2011年5月2日

[PIC]C150のチェックアウト成功

最近、週末になると天候が悪化するパターンが続いています。そんな中で、インストラクターのLorneとは、なかなか飛べない運命になっているようです。先週はEddieとのフライトがCielingが悪くキャンセル、今週は2回Lorneとのフライトを予約していましたが、2日とも強風(Santa Anaウインド)でキャンセルになりました。

Fly Coronaにも早くもC150が配備されたようですが、それ以前から検討していたChino空港のDu Bois AviationにC150のチェックアウトに出かけました。Lorneがキャンセルしようと連絡してくるくらいで、風は040@12G21という一人では決して飛びたいと思わない風向風速です。ただし、Coronaとは異なりChionoにはRwy3/21という横風滑走路があるので、いけるようです。

空港に着くと、同時に今日のインストラクターのMikeが車で着くところでした。お互いに自己紹介して、スクールへ。空港には社長で先週、Ground SchoolをしてくれたLou、奥さんのPamがいました。さらに、スクールのマスコット犬のHenry君(リンクページ下)も。PamさんにID、ライセンス、Medical等を提出してコピーをしてもらいます。

飛ぶ前に、Mikeと別室で打ち合わせをします。今日のフライト内容は、Chino空港からSoft Fieldで離陸し、Lake Mathewsへ。Slow Flight、Power Off Stall、Steep Turnをやって、再びChinoでSoft Field Landingということに。特に問題はなさそう(自信があるわけでもないです)が、風が問題です。Mikeにこの風はどう思うと聞くと、まあ心地よくはないけど大丈夫だろう、とのこと。

早速、C150の置いてあるとなりの格納庫に行ってPre Flight Inspectionを実施します。Louがやって来て、ウインドシールドを一生懸命拭いてくれます。Mikeも一緒で、機体の可愛がり方がなかなかという印象です。C150といえども、訓練機だったN11630以外は今回が初めてなので、どのようなものかと思いながらチェックをしていきます。チェックの過程でエルロンがずいぶんと固い事に気が付きました。また、エンジンのオイル点検口のねじの一つが、指で開ける形でなく、ドライバーで開ける普通のねじでした。毎回プラスドライバーを持ち出して(機内に備え付けてあります)、チェックします。燃料のサンプリングは、内容を捨てずに戻すようになっています。これは、格納庫内でチェックするため、床に燃料を捨てられないからでしょう。したがって、機種の燃料サンプリング(これは捨てるしかありません)は外に出てから行ないます。

Fly Coronaとは機体やチェック方法が細かく異なりましたが、無事に終わって、Mikeと機体を引き出して乗り込みます。機体も初めてなので、細かな装備が異なるため、それにも慣れる必要があります。分からないことは聞いていると、向こうからスクールの機体がやってきました。このスクールの格納庫は、行き止まりの先にあるので、このように対向すると、フェンスと格納庫に挟まれたタクシーウェイでお互いに思いっきり端によけて通過しなければなりません。相手の機体はフェンスぎりぎりまで翼を近づけてよけてくれています。こちらは、Mikeが同じように格納庫ギリギリに寄せてすれ違いましたが、これは自分でやるとなったら、なかなか大変そうです。

すれ違ってから再度止めて、After Engine Startのリストを実行します。Coronaと違うのは、Groundにタクシーの許可を取る必要があるため、空港地図でタクシーウェイを良く確認します。何だか格納庫が大きく広がり、迷子になりそうな感じです。Groundにコンタクトすると、Deltaを右折し8L手前で止まれとの指示。返答して、そろそろと進んでいきます。ラダーも固い印象で慣れず、なかなかセンターラインを踏めません。Deltaにぶつかって右折する頃、Groundから滑走路横断の許可。返答すると、Verify Cleared to Cross 8L & 8Rとのこと。そうでした、パラレルの2本ともクロスして良いと言われたのでした。なかなか大空港の雰囲気になじめぬまま、ランナップエリアへ。

ランナップエリアで、最終チェックの後、Towerへコンタクトして、Departure to Lake Mathewsと告げて離陸許可を申請。すぐに離陸となります。Soft Fieldだったのですが、Short Fieldと勘違いして滑走路端へ向かい、MikeからSoftで良いからと言われます。気を取り直して離陸。エレベーターを引きっぱなしにして、前輪が浮いたらその状態を維持するようにエレベーターを調整、浮き上がったら水平にして加速します。風が強いためか、ずいぶん浮いてしまい、もっと地上で加速するようにとのコメント。ガストが強く、面白いようにふらふらとしながら飛んで行きます。右クロスウインドに入ると、それがそのままLake Mathewsへの進路となります。すなわちRight Crosswind Departureです。ふらふらしながら、2000feetまで上昇。Mikeからは、Freeway91を越えるまでは2000で行く、と言われているので、それを守ります。面白いように揺れますが、落ち着いたふりをして飛ばしていきます。TowerからはFrequency Change Approvedの連絡。

