2011年5月25日

[PIC]日本人教官とのフライト

プライベートライセンスを取得する前も後も、あまり多くの人と飛んだ経験がありません。これまで一緒に飛んだ教官は6人、ノンライセンシーは1人です。取って後は知人・友人の多くと飛ぶかと思っていましたが、普段の人徳のせいか、周りの人間はみな怖がって一緒に飛ぼうとはしません。全くひどい話です(笑)。

そんな中で、一緒に飛んでもよいという猛者がと思ったら、CFII取得間近のSさんでした。このブログを通じて知り合った同じ市内に住む日本人で、プロを目指して練習されています。すなわち”ほぼ”CFIということで、その上非常に鋭い指摘を繰り出す人物なので、飛ぶ前はずいぶんと恐々感じていました。

機体はFly CoronaのC172Nです。今回初めて借り出す機体で、78年製でこれまで飛んだ飛行機の中では比較的新しいほうの機体ですが、なんだか古く見える様子です。実はこの機体、Kudjoがこの機体はステアリングに不具合があってと言ました。あまり気にしていなかったのですが、タキシングをはじめて右に曲がろうとしたとき、曲がらないことに気がつきました。ラダーに連動するノーズギアのステアリングが機能していないようです。Kudjoが言っていたのはこのことか、と思いながら右側だけブレーキをかけるとディファレンシャルで曲がることができました。なんだか、出鼻をくじかれた感じです。ディファレンシャルが十分に機能すること、右席のSさんの方からは正常に作動することを確認し、いざと言うときはSさんにコントロールを渡す確認をして飛び立ちます。

この日も雲高が低く、当初予定していたクロスカントリーは出来ずにローカルのみ。まずは初めての気体に慣れるべく、トラフィックパターンを2周。教官Sさんの視線を十二分に意識しつつ、恐る恐るまわります。着陸後もSさんは機体から転がるように逃げ出すようなことは無く、機内にとどまってくれました。一応は安全なようです。

その後、Lake Mathewsへ向かい、いろいろなエアワークを行います。もう1機のセスナが空域にいました。ポジションの連絡はまめに取ってくれるのですが、こちらが高度を上げると向こうも上げ、下げると下げ、南に逃げるとと南に来る、といった具合でどうも追いかけっこのような状態が続きます。先方はこちらが見えているといっていますが、こちらは見えたり見えなかったりで、あまり気持ちのよいものではありません。こうしたときもSさんが目を光らせてくれ、多少安心して飛ぶことが出来ました。

その後、SさんのベースであるRiverside空港に行くことになり、またもや教官の視線を気にしつつリバーサイドに向けて飛行します。Sさんと話していて分かったのは、ノンタワー空港で育った自分には、タワー空港を敷居が高いと感じる意識があることです。Class Dはまだ良いですが、Class Cははっきりと敷居が高く、Class Bに至っては庶民がお殿様のお城に入るような感覚です。

Riverside空港にも無事に着陸し、Sさんが逃げ出すことも無く、無事にCoronaに向けて出発しました。さすがにこの辺りは良く飛んでいることもあり、特に問題はありません。Coronaに無事に戻り、今日もスクールで一日勉強しているKudjoと話しました。Duboisに移る準備を着々と進めているようで、AFSPの手続きも始め、さらにChino空港の近くで家も探し始めているとのこと。Duboisでの再開を約束して分かれました。

Sさんには、その後さらにいろいろな話しを聞き込み、面倒くさがられつつ、いろいろ教えてもらいました。自称「理論派」の私に呆れつつも丁寧に説明をしてもらい、大変感謝しています。Sさん、また懲りずにお付き合いください。

飛行時間:1.5(累計64.8時間)
:PIC時間1.5時間(累計18.2時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:4回(累計193回)
:夜間0回(累計10回)

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