2011年1月27日

ラジオ修理でChinoまで[フライトトレーニング28]

今日は、チェックライド対策練習の2回目です。今日こそは実際の試験空域で同じ科目の練習と行きたいのですが、ラジオの調子次第でもあります。前回のフライトの後、Elianは大至急の修理を申し込んでいましたが、スケジュールが詰まっているようで調整が難航していました。

空港に着くと、Elianと地上スタッフのCarlosから説明を受けました。ラジオがまだ直っていないので、Chino空港に飛んで、Chinoのメンテナンス工場でチェックを受ける。直ればそのままフライトトレーニングへ、ダメならば戻ってくる。直らなかった場合、飛行機については料金を取らない。
メンテナンス工場にて
承諾するだけなので、その旨伝えます。飛行前点検後、すぐに前回と同じ手順で出発。今日は無線は問題がなく作動しています。CoronaからChinoはトラフィックパターンを含めて5分ほど。今日もかなり揺れています。

着陸すると、Elianがタキシングしてどんどんと駐機場奥に入っていきます。Chinoのランプに入りこんだのは初めてでしたが、大型のクラシック機がいくつも駐機しています。DC-3、B-27。何だかタイムスリップしたようでもあります。一番奥にメンテナンス会社のハンガーがありました。中からはゆったりとしたカントリーが流れ、何機かの双発機が分解整備されています。手前でエンジンを切り、Elianと機体を押してハンガー前まで持って行くと、大柄なメカニックがやおら仰向けでシートに寝ころび、計器盤下に頭を突っ込んで点検を始めました。

そんな状態で点検をしながら、Elianがメカニックに状況を説明します。まずは配線には問題が無かったようで、「その状況だとアンテナが怪しい」とのことでした。機内の内装を外しながら配線をアンテナまで確認します。何だかとても原始的な点検法です。やがて、チェックが屋根上のアンテナまで到達し、配線とアンテナとのBNC端子を清掃して点検が終了しました。ただ、ここまでで小一時間かかっています。

Elianから、「Welcome to Aviation」と苦笑いしながら言われました。こうしたトラブルの発生と、その解決のために時間がかかるのは、まま良くあることだそうです。時間があったので、Elianがチェックライドでのオーラルの練習質問をしてきました。ClassAからGまで進入に必要な条件(機材、視程、雲との距離など)をどんどん答えるようにとのこと。25度近い屋外で、立ちながら考えつつ話すのは、なかなか大変です。他にも飛行に必要な書類、インスペクションなど、これまで何回か繰り返した質問をおさらいします。

メカニックからは、とりあえず地上では正常に作動するので、あとは実際に運用して大丈夫か確認してくれ、とのこと。残り時間もあまりないので、またもや試験空域に行くのはあきらめ、Lake Mathews空域で練習します。Chinoを飛び立ち、そのままCorona上空を通過。そのあたりでHoodをつけて、言われるままに高度、方位を変化し、維持します。今日も気流が悪いのですが、上昇中、速度変化に合わせてピッチを変化させていたら、「ピッチを5度に一定させるように」との注意が。速度変化は気にしないで良いのか尋ねたところ、すぐに速度は付いてくるから気にせず、まずはピッチで上昇率を一定させるようにとのこと。

しばらくHoodをつけたまま、異常姿勢からの回復練習。目をつぶっている間にElianが機体の姿勢を変化させ、目を開けた時点で水平飛行に戻すというものです。注意点としては、姿勢回復よりも先に速度に注意を払うこと。下降姿勢で速度が増加していたら、まずはスロットルを引いて速度上昇を抑え、次に水平、そしてピッチを戻すという順序だそうです。逆に上昇姿勢で速度が減少傾向だったら、スロットルを押しこんで速度を確保します。

揺れる中でのHoodはなかなか気疲れしますが、それもようやく終わり、次は失速の練習です。前回と同じ3種類の失速の練習。コメントとしては、Power On Stallはスロットルの押し込み、ヨークを引くのをゆっくりとやさしくすること。そして、その間機体の水平にも気を配ること。その通りにしたい気はするのですが、揺れる中、なかなか安定させるのは難しい気がします。また、失速後はピッチを下げ過ぎずに+5度程度に維持し、高度の損失を抑えるとのことでした。

次の左旋回しながらのストールは、前回から始めた新規練習科目ですが、試験に出るそうです。さらに、Power Off Stallをやってから、非常事態(エンジン停止)の練習をします。練習の際は、500feet降下するごとに、若干エンジンをふかして、本当に止まっていないか確認した方が良いとのこと。これも試験の時にやった方が良いそうです。今回は着陸予定地点のダウンウインドに入ったところで「Go Around」の声が。

もう一度上昇してから、再度エンジンをアイドルにして、Corona空港までNo Powerでたどり着きます。パワーが入らない=やり直しが聞かないということで、つい高めにアプローチしてしまいましたが、正しい角度で入るように注意を受けます。高めなのは、しっかりと自信を持ってアプローチ出来ていないからとのことです。フラップを下げてそのドラッグ(抵抗)で高さを調整しつつ、頭を下げてとにかく滑走路に向かいます。高めという時点でGo Aroundという言葉が頭をよぎったのですが、こういう練習では、とにかく滑走路までたどり着いてみるという姿勢が重要なのでしょう。

その後は、Short Fieldの離陸、着陸、Soft Fieldの離陸、着陸をそれぞれ練習して終了となりました。ラジオ修理で時間を取られたのが、少々残念です。今回は、Corona-Chino間の飛行時間分である0.3時間を引いて請求され、また、教官費用はお詫びとして請求されませんでした。Elianに費用が支払われないということではないと思うのですが。

同乗教習:1.3時間(累計27.6時間)
:計器0.5時間(累計1.4時間)
:夜間0.0時間(0.6時間)
単独飛行:0.0時間(累計10.1時間)
総飛行時間:37.7時間
着陸回数:4回(累計122回)
:夜間0回(累計5回)
地上教習:0.4時間(累計21.4時間) 

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