2011年2月28日

[PIC]雪山を見ながらのクロスカントリー

しばらくは仕事が忙しく、また愛機C150も長期貸し出しに入ってしまうので、当分フライトは楽しめないかと考えていました。が、昨日になって今日の昼前から時間が出来ることが確実になり、さらにスクールのオンライン機体予約システムで確認すると、丸一日C150が空いています。すかさず予約を入れ、今日を迎えました。
Lake Elthinore(その1)
前日は悪天候で雨と低温だったのですが、今日は気温こそ低いものの空はきれいに澄んで晴れています。昨日の雨が高所では雪だったようで、空港周囲の高い山々は真っ白になっており、神々しい景色になっています。AIRMET、SIGMET共に特に情報は出ておらず、METARでも視程、風共に問題ありません。

スクールにつくと教官のLorneがいて、「オネガイシマス!」と挨拶されます。いや、それはPleaseという意味だから、と伝えると、「ダイジョウブ?」と言われました。Are you fine?の事でしょうか。間違いではないので、大丈夫と答えつつ、今日初着陸予定のFlabob空港について、アドバイスを求めます。「Riversideタワーにトランジションを求めれば、後は難しいことはないから」という、至極あっさりしたアドバイスをもらいます。いずれにしても、親切かつ明るい人物です。まずはRamonaへ、いざ出発。
Lake Elthinore(その2)
前回のクロスカントリーは3週間前ですが、Flight Followingをもらうのは、久しぶりな感じがします。1度目は無視され、2度目で反応がありました。今日は荒天の後の晴天な休日せいか、空を飛ぶ飛行機がとても多い気がします。こんな日なので、Flight Followingをもらう重要性を感じます。Flight Followingに教わりながら、すぐ上を、セスナが後ろから斜めに前を横切っていったり、右から別のセスナが追い抜いていったりします。つまりC150は足が遅いので、様々な飛行機に抜かれながら進んでいる訳です(笑)。大体スムースなのですが、時折、まあまあのタービュランスに遭遇します。あまり気が抜けません。
上空は雲が出ていました(他機も写っています)
Ramonaへは今回で4回めとなり、いい加減、勝手を知ったルートです。5500feetで進み、20マイル手前からでも空港(周辺)がインサイト出来ます。Airport insightを告げ、ディセンドを要求しても、レーダーの範囲以下になるとのことで、5500feetを維持するように言われます。もうしっかりと空港が見えているので、こちらからキャンセルをお願いして、ATISを聞いたのち、Ramonaタワーにコンタクト。何だか陽気そうなおじさんの管制官が相手をしてくれます。ちょうど出発機がこちらに向かってくるとのことで、滑走路の辺りを注視しながら進んでいくと、エアボーンした機体が視認できました。「Traffic airborned, insight」と告げ、こちらはRight Downwindに進入します。
他機に抜かれました
ダウンウインド進入を告げる直前、ストレートインの飛行機からタワーにコンタクトが。向こうが優先となり、こちらはExtend Downwindを指示されます。グラマンとの事ですが、全く視認できず、どんどんダウンウインドが伸びて行きます。行く手は地面が盛り上がり、山へとなっていきます。ようやくタワーから「Are you still on Downwind?」と聞かれます。その通りと答えると、ベースに入る許可が出ました。こういう時は、「Call my Base」とお願いしておけばよかったかもしれません。その後は、ずいぶん伸びたダウンウインドを取り戻すようにファイナルを進入し、タッチダウン。風がVariableとのことで、少しやりにくい感じでした。最後に若干だけ、パワーを入れて、降下率を調整しました。
雲を避けつつ飛んで行きます
次のレグは、これまた訓練中の定番コースだったRedlandsへ向かいます。今度は6500フィート。自分が出発する時に、同じ方向からの到着機の情報が。やはり今日は混んでいるようです。視認したと思って告げましたが、銀色の風船が流されていただけでした。幸い、問題なく到着機とセパレーションが取れていたので、問題なし。再びFlight Followingを依頼し、進んでいきます。フレンチバレー空港を過ぎた辺りで、ペリス付近でパラシュート降下があるとのことで、変針を指示されます。この辺りでラジオの調子が少しおかしくなり、Elian直伝のラックの隙間に紙を挟む処置をします。なぜか、ラジオを上に押し上げると調子が良くなるので、紙を挿しこんで上に押し上げた状態を作るのです。

