前回Elianに言われたように、懐中電灯の他にヘッドライトも購入して持って行きました。このヘッドライト、夜間飛行用なほど便利で、2つの白色LEDと1つの赤色LEDがついていて、白と赤と切り替えて使用する事が出来ます。
価格も、TARGET(アメリカの島忠のようなところ)で$9ほど。Elianに自慢したら、「いい買い物だ。ここのスクールで売っているのなんて$40近くするし」との事でした。
飛行前点検に向かいましたが、ここで2つの発見が。一つは、夜間は飛行前点検も難しいということ。 懐中電灯で照らしながら、機体や可動部分を確認していきますが、部分部分でしか確認出来ないので、勝手が違います。もう一つは、夜間にオイルの補充はさらに難しいこと。口に懐中電灯を加えて、右手にオイルのボトル、左手でペーパータオルでこぼれないように押さえながら、狭いエンジンの点検口の中のオイル補充口に注ぎました。
さらに分かったのが、オイルの単位。クォート(quart)が単位であることは知っていましたが、ボトル1本が1quartなのをはじめて知りました。ボトルの裏にメモリが10目盛ほどあるのですが、この1目盛が1qurtかと思っていました。入れてはオイルゲージで確認しても少しも量が増えないと、暗い中で格闘しましたが、Elianに出発前に聞いたら、足りない時は最低でも0.5quartで補充するとの事。つまり、ボトル半分は入れて良いという事でした。
そんなこんなで出発にやや時間がかかりつつも、ようやくエンジン始動へ。ここで、機内の灯りが切れていることが判明。明るい白色灯は付くのですが、赤色系の灯りが付かないとのこと。計器は灯りが仕込まれているのかと思っていましたが、大部分はこの室内の赤色灯で照らして見るとのこと。なんと、頭に付けたヘッドライトの赤色灯を頼りに飛ぶことになりました。
夜間飛行では、自分のものも他人のものも強い白色光は良くないということで、ストロボは離陸直前まで点けず。それにしても空港というのは、地上では暗いものです。離陸するときもLanding Lightは点けていますが、それでも何だか滑走路灯の間の暗やみを走っている感じです。ところが離陸すると一気に世界が変わり、周りの街の明かりがまばゆいばかりに目に飛び込んできます。これは美しい。
「クリスマスの飾り付けのが分かる?」とElianに言われて、一つ一つの家の明かりを見てみると、確かに様々な色がにぎやかに点滅しています。「いつも美しいけど、この季節はさらに美しい」とのこと。
今日は、夜間飛行に慣れるのがテーマなので、いつもの訓練空域へ。分かったのは、市街地は明かりでとても分かりやすいですが、それ以外はとても見えにくいこと。湖の場所などは全く分かりません。つまりは、夜間にクロスカントリーをする場合、チェックポイントは昼とは別に考える必要があるということです。ちなみに、フリーウェイは昼も夜も分かりやすく、チェックポイントの優等生なのが分かりました(笑)。
その後、Riverside空港へ。以前に私がRiversideは地元のなので分かりやすい、と言ったのをElianは覚えてくれていて、良くRiversideへ予定を変更して向かってくれます。Riversideは町なかの空港ですが、そうした場合は街の中の暗い所を探すのが定石とのこと。そこにビーコンが点滅していればそれが空港とのことですが、確かに、暗い一角の中に緑と白の点滅がありました。
出発前に、前回のSoloの時の着陸の酷さを告げ改善のアドバイスを求めたので、ずいぶん細かく指示してくれました。その結果分かったのは、
- 自分が滑走路の中心と思っていたのは、中心ではなかった!
夜間は確かに高さの認識が難しく、どうしても自分の高さを低く認識しがちのようです。自分の想像していたもう一段階下に、本当の地面がある感じで、 フレアの量、タイミングが難しいです。逆に街過ぎるとフレアがまったく十分でないこともありました。
Elianからカメラを忘れないようにと言われていたので、お手本を見せてもらう時に写真を撮ろうとしましたが、どうしても露光が伸びてどれもブレブレに。ElianがiPhoneを貸してくれ、それで写真を撮りました。後で送信してくれるとの事でしたが、いつになるでしょうか(笑)。彼が「Electronic Cameraだから(iPhone)はきれいに撮れるんだ」というので、内心デジカメはみんなそうだよと思いながら、ふとビデオモードで撮ってみたらと思い付きました。これは正解で、きれいに撮影出来ました(アップロードに失敗しています。成功次第、ここにアップ予定です)。
4回の着陸をしてから、Riversideを後にしてCoronaへ帰還。
「Riverside Tower, cessna630 request south departure」
「Cessna630, south departure approved.fly on course.......」
on courseの意味が分からずにElianに尋ねると、自分のコースでとのこと。
帰りは低い山を越えましたが、「こういう時は後ろの景色が見えていれば、その山にはぶつからない」。なるほど、確かに。
そのまま45、Downwind、Baseと周り、最後の夜間着陸となりました。またしてもフレアが早い&高過ぎ、残念な着陸となってしまいました。まあ、夜間飛行の難しさ、昼との違いを知るにはとても良いフライトになったと思います。
今後の予定ですが、
- ロングクロスカントリー
- ランディングの集中練習
- ソロロングクロスカントリー
同乗教習:0.7時間(累計22.3時間)
:計器0.0時間(累計0.6時間)
:夜間0.6時間(0.6時間)
単独飛行:1.3時間(累計2.3時間)
総飛行時間:24.6時間
着陸回数:5回(累計98回)
:夜間5回(累計5回)
地上教習:0.3時間(累計15.3時間)
教習内容は、次の通りでした。
- Night Flight
- Taking Off
- Normal Landing
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