視界・雲底は良かったのですが |
離陸は問題なし。エアボーン後に左からの風を受けますが、風上に機首を振って滑走路延長線を保ちます。ダウンウインドまで回って、最初の練習場所であるLake Mathewsへ。Position Callをすると、Piperが1機、湖の南3500feetで練習中とのレスポンスが。こちらは3000feetに抑えた上で位置もずらし、Steep Turnの練習。この辺りの気流は安定していて、マヌーバには全く影響なし。
一通り練習した後、RiversideのATISを聞いてから、Lake Mathewsからの離脱をCallし、引き続いてRiverside Towerにコンタクト。Left Base Rwy27、空港3マイルで報告の指示を受けて空域に入ります。風は、こちらも左からのクロスウインド。指定された位置でタワーに報告、着陸許可を得てベース、ファイナルとまわります。ファイナルが少し短めになりましたが、クラブ、デクラブ、ウイングローと自分的には問題なく進入。風上になる左のメインギアから降りました。Elianから習っていたクロスウインドでの着陸を実践する良い練習となりました。今後の課題としては、もっとウインググローを取って機軸をしっかりと滑走路に合わせるようにしたいと思います。
この先の天候が悪そうなので引き返します |
ところどころ、雲底が落ちています |
ダウンウインド上で、今後の対策を考えます。気持ちとしては、Coronaに降りてしまいたいのですが、次のアプローチで風が同じような状況であればRiversideに退避して天候の回復を待つことを決めます。最悪、Riversideで機体を乗り捨てても、スクールの教官に任せれば良い話です。とにかく安全第一を自分で再確認して、再度アプローチへ。
今度は、意識的にファイナルを長くなるようにとって、滑走路の延長線に機体を合わせます。時々ラジオをASOSに合わせて最新の風向を取るようにします。前回よりGustがおさまっています。操縦している感覚としても安定しています。この風が続けばいける、と感じながらアプローチを継続します。それでも、いつでもゴーアラウンド出来るようフラップは20度、速度も10mphきっちり速めにします。ASOSからは250度13ノットとの情報が。ガストなし、風向は真正面です。
向い風のため、フレアが少し大きめに出ましたが、がまんして無事に着陸出来ました。スリップに注意して十分に減速してから滑走路を離脱して駐機場へ。この頃、再びガストが強くなり、雨も激しくなりました。駐機場に着いても、雨が一層激しく降り続けます。雨が多少落ち着くのを待ってから、飛行機を降りて、スポットへトーバーで押し入れます。スクールの社長のMikeと名前を知らないラインマンの2名が外に出て来ていて、駐機を手伝ってくれます。無線をモニターしていたようで、ゴーアラウンドも見ていたようでした。Mikeが、「ゴーアラウンドはナイスデシジョンだった。パイロットはデシジョンが全てだよ」とのこと。「笑顔で降りて来たのも良かった。やり直しの着陸はパーフェクトだったしね」。私は、「機体も壊さずに、サバイブしました」と答えましたが、どうしてなかなか心配されていたようです。
スクール内にいたCarlosはのんびりしたもので、「ずいぶん早く戻って来たねえ」と言われました。こんな天候では、これ以上は無理でしょう。精算をすませて、「次は良い天気の中を飛びたいものです」と言いながら帰途に着きました。スクールを出ると雨も止み、視程も上がり風も穏やかになっていまいた。天候はコロコロと変化し続けているようです。
今日は、今までで一番気象条件がシビアな中でのフライトでした。その場その場の意思決定は、悪くはなかったと思いますが、もっと大きな視点で判断するための、良い経験をたくさん積むことが出来た気がします。1度のアプローチでさっさとRiversideに行っても良かったかもしれませんし、そもそも視程が悪化しつつある時に、アプローチを試みる必要すらなかったかもしれません。さらに言えば、今日のフライト自体、キャンセルしても良かったのかもしれません。なにせ、私はフライト自体を楽しむ、単なるプライベートパイロットなのですから。まあ、こういう天気の時に飛んでみるという経験を積めたことは、意味があったと思っています。天候と戦うのではなく、上手に付き合うパイロットになりたいと思います。まだ総フライト時間50時間未満の新米パイロット、いろいろな経験を積む必要がありそうです。
飛行時間:1.0(累計48.9時間)
:PIC時間1.0時間(累計4.5時間)
:夜間0.0(累計3.6時間)
着陸回数:2回(累計151回)
:夜間0回(累計10回)
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