2010年12月8日

初のナイトフライト[フライトトレーニング20]

今日は夜も完全に暮れてから、フライトスクールへ。仕事帰りの帰宅ラッシュが続いており(自分もその一人な訳ですが)、時間までに空港に着くか冷や冷やしましたが、時間ちょうどに空港へ。

前回Elianに言われたように、懐中電灯の他にヘッドライトも購入して持って行きました。このヘッドライト、夜間飛行用なほど便利で、2つの白色LEDと1つの赤色LEDがついていて、白と赤と切り替えて使用する事が出来ます。

価格も、TARGET(アメリカの島忠のようなところ)で$9ほど。Elianに自慢したら、「いい買い物だ。ここのスクールで売っているのなんて$40近くするし」との事でした。
飛行前点検に向かいましたが、ここで2つの発見が。一つは、夜間は飛行前点検も難しいということ。 懐中電灯で照らしながら、機体や可動部分を確認していきますが、部分部分でしか確認出来ないので、勝手が違います。もう一つは、夜間にオイルの補充はさらに難しいこと。口に懐中電灯を加えて、右手にオイルのボトル、左手でペーパータオルでこぼれないように押さえながら、狭いエンジンの点検口の中のオイル補充口に注ぎました。

さらに分かったのが、オイルの単位。クォート(quart)が単位であることは知っていましたが、ボトル1本が1quartなのをはじめて知りました。ボトルの裏にメモリが10目盛ほどあるのですが、この1目盛が1qurtかと思っていました。入れてはオイルゲージで確認しても少しも量が増えないと、暗い中で格闘しましたが、Elianに出発前に聞いたら、足りない時は最低でも0.5quartで補充するとの事。つまり、ボトル半分は入れて良いという事でした。

そんなこんなで出発にやや時間がかかりつつも、ようやくエンジン始動へ。ここで、機内の灯りが切れていることが判明。明るい白色灯は付くのですが、赤色系の灯りが付かないとのこと。計器は灯りが仕込まれているのかと思っていましたが、大部分はこの室内の赤色灯で照らして見るとのこと。なんと、頭に付けたヘッドライトの赤色灯を頼りに飛ぶことになりました。

夜間飛行では、自分のものも他人のものも強い白色光は良くないということで、ストロボは離陸直前まで点けず。それにしても空港というのは、地上では暗いものです。離陸するときもLanding Lightは点けていますが、それでも何だか滑走路灯の間の暗やみを走っている感じです。ところが離陸すると一気に世界が変わり、周りの街の明かりがまばゆいばかりに目に飛び込んできます。これは美しい。

「クリスマスの飾り付けのが分かる?」とElianに言われて、一つ一つの家の明かりを見てみると、確かに様々な色がにぎやかに点滅しています。「いつも美しいけど、この季節はさらに美しい」とのこと。

今日は、夜間飛行に慣れるのがテーマなので、いつもの訓練空域へ。分かったのは、市街地は明かりでとても分かりやすいですが、それ以外はとても見えにくいこと。湖の場所などは全く分かりません。つまりは、夜間にクロスカントリーをする場合、チェックポイントは昼とは別に考える必要があるということです。ちなみに、フリーウェイは昼も夜も分かりやすく、チェックポイントの優等生なのが分かりました(笑)。

その後、Riverside空港へ。以前に私がRiversideは地元のなので分かりやすい、と言ったのをElianは覚えてくれていて、良くRiversideへ予定を変更して向かってくれます。Riversideは町なかの空港ですが、そうした場合は街の中の暗い所を探すのが定石とのこと。そこにビーコンが点滅していればそれが空港とのことですが、確かに、暗い一角の中に緑と白の点滅がありました。

出発前に、前回のSoloの時の着陸の酷さを告げ改善のアドバイスを求めたので、ずいぶん細かく指示してくれました。その結果分かったのは、
  • 自分が滑走路の中心と思っていたのは、中心ではなかった!
ということ。どうも、自動車と同じで、少しオフセットした見え方が中央と思っていたのですが、そうではなく、まさに自分が中央に来なければいけなかったのでした。そのため、滑走路に近付くにつれてずれを修正しようとして機体が右に傾き、それを修正しようとしてさらにずれるという、何ともひどい状態だったようです。そんな訳で、この夜間着陸を通して、中央を狙えるようには修正できました。ただし、フレアに関しては、まだまだのようです。

夜間は確かに高さの認識が難しく、どうしても自分の高さを低く認識しがちのようです。自分の想像していたもう一段階下に、本当の地面がある感じで、 フレアの量、タイミングが難しいです。逆に街過ぎるとフレアがまったく十分でないこともありました。

Elianからカメラを忘れないようにと言われていたので、お手本を見せてもらう時に写真を撮ろうとしましたが、どうしても露光が伸びてどれもブレブレに。ElianがiPhoneを貸してくれ、それで写真を撮りました。後で送信してくれるとの事でしたが、いつになるでしょうか(笑)。彼が「Electronic Cameraだから(iPhone)はきれいに撮れるんだ」というので、内心デジカメはみんなそうだよと思いながら、ふとビデオモードで撮ってみたらと思い付きました。これは正解で、きれいに撮影出来ました(アップロードに失敗しています。成功次第、ここにアップ予定です)。

4回の着陸をしてから、Riversideを後にしてCoronaへ帰還。
「Riverside Tower, cessna630 request south departure」
「Cessna630, south departure approved.fly on course.......」
on courseの意味が分からずにElianに尋ねると、自分のコースでとのこと。

帰りは低い山を越えましたが、「こういう時は後ろの景色が見えていれば、その山にはぶつからない」。なるほど、確かに。

そのまま45、Downwind、Baseと周り、最後の夜間着陸となりました。またしてもフレアが早い&高過ぎ、残念な着陸となってしまいました。まあ、夜間飛行の難しさ、昼との違いを知るにはとても良いフライトになったと思います。


今後の予定ですが、
  • ロングクロスカントリー
  • ランディングの集中練習
  • ソロロングクロスカントリー
ということになりました。「そんなすぐソロロングクロスカントリー!?」と驚いたら、「そんなに時間をかけても仕方ないから」との返事でした。確かにそうかもしれませんが、なかなかハイペースな展開に驚きの連続です。着陸をはじめとした腕前が、このペースに早く追いつけば良いのですが。

同乗教習:0.7時間(累計22.3時間)
:計器0.0時間(累計0.6時間)
:夜間0.6時間(0.6時間)
単独飛行:1.3時間(累計2.3時間)
総飛行時間:24.6時間
着陸回数:5回(累計98回)
:夜間5回(累計5回)
地上教習:0.3時間(累計15.3時間)



教習内容は、次の通りでした。

  • Night Flight
    • Taking Off
      • Normal Landing

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