2011年9月13日

[IFR28]さび落とし

日数を数えてみると2週間以上、飛んでいませんでした。久しぶりに空港に向かうまでは、怖いような気がしていましたが、スクールに着くと自然と笑みがこぼれてきました。久しぶりに会うKudjoさんもMikeも、懐かしい気すらします。
ハンガーの様子。C150は特製台に乗せられ、密度高く格納されます
自分としては、以前の予定通りにIFRクロスカントリーでCamarilloに行くものと思っていましたが、Mikeからは「さび落とし」をしようとの提案が。そう言われると、さすがに久しぶりなもので、それでも良いかと思い同意します。アプローチの練習で、今まで何回か飛んでいるCoronaのVOR、RiversideのILS、ChinoのLOCとします。今日の新しい点としては、最後のLOC26R Chinoでパーシャルパネルをやるということです。これは本番の試験でも行なわれるそうで、Heading IndicatorとAttitude Indicatorを隠してアプローチをするものです。言葉で聞くと、ぞっとしました(笑)。

出来る限りATCも担当するぞと意気込んで乗り込みます。まずはLake Mathewsに出てからPDZ VORに向かい、VOR-A Coronaを行ないます。離陸してフードをかぶってからは、Mikeの指示にしたがってVORをトラッキングします。130Radial、140Radial、150Radialとどんどん指示が来ますが、これはまあ問題なくトラッキングできました。一旦、Mikeがコントロールを取り、その間にアプローチの準備(無線のセッティング、ブリーフィング等)を行ないます。その上で、SOCAL APPにコンタクトを取り、アプローチの許可を取ります。 
P: SOCAL APP, Cherokee 5800U with request
ATC: November 5800U, go ahead
P: Cherokee 5800U, type Piper Cherokee 140/U, over Lake Mathews 4000, request practical approach. VOR-A to Corona Airport.
ATC: Cherokee 00U, squawk 0257
P: Squawk 0257, Cherokee 00U
ATC: Radar contact, cleared for VOR-A Approach Corona, proceed direct PDZ VOR, decend and maintain 3000, remain VOR
P: Cleared for VOR-A Approach Corona, direct PDZ, decend and maintain 3000
こんなやりとりをして、アプローチに入ります。アプローチ自体は何度か行っているので、習ったことに忠実に作業をします。VOR通過直後に30度の角度をつけてHolding Pattern上でProcedure Turnを実施。1分したら、Inboundに向けて旋回開始。InboundのTrackingに乗り、VOR直上を通過したら、最終進入のRadialに乗り、最低降下高度まで降下を開始します。同時にタイマーをセットし、進入可能な時間を測ります。また、UNICOMにて自機位置を通報します。

このアプローチはかなり急に降下をしないと降下可能時間内に最低降下高度まで降りれないため、Flapは2ノッチとして800feet/m程で降りていきます。最低降下高度の1660feetまで降りたら水平飛行にして降下可能時間まで飛行します。この時間(2分56秒)を経過した時点で滑走路が見えなければ、Missed Approachを実施しなければいけません。今回は打ち合わせ通りMissed Approachを実施します。これも定められている通りに右旋回してPDZに直行しつつ、再度SOCAL APPにコンタクトをし、次のRiversideでのILS Rwy9アプローチを要請します。

一つ一つのアプローチはだいぶスムーズにできるようになってきましたが、まだまだこのようなアプローチとアプローチの間がぎくしゃくしてしまいます。ATCからヘディングを言われ、飛びながら次のアプローチの準備を行なうのがスピード的に間に合わない感じです。無線(ATC、VOR・ILS)のセッティング、コースの設定、ブリーフィングの実施と行ないつつ飛行するのは、かなり大変です。それでも、操縦自体はだいぶ慣れて来て、アプローチを飛行すること自体は、ほぼ問題なく出来ました。

RiversideへのアプローチもMissed Approachとして、再再度SOCAL APPにコンタクト。今度はChinoのLOC 26Rへのフルストップを要請します。レーダーベクターでヘディングを指示された直後に、HSI(Heading IndicatorとVOR Indicatorを一体化した計器)とAttitude IndicatorにMikeが吸盤付きのカバーを貼り付けます。こうなるとヘディングはMagnetic Compassを基本として、Timed Turnを行ないます。Hdg160からHdg030への変針なので、130度の変更ということは、Standard Turn(標準旋回)だと130÷3≒43秒旋回すれば良いと、頭の中で暗算します。タイマーのセットも忘れずにして、時間分旋回したら水平にしてコンパスが目的の角度になるか確認します。

Localizerに乗ったら、コンパスを参考にしつつ、隠されていないVOR2でILSへの追従を確認して修正していきます。チェックポイントを通過ごとに段階的に高度を下し、FAF(最終進入フィックス)でタイマーをセット、降下可能時間をチェックします。タワーへの周波数変更許可が出たら変更してコンタクト、着陸前のチェックリストの実施と色々と慌ただしく作業します。

降下可能時間の終了と共に、Mikeからフードを取れとの指示。フードを外すと、ほぼ正面に滑走路が見えました。そのままPAPIにしたがって高度を下げて着陸します。着陸後にMikeから、「ILS進入以外では、PAPIにしたがう必要はない」とのこと。LOC、VORアプローチの場合は、空港視認後は通常のVORアプローチと同様に着陸して良いそうです。
雲が高く、秋の空になっていました。
2週間ぶりにしては、まあまあかなと思い、スクールまでの滑走中にMikeにそう言います。Mikeは「最初は少しバタバタしていたけど、ずいぶんさび落とし出来たと思うよ」とのこと。 久しぶりのフライトは、外がフードで見えないにしても、新鮮でとても楽しく感じました。こんなにも飛ぶ事が好きになっていたかと、自分でも意外に感じるほどで、楽しかったというのが、第一の感想した。空も雲が高くなり秋の空で、暑さもひと段落ついた感じの中、ようやく飛べた嬉しさを実感するフライトになりました。

プローチ合計(Simulator含む):
28回(ILS11回、LOC5回、VOR12回) 

飛行実績:
飛行時間:1.2時間(累計112.5時間)
Simulator:0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間0.0時間(累計42.2時間)
:Instrument 0.9時間(累計27.4時間)
:Instruction 1.2時間(累計33.5時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計238回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.0時間(累計14.3時間)

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