こんな原始的な方法で改善され、Redlandsに向かいます。マーチベースの空域を過ぎたところで降下の許可をもらい、そのままFollowingも終了となります。すでにRedlands空港が見えています。飛行機で分かってきたのは、3回という数字が大事な意味を持つことです。3回同じ空港に行ったり、3回着陸を繰り返すと、そこの空域がしっかりと理解できます。2回だけだと、天候が異なったりすると、まだ別物に感じてしまいます。
前日の雪で山が真っ白になっています
Redlandsでは、空港の南からRwy8のエンド付近を通過し、そのままクロスウインドに入る形を取ります。ちょうど空港の手間で、1機が離陸滑走を始めました。クローズドトラフィックと言っています。こちらが先回りする形でダウンウインドに入り、ベース、ファイナルとまわります。斜度のある空港なので、見た目より低めのアプローチをすることが肝心です。ただし、この辺りは山を超えた風か、かなりバンピーで自分が操縦していても快適ではありません。
Redlandsで離陸前に
着陸後、そのままタクシーバックしてランウェイエンドへ。次は、初めて向かうFlabob空港です。チャート、A/FDで情報を再確認し、メモしておきます。Redlandsから西への出発は、離陸後すぐにSan Bernardinoタワーへコンタクト、Transitionの許可をもらい、Freeway10/210のIntersectionより東側でFreeway10の南側に出ることを指示されます。いつも同じです。San Bernardinoではダウンウインドにムーニーがおり、視認できました。空域を出た後は、Riversideタワーにコンタクト、FlabobへのTransitionの許可をもらいます。Flabobの空域はRiversideのClassDをくり抜くようになっており、Riversideの空域を通らずにアプローチすることは至難の業です。FlabobのDownwindの45まで進む途中で、Riversideに周波数変更の許可をもらい、いよいよFlabobにポジションレポートを入れます。パイパーが1機、トラフィックパターンをまわっています。その後に続くようにしてダウンウインドに。
Flabobへ向かいます
Flabobはダウンウインドからベースに入る辺りに山(Roubidoux Mountain)があり、やりにくいことで知られています。空港のホームページでは、「コツはトラフィックパターンを高く飛びすぎないこと」となっていますが、確かに正面の山のため十分なダウンウインドの長さが取れません。まだ高いかなと思いながら、ベース、ファイナルとまわります。ファイナルに入った時点で少し高かったですが、フラップ30で十分なドラッグを得ながら、ランウェイナンバーを目指して高度を落としていきます。十分に着陸出来ると確信して、着陸へ。ただし、右からの横風を受け、最後で少しずれてしまいました。滑走路の舗装状態があまり良くなく、設置した後にガタガタとなります。
十分に満足できる着陸ではなかったので、今度はClosed Trafficでもう1回。先行で同じくClosedのパイパーとの間隔を取って出発します。離陸経路にもなだらかな山があり、高度を稼ぐ感じになりません。ゆりかごの底のような空港と表現すれば良いでしょうか。ダウンウインドにまわり、再度正面のRoubidoux Mountainに向かっていきます。先ほどより山に近付き、距離を稼ぎます。まだ少し高過ぎですが、ファイナルで高度を落として行きます。また横風にやられ、センターは外さなかったものの、機軸がしっかりと合わずに着陸。やはり不満が残ります。

時間もあるので、3回目の挑戦。タクシーバック中に眺めると、ホームページに出ているような空港カフェが目に入ります。今度はカフェを尋ねにのんびりと訪れたいものです。先行のパイパーは次男の離陸でRiverside空港に去っていき、1機だけでトラフィックをまわります。3度目は今までで一番うまく行きました。が、まだまだ改善の余地はあります。何にせよ、やはり同じことを3度繰り返すのが重要のようです。

さて、今度こそCoronaへ帰ります。Flabob離陸直後にRiversideにコンタクトを取り、CoronaまでのTransitionを要求、すぐに許可されます。Riversideの管制官は、落ち着いた年配の男性の声の時が多いですが、とても落ち着いていて、安心できる口調です。だんだん声で人物の認識が出来るようになってきました。Riverside空港上空を、2500feetまで上昇しながら通過。inboundのトラフィック情報もらい、ちょうどすれ違う時に視認できました。直後に周波数変更の許可が出ました。CoronaのASOSを聞きます。風は230@3で問題ありません。UNICOMに合わせると、トラフィックは3機ほど。離陸したてのClosed Trafficの機体がいるので、その後に付けるように速度、経路を調整しながら45、ダウンウインドとまわります。
Flabobを出発してCoronaへ戻ります
最後の着陸は、今日最高の着陸にしたいと思いましたが、若干引き起こしが早かったようで、ドシンとした感じに。悔しさを覚えつつ駐機場へタクシーします。最後の着陸が、フライト全体の印象に大きな影響を与えます(笑)。

スクールに戻るとElianがいたので、久しぶりに会話しました。近いうちにC172の練習をElianとしたいと告げると、「very easy」とのこと。本当でしょうか。また4人乗りなので、練習時に誰か乗客を乗せても良いとのこと。 早く、2機種めも試してみたいものです。

飛行時間:2.9(累計51.8時間)
:PIC時間2.9時間(累計7.4時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:6回(累計157回)
:夜間0回(累計10回)

0 件のコメント:

コメントを投稿