2011年10月10日

[IFR34]再び腕が錆び錆びに・・・

先日、実はトレーニングのためにスクールを訪れたのですが、天候が最悪だったことと、何よりもトレーニングに使用している機体の右主脚にクラックが見つかったのとで、キャンセルになりました。悪天候で他にトレーニング生もおらず(私はIFR XCのトレーニングなので、悪天候でも飛べる可能性が高かったので出かけました)、Mikeと世間話をして帰ってきました。

せっかくなのでクラックも見せてもらいましたが、良くぞメカニックは見つけたなあ、と思うほど場所、大きさ共に発見が困難なものでした。教えてもらった場所を見るにも、懐中電灯を持って、ハンガーの床に仰向けに寝転んでようやくでした。しかも、分かりやすくマジックペンでマーキングがしてあったにも関わらず、私には、言われてみればクラックかなあ・・・という程度にしか分からないものでした。絶対に飛行前点検で見つけられるようなものではありません。逆に言えば、このスクールのメカニックはものすごい執念で飛行機を点検してくれているのだな、と逆に安心感を覚えたほどです。クラックは発見時点では全く危険なサイズではなく、右脚を交換することになりました。

というわけで、大至急で修理してくれるとは言え、しばらくいつもの機体で飛ぶことが出来ません。今回は初めてCherokee180で飛ぶことになりました。この機体はサイズなどはいつものCherokee140(ただしエンジンは160に換装済み)と同じですが、パワーが180hpと20馬力だけ大きいものです。「大した違いはないから」とMikeは簡単に言いますが、初めて乗る機体でIFR Approachを行うと考えただけでも、先行きは明るくありません(笑)。点検を終えてタキシングをすると、どことなく重たい気がします。

今日のトレーニング内容は、仕上げとしてのMultiple Practical Approachesです。Corona空港のVOR-A、Riverside空港のILS9、そしてChino空港のLOC26Rとまわってきます。「離陸後すぐにPDZに行きたいか?」とMikeに聞かれますが、初めての機体なので、まずはLake Mathewsで肩慣らしをしたいと告げます。離陸も重い感じですが、上がってからは20hpの余裕で、750-1000fpmでぐんぐんと上昇していきます。ただし、慣れないのと気流が悪いのとで操縦には少し手こずる印象です。Lake Mathewsに到着後、肩慣らしする間もなく「Corona空港アプローチの準備を!」とMikeに急き立てられます。

SOCAL APPにコンタクトを取り、Multiple Approachesを依頼します。3500feetでPDZ、そこでホールディングパターンに入るよう指示が出ます。同時にMissed Approachの後は、3500feetで北西に向かい、再びSOCALにコンタクトせよとの指示。PDZの通過の際、少し北側にずれて通過したようで、ここからFinal Approach Courseに合わせるのが遅れ、したがってMDAへの降下開始も遅れ、Corona Trafficへの通報も遅れと、すべてが後手に回ってしまう結果に。

その上、Multiple Approaches練習時の弱点であるMissed Approachから次のアプローチの準備の遅れも指摘されてしまいました。Missed Approachでは、上昇と旋回に気を取られて、次のアプローチの準備(無線のセッティング、ブリーフィング)が遅れてしまいます。SOCALにはCoronaのアプローチで行ったん周波数を離れる前に、次のRiverside空港へのILS9アプローチを伝えてありましたが、担当者が変わったようで(声が変わっていました)、引き継ぎされていなかったようで、全て伝え直してベクターをしてもらいます。RiversideでのILSアプローチはほぼ手順どおりに出来ましたが、1300feetでMissed Approachしてからがボロボロでした。

最後のChino空港へはLOC Rwy26Rアプローチでしたが、ベクターがあっという間で、ブリーフィングが終わる前にIntercept Localizerとなってしまい、しかもLocalizer ApproachにもかかわらずILS/LOC共用チャートのせいもあり、気が付くとGlideslopeを追ってしまう始末で、全くもって酷い内容でした。Multiple Approachesの場合は、とにかく素早く次のアプローチの設定、ブリーフィングが必要です。しかし、着陸復航やベクター、指示された高度、針路の維持などを気にしているとあっという間に時間が経ってしまいます。

着陸後、Mikeから「腕がさびているな」と言われてしまいました。まあ、自分でも分かったことですが。さらに、「クロスカントリーではMutipleは必要ないし、一つずつだと出来ているけど、でもCheck RideはMultipleでやらないといけないからなあ」。自分でも、飛行機に置いて行かれている気がしていたと答え、まずはFlight Simulatorで練習してみると答えました。MikeはFlight SimulatorはInstrumentの練習にはとても良いといつも言っていますし、私もそういう気がしています。

時間を見つけては、自宅のPCに入れてあるシミュレーターなどを使って練習したいと思います。試験まで時間が無い中、口頭試験、実技試験共に壁を越えねばならないようで、頑張りどころかなと思います。

プローチ合計(Simulator含む):
36回(ILS15回、LOC6回、VOR15回) 

飛行実績:
飛行時間:1.4時間(累計130.9時間)
Simulator:0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計48.3時間)
:Instrument 1.1時間(累計37.6時間)
:Instruction 1.4時間(累計45.7時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計249回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.0時間(累計18.9時間)

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