2011年5月19日

PA28のチェックアウト半分終了

最近、立て続けにプロを目指す方々と知り合いになる機会がありました。
1人は日本人のMさん、もう1人はガーナ出身のKさんです。

Mさんはこのブログを見て声をかけてくださった、リバーサイド在住の方で、先日空港のハンガーでいろいろとお話を伺ってきました。フライト時間200時間ほどだそうで、CFIIを目指されているとのこと。ほぼCFIIと考えれば、身近に日本語の出来るCFIIの知り合いが出来たようで、心強いことこの上ないです。

同じスクールに通うKさんは、前回のフライトの時に空港ではじめて出会いました。30歳の頃にパイロットになろうと思い立ち、プライベートは取ったものの、その後はカナダのバンクーバーで6、7年働いてパイロットになるための資金を貯めて、満を持してカリフォルニアにやって来たそうで、1ヶ月ほど前から6ヶ月の予定で来ているそうです。ただし、現在のスクールで良いのか少し迷っているそうで、私がC150のCheck Outを受けたChinoのDu Boisに興味があるとのこと。

ということで、私がPA28のチェックアウトを受ける機会に、Kさんも同行してスクール見学をすることになりました。Coronaにある彼のアパートでピックアップし、Chinoへ向かいます。道すがら、いろいろな話を聞きましたが、彼の熱い思いは本物のようです。バンクーバーには、奥さんと4歳と2歳の2人の子供を残しての単身赴任です。Fly Coronaはフレンドリーで良いところだけれど、シラバスがしっかりしていない、機体に不満がある、サーチャージでそれほど安くなくなっている、というのがスクールを変えたいと思う理由だそうです。

スクールにつくと、彼は校長のLouから話を聞き始めました。私はPA28チェロキーのチェックアウトです。インストラクターのLanceが担当となりますが、天候が悪く実際の飛行は無理そうとのことで、前回と同様にWrittenテストのようなものをやることになりました。全く知らない機体なので、手渡してもらったPOHだけを頼りに読み進めます。50ガロンも燃料が詰めるんだ、とか、ペイロードが結構あって燃料満タンでも3人なら十分いけるなあ、とかその場で知った知識を書き込んでいきます。

 Lanceは飛行機オタクといった感じの風貌ですが、ギャグを混ぜつつ(これが少し分かりにくいのですが・・・)説明をしてくれます。DuBoisのインストラクターは、腰を落ち着けて教えているという感じが強く、これはチャンプルー状態なFly Coronaとは雰囲気が違います。方位指示計(ジャイロ)をGyro Compassと書いたのに対し、「いろいろ言い方はあるけれど、Compassというのは磁石のことだから使わない」というのが一番記憶に残る話でした。

その後は、実際に機体のInspectionを行いました。メーカーが違うと設計思想が異なるようで、様々な違いが目に付きます。フラップはメカニカル(手動)でモータの故障を心配する必要は無いこと、ギアにはシリンダーやシザーリンクと呼ばれる衝撃吸収の機構、さらに水平尾翼の一体化されたトリムや左主翼にあるピトーとスタティックが一体化された部分など、メカニカルな違いがあるようです。機体自体は古いものでしたが、相変わらずこの学校の機体の手入れはよく、計器パネルは全て取り替えられて、エンジン周りの計器は全てデジタル化されていました。

Before Flight Inspectionを行っても天候はMVFRといった状態で、Lanceからは「ローカルなら出来るけど、次回にまとめてやったほうが時間とお金の節約になるかも」と言われ、その通りと言うことで、チェックアウトのフライトは延期することにしました。

その間、KさんはLouと話してすっかりスクールが気に入った様子で、飛行機にしっかりお金をかけている、プロを育てようという気持ちが違う、と帰りの車でも褒め称えていました。ただ、Fly Coronaのアカウントにも残金があるようで、残りも一緒に飛んで、お互いのフライトタイムを伸ばそうということになりました。私も、PA28のチェックアウトをしたら、Instrumentを取るかどうか、そろそろ決定したいと思います。

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