2010年11月29日

今日も地上で・・・[グラウンドスクール05]

昨晩は、ずいぶん冷え込んだ上に、雨がかなり降りました。この辺りも雨季に入っているようです。明くる今日の天気が心配でしたが、起きてみると気持ちの良い快晴でした。という事で、喜んで空港に向かいましたが、車中でElianから、「今日はGround School」にしようという提案のテキストメッセージが。昨日の悪天候の影響か風が多少強めなので、それでかと想像しながら、了承の返事を送りました。

いつものように5分ほど遅れて到着したElianからは、「今日はこれからのトレーニングの説明と、ナビゲーションについて勉強しよう」とのこと。ナビゲーションはもう少し後だろうと思っていましたので、少し驚きました。

まず、次回からは、
  • Short Field Landing
  • Short Field Take Off
  • Soft Field Landing
  • Soft Field Landing
について練習するという事で、これらの操縦方法についてレクチャーを受けました。まだ、普通の着陸もやっとな状態なのに、技付きの着陸など出来るだろうか、と弱音を吐くと、「そう思うだろうけど、数回やれば、簡単だと思う(feel cake)」とのこと。本当でしょうか(笑)。

引き続いて、ナビゲーションについて。3種類のナビゲーションがあり、
  1. Pilotage: see & fly (地文航法)
  2. Dead Reckoning: time, speed & distance (推測航法)
  3. Radio Navigation (電波航法)
この中で、今日は2のDead Reckoningの推測広報を中心に説明を受けました。スクールのあるCorona空港から、50キロほど南南東にあるFrench Valley空港までを例に、
  1. チャートにプロッターで航路を引き、LegごとにDistanceとTrue Courseを測ります
  2. 巡航高度を決定します(ここでは3,500feet)
  3. DistanceとTrue Courseをナビゲーションチャートに書き込みます
  4. 気象通報からルート最寄りの通報地点の巡航高度の風向風速を割り出します 
    1. aviationweather.govを参照します
    2. この辺りではOntario空港が最寄り通報地点になります
    3. 同じ高度での風向風速の通報が無ければ、上下の高度の平均を取ります
  5. Flight ComputerでTASからGround Speed(GS)とTrue Heading(TH)を計算します
  6. 磁偏位を加味し、THにMagnetic Heading(MH)を記入します
  7. MHにDeviationを加味し、Corrected Heading(CH)を割り出します
  8. Flight ComputerでLegごとの飛行時間(ETE)を割り出して記入します
  9. 飛行時間を基に消費燃料(GPH)を計算します
これらをLegごとに全て計算し、出発空港から到着空港までのログを作成します。注意点がいくつかあり、
  • Top Of Climb(TOC)を計算します。これは時間を基に計算するので、その結果で、TOCの位置がログの中で上下します。TOCはログに、一つのチェックポイントとして記入します。
  • TOCはありますがTop of Descentは特に計算しません。同じ燃料消費量として計算します。
  • 全ての必要燃料量に30分のFuel Reservを加えます(C150では1時間当たり6Gとして計算し、さらにElianは用心として1時間分6Gを加えます)。
  • Deviationは機体(機種ではなく)ごとに異なるので、機体に掲示されている数値を用います。
CoronaからFrenc Valleyまでは、途中にある3つの湖をチェックポイントに設定し、計算しました。本日の風向風速では飛行距離32マイル、飛行時間23分となりました。搭載必要燃料は9.5Gです。

次回までの宿題として、帰路のフライトプランを作ってくることを課されました。天気予報の風向風速を入れなければならないので、早めに作るという訳にも行きません(途中までは出来ますが、TOCがどのレグに入るかは未確定です)。また感想としては、Flight Computerの裏側(単位計算の面)の使い方がいまいち慣れないことです。Written Testを受けた時は、電卓を使って計算していたので、読み方に慣熟していません。Elianに言わせれば、これも慣れれば問題ない、そうです。今回の計算なら5分で出来ると言っていました。ただし、彼も普段はiPhoneのアプリを使っていて、「これなら2分」だそうです。試験のときには、何を使って計算しても試験官は全く気にしないそうです。

その後、天気通報(予報)の読み方について、パソコンでaviation.govを使って説明を受けましたが、「天気図を読むのは、趣味でもともと好き」と伝えたら、すぐに終わりました(笑)。

それでも、2時間半ちかくたっぷりレクチャーを受けました。Elianはスクールでは理論派と紹介されていますが、確かになかなかGround重視派のようです。次回は、French Valleyまで飛んで、そこでShort Field, Soft Fieldなどの練習をするとの事でした。

同乗教習:0.0時間(累計18.8時間)
単独飛行:0.0時間(累計0.4時間)
総飛行時間:19.2時間
地上教習:2.0時間(累計13.6時間)
着陸回数:0回(累計67回)

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