何とか着陸。そのまま駐機場へと向かいました。
切り取ったTシャツに書き込むElian
その後、スクール内で、恒例のTシャツカット。どれだけ盛り上がるかと思っていましたが、ログブックを付け、料金の精算をきっちりと終えてから、けっこう淡々とElianがTシャツの背中を切り取り、それに丁寧に文字を書き込んで、それを天井の梁に吊るして儀式が終わりました。Tシャツ用のマジックペンが無く、苦労しながら書き込んでいたこともあり、この儀式、30分近くかかりました。うれしかったのは、同じ時間帯に飛びに行っていた年配の男性が、初ソロの話を聞き、「Welcome brother!」と言ってくれたことです。彼もElianの生徒だったそうで、彼は自分のソロの時は、「Elianを隣に乗せないで良くなると思ったら、せいせいした気持だった」そうです(笑)。



同乗教習:0.9時間(累計18.8時間)
単独飛行:0.4時間(累計0.4時間)
総飛行時間:19.2時間
地上教習:0.5時間(累計11.6時間)
着陸回数:6回(累計67回)

教習内容は、次の通りでした。

  • Traffic Pattern Works
    • Solo Flight
    • Taking Off
    • Normal Landing
    • Power Off Landing

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