Freeway91/15を超えて4000feetへ上昇開始。相変わらず良く揺れます。今までで一番かもしれません。Lake Mathewsに着くと、早速Slow Flight開始。なかなか速度が落ちませんでしたが、一度姿勢を確立してからは、特に問題なし。旋回も15度に抑えてじりじりと旋回して見せます。一度リカバーした上で、再度フラップを出してストール。最初は機種を落としてしまい、中途半端なものになってしまったため、Mikeが見本を示してくれ、再度チャレンジ。今度はきれいに決まります。さらに、Steep Turn。得意とする科目なのですが、旋回直後に高度が150feetほど上がってしまい、なかなか下げられず、100feetほど高いまま左右360度を行ないます。これもMikeが見本を見せてくれました。20度で1回、トリムをまわし、同時に200RPMを足すというもの。これは、やり直さなくても良いということで、そのまま帰ることに。一度Lake西側のFreeway15に出てから北上ということで、4000feetで西に向かいます。突然Mikeがエンジンをアイドルにし、「さあどうする」。予期していませんでしたが、「Establish 70mph、あのフィールドに着陸します。エンジン再始動に挑戦し、ダメであればエマージェンシーの宣言、Evacuationについてあなたと確認して実施します」と説明しつつ操作できました。素晴らしい、ということで、リカバリーして3000feetで帰路へ。

91/15インターセクションでTowerへコンタクト。Towerからの返信時に雑音が入り、聞こえない部分があり、再度確認。「Enter Right Base Rwy3, Contact 2miles」と聞こえたのでその通り答えます。Mikeもこの時は何も言わなかったのですが、その後コースをBaseに取ろうとすると、違うとのこと。Rwy3は初めて使うのでBaseの位置の取り方が違うのかと思い、しばらくして再度曲がろうとすると、また違うとのこと。少し混乱しましたが、Mikeは「TowerはEnter Right Trafficと言った」とのこと。うーん、そうかなあと思いながらも高度の処理もあるのでその通りにします。Towerからは「Make Short Approach」との指示が来ますが、Mikeが「Negative」と答えます。

そのまま45、Downwind、BaseとまわってからSoftfield Landingへ。Gustが酷いので、20度のフラップで降りようとのこと。本当に降りれるかと思いながらも、操縦していきます。着地直前で本能的にスロットルをほんの少し足してソフトに降りるように調整しました。おかげで、凄まじいGustの中でも、かなりなソフトな着地となり、Mikeも素晴らしいとほめてくれました。

着地後は、Groundにコンタクトを取り、スクールまで滑走許可をもらって、帰って行きます。この辺りの長いタクシーは、Coronaとは違うところです。無事にスクールの格納庫にたどり着いて、エンジンを切ってフライトは終わりとなりました。Mikeと二人で機体を格納庫に注意して押入れます。他の機体がすぐ近くにあるので、ぶつけないようにする必要があります。

最後に、再度スクールでログブックにMikeが項目を全て記入してくれました。飛行内容は、Check out for 150. good job!でした。合格ですかと聞くと、その通りとのこと。その他、今日のフライト内容についてレビューを受けました。Radioはゆっくりだが、間違いはないので良いとのことでしたが、疑問を持ったら、必ず聞き直して確認することとのこと。確かに、さっきのEnter Right Base/Trafficはしっかり確認しておくべきでした。

Mikeにお礼を言って、「こんな風の日には飛ぶのは苦手でした(笑)」と言うと、「自分も嫌だね。スムーズなのが一番だよ」とのこと。「全くです」と言うことで、握手して今日のフライトは終わりました。Mikeは、さらにもう1本Demo Flightがあるとのことですぐに出発したので、後はPamに料金精算をしてもらいました。とりあえず$1,000を支払って、Block Rate適用にしてもらいました。犬のHenryは居合わせた別のインストラクターに吠えかかったり、自分の寝床を引っ張って移動させたりと不思議な行動をし続けていました。PamにHenryの年齢を尋ねると、来月で5歳とのこと。見た目よりずいぶん若いのに驚きました(笑)。

Gustが酷く、思い通りに飛ばせたという実感はあまりありませんでしたが、まあ、こんな風の中を一通り自分で飛ばして降りられたので、良しと思いたいと思います。Fly CoronaもC150が入りましたが、これで安定的にフライトを楽しめる環境がより確実なものとなりました。

飛行時間:1.3(累計55.3時間)
:PIC時間1.3時間(累計8.7時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:1回(累計168回)
:夜間0回(累計10回)

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