2011年7月22日

[IFR11]ホールディング開始

前回のIntersectionのインターセプトの練習に引き続き、今回はIntersectionでのホールディングの練習を行いました。ホールディングとは、インターセクションやVORなどの定められた地点上空で、定められた手順にしたがって待機することです。飛行機なので飛び続けていないといけませんので、決められたルールにのっとり高度、速度、方向などを維持しながら飛行します。
CFI Japanさんから画像お借りしています
定められた経路で待機するルートを、ホールディングパターンと言います(上の図がホールディングパターンです)。一見簡単そうですが、風の影響を考えて、角度や長さを微妙に変える必要があります。当たり前ですが、Fixと呼ばれるホールディングの基準点に戻ってこないといけません。また旋回は標準率旋回(Standard Rate Turn)とし、高度や速度も厳守しなければなりません。実際のホールディングでは、すぐ上下の高度に他の機体も旋回しているケースが多くありえます。

さらに、このホールディングパターンへ入る方法も定められていて、Fixへの進入角度によって方法が異なります。詳しくは、CFI Japanさんのホールドパターンへのエントリーについて説明されているページを参照してください。とにかく、まあいろいろと覚えて、それを実践する必要があるわけです。

最初は、このホールディングについて、指示されたらすかさず頭の中で地図を思い描き、そこで瞬時に理解する必要があるのかと思っていました。Mikeに「理屈は勉強して分かったけど、それを頭だけで実践できる自信はないなあ」と話すと、「いや、紙に書いて理解してからその通りに飛べばいいから」とのこと。ならば、筆記試験の勉強と同じで、いけそうな気がします。

いつものように離陸します。今日は全くといっていいほど風がなく、少しも揺れません。とても快適です。Mikeも「今日はすばらしい景色だし、風も穏やかだ」と言います。「思わず、本当に美しい日ですね」と言いますが、フードをかぶっている人間がそう言って良かったのかと自問自答します(フードをかぶっていても、実はちらちらと外が見えています)。

Mikeから、NIKKLの上空南側でStandard Patternでホールディングと指示が出ました。まずはNIKKLに向かいますが、VOR Indicatorを設定しなければいけません。それぞれに周波数をセットし、方位も設定します。さらにVORをセットするときは、識別信号音を耳でも確認することが必要なので実施します。さらに、エントリーの方向を考え、どの方式でのエントリーかを決定します。初めてだからか、この時はMikeが「I have control」と操縦を代わってくれ、その間にチャートにホールディングの図を描いて確認します。パラレルエントリーでした。

パラレルエントリーとは、ホールディング経路に真正面から入る方法です。頭の中で経路をイメージしながら、計器類とにらめっこ、さらにタイマーで時間を計りながら旋回のタイミングや角度を計算していきます。Mikeが時々「次は何をする」と聞いてくるので、頭の中のプランを伝えます。幸いなことに風はあまり無いようで、それほど意識する必要はありません。普通の旋回パターンに入ったところで、次のDEJAYの南側でのホールディングを指示されました。

今度はChartに絵を描いて計算すると、Direct Entryになります。その旨Mikeに伝え、DEJAYに向かいます。今回は1回パターンを回った後で、風の影響を感じました。旋回角度とOutboundでの時間を調整します。結果が分かるのは、Fixに戻ってきた時ですが、結果を待つのが楽しいような感じです。タイマーで時間をこまめに計りながら、角度や速度、高度を調整するのは、なんだか料理の楽しさに似た感じでしょうか。ここでのホールディングは3週ほど周り、さらに旋回中の降下も練習しました。

一通り練習が終わると、いつものように帰り道につきます。降下開始、PDZへのホーミング、ATIS受信、Before Landing Checklist実施、Towerへのコンタクト、その後Mikeの指示でヘディング、高度を変えつつRwy26Lの滑走路直前まで到達します。フードを外しての着陸となりますが、若干フレアが伸び、いつもの出口から滑走路を出れずに次の出口へ進みます。出たところでGroundにコンタクトしますが、自分がいるタクシーウェイの名前が一瞬分からなくなってしまいました。こうしたことがないように、いつでも気を張って確認を怠らないようにしなければいけません。

フライト自体は問題がなかったようで、デブリーフィングも殆どなし。コメントはとこちらから聞くと、「よく出来ていたよ」とのこと。風が穏やかだとここまで操縦が楽という感じです。

その後、ちょうどスクールにやってきたKudjoさんと出会い、いくつか情報交換をして帰路に着きました。


飛行実績:
飛行時間:1.4(累計98.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計38.9時間)
:Instrument 1.1時間(累計9.9時間)
:Instruction 1.4時間(累計13.3時間)
 :夜間0.0(累計3.1時間)
着陸回数:2回(累計224回)
:夜間0回(累計10回) 

グラウンドスクール:
内容:テキストChapter5 SectionC
:Holding
0.3時間(累計5.4時間)

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