2010年12月1日

小さなクロスカントリー[フライトトレーニング16]

今日は、Coronaは東の風(110@11G17)。いつものように東の風は荒れていました(俗に言うSanta Anaウインドです)。
C150のタイヤ
今日は、初のナビゲーションフライトという事で、宿題に出されていたナブログをElianに提出。内容自体は問題ないとの事でした(結局使われませんでしたが)。行きのナビゲーションログは一昨日のグラウンドスクールで作成したものなので、風向風速からの計算が全く異なるのですが、「違いも参考になる」とのことで、そのまま使うことに。面倒だからなのか、本気なのかが分かりにくいのがElianです。
プランとしては、Corona(KAJO)→Lake Mathews→Small Lake(名前の無い小さな湖)→Canyon Lake→French Valley(F70)となっていて、飛行予定時間は23分です。

Elianと言えば、授業の間に少しずつ彼のバックグラウンドの話も聞いていて、シリア系とのこと。間食が好きな彼ですが、前回は月餅のような触感で、筒状に丸めたお菓子をジプロックに入れて持ってきており、おすそ分けにあずかりました。中華のお菓子にも似てなかなかおいしかったですが、Elianによれば「クリスマスのシーズンにママがいつも作って作ってくれるんだ」とのこと。お菓子の名前を聞いたら英語でもアラビックでも分からないとの事でした(笑)。シリアにクリスマスはあるのかと聞いたところ、60%がイスラム教だが、40%はキリスト教との事。知りませんでした(自分で調べたところキリスト教は10%となっていましたが、それでも思ったより多い印象でした)。

さて、フライトですが、「~ Departing Rwy7, Departing Right45」ということで、離陸後のアップウインドで右に変針しての出発です。こういうフレーズと出発方法は、初めて知りました。 また、Entering Downwindの45や今回の45など、斜めという意味それほど厳密に45度という訳では無いようです。

離陸後すぐにナブログで計算された針路を取りましたが、上空の風は北向きで南方向に流される印象でした。ということで修正。それでも、また計算よりも上昇率が高くなり、TOCまでの時間がずれました。しかしこれは、Elianがナブログの計算方法を教えてくれた時に、(Coronaの標高=535feetからではなく)海抜0mから巡航高度の3500feetまで上昇する計算をしたためなのに、私は気がついています(笑)。まあ、この程度は誤差の範囲なのでしょう。それでも、区間の所要時間は殆ど正確であったことは当然とはいえ、驚きでした。また、これらの計算をするためにはストップウォッチが必要なことも分かりました。腕時計の秒針では面倒です。

Lake Mathewsまでは何回も通ったルート。そこからナブログの通りに変針して、次の目標地点のSmall Lakeに向かいます。これもすぐに見えました。さらに次のCanyon Lakeへ。水回りの目標地点は分かりやすいようです。一方、最後のFrench Valleyは初めてで分かりにくかったです。「そうした場合は、他のReferenceとの位置関係で探す」とのこと。フリーウェイとダムの間に、ありました。

French Valley手前で降下のタイミングの計算方法と、French Valleyへのアプローチ方法について打ち合わせ。AWOSの風向(360度)を考えるとRwy36なので、空港上空をTPA+500feet以上で通過後、Tear Dropを描いてRight Downwind 45へ。その後、Traffic Patternをまわって着陸となりました。苦手のRight Traffic Patternに初めての空港と悪条件が重なって(言い訳ですが)、旋回のタイミングから最後の着地まで、グタグタな感じに。

降りた後は、滑走路から出てTaxing中にElianからSoft Field T/Oについて説明を受け、まずは手本を見ることに。こういう時、Elianが魔術師のように、また技が決まっていく体操選手のように輝いて見えます。「You got it?」といつも言われますが、頭では分かっても、とても出来るとは思えません。そのままトラフィックパターン上でShort Field  LDGの説明を受け、同じく手本を見せてもらいました。手順をT/O、LDGそれぞれまとめておきます(あくまで私の中での整理です)。

Soft Field T/O
  • タクシー中にフラップ10度
  • そのまま止まらずに滑走路へ、徐々に加速
  • バックプレッシャー(Yorkを引ききる)を最大に(Yorkを引ききる)
  • 前輪が浮いたら、Yorkを調節して、軽いウィリー状態を維持
  • やがて45mph程度で機体が浮いたら、Yorkを押して地上すれすれで飛ぶ
  • 65mphまで加速したら、上昇へ
  • 上昇率、速度を確認してFlap Up

Soft Field LDG
  • ファイナルでFlap30までは通常通り
  • 着陸前にFull Flap、Carbulator Offにし、60-65mph程度で進入
  • 出来るだけソフトに着陸
  • 着陸後はウィリー状態を維持(パワーを少し入れる)
  • 滑走路から出る直前で前輪を静かに付け、Taxi out
次は自分でやりましたが、私がやるとめちゃめちゃでした。離陸はまだしも、着陸はショックの大きい着陸になりました。この練習を2度ほど繰り返し、着陸後、滑走路上でShort Field T/Oについて説明を受け、手本を見せてもらいながら、そのまま帰路へ。用意したナブログは使わず、地図を広げて「MarchのClass Cに入る」とのこと。無線交信の手順を確認した後、私が無線担当に。ところが、March空軍基地は出発機が立て込んでいて(どんどん貨物機が上がっているのが見えました)、そのまま西に飛行しろとのこと。この辺の慌ただしいやり取りにはついて行けずに、ElianにATCをお任せに。

そのまま、CoronaのRwy7のトラフィックパターンに入りましたが、最後の着陸でクロスウインドに対応できずにまたもElianに。ラダーとエルロンを逆に切る事で対応するというのは、聞いてはいましたが、咄嗟には出来ませんでした。

終わった後には、Elianから注意として「You are flying airplane.」との事。まだまだ頼る癖が抜けないのをどうにかしたいと思います。次回はEl Monte空港に向かうので、そのナビログを作る宿題をもらいました。

トレーニング後にスクール隣のBobby'sに初めて入ってみたところ、何と日本語が。Redland空港にあるAアカデミーの校長と生徒さんがヘリコプターで、訓練で来られていたそうです。お二人とも、とても精悍な、いかにも空の男という感じでした。「なかなか操縦は難しいですね」と弱音をはいたところ、校長先生から慰めていただきました。100時間飛ぶと次のステージに入った気がするそうです。

同乗教習:1.6時間(累計20.4時間):内フード0.2時間(累計0.6時間)
単独飛行:0.0時間(累計0.4時間)
総飛行時間:20.8時間

地上教習:0.1時間(累計11.7時間)
着陸回数:6回(累計73回)



教習内容は、次の通りでした。

  • Navigation
  • Performance Take Off & Landing
    • Short Field Take Off
    • Short Field Landing
  • Communication

0 件のコメント:

コメントを投稿