2011年10月14日

[IFR35]仕上げに向けて

今回も、前回と同じChino空港周辺のアプローチめぐりです。前回は初めての操縦となるCherokee180でのトレーニングでしたが、今回はいつものChrokee140が復活しており、いつも通りの機体でのフライトになりました。

今回は、離陸後直接にPDZ VORに向かい、そのままCorona空港にVOR-Aアプローチをかけるので、離陸前にChino Groundに連絡をしておきます。

Chino Ground, Cherokee 5800U request ATC Service for multiple practice approaches starting with VOR-A at Corona
Roger, Departure Frequency is 135.4, squawk will be assigned by tower

このように伝えると、SOCAL APPと調整を取ってくれ、離陸後SOCAL APPに移管されて誘導を受けることになります。

Corona空港のVOR-Aアプローチでは、PDZにあるHolding Pattern上でProcedure Turnを行なうのですが、ChinoからPDZに直行する場合は教科書的には「Parallel Entry」になります。しかし、InboudでVOR直上を通過後、すぐに変針、降下となるような場合は、「Teardrop Entry」を行なってInboudのLegでの時間を稼ぐことが必要、とのことです(Parallelでは、Outboundから45度のアングルでInboundのコースにAlignするため、時間的余裕がなくなります。

そう教わっていたのですが、しばらくの事ですっかり忘れてしまい、Parallelでは行ってしまいました。案の定、InboundコースへのAlignがVOR通過直前となり、慌ただしく、しかもその後の変針でもたついてうまくFinal Approach Courseにの乗ることが出来ませんでした。乗ることが出来ないとMAPに向けての降下開始も遅れ、それでなくとも急角度で降りなければならないところを、さらに急に降りることになってしまいました。速度も90knotsを超え、あまりぱっとしないアプローチに。

引き続いて、Missed ApproachからSOCAL APPにレーダーベクターを受けてRiverside空港のILSに誘導されます。今回もローカライザーアプローチを試します。コースに乗せること自体は問題ないのですが、途中のFIXをVORのクロスチェックで確認し、そこでの最低高度を守ること、さらにFinal Approach Fix(FAF)では、タイマーをセットしてアプローチ可能な時間を計測する事と、やるべきことは山ほどあります。時間に気を取られている間に、MDA(Minimum Descend Altitude)を少し下回ってしまいました。これは試験ならば、一発で不合格です。どうもローカライザーアプローチは、ILSのグライドスロープが目に入ってしまい、そちらについて行ってしまいそうになります。

最後にChinoへのILSアプローチを実施。これは問題なく出来ましたが、ファイナルアプローチ直前でMikeに「もう1回、CoronaのVOR-Aアプローチをしたい」と申し出ました。Mikeが管制官に連絡を取ってくれ、Low Passで再びPDZ VORへ。

2回目のChinoへのアプローチですが、VOR1とVOR2の2つの計器を使い、VOR2にVORへのHolding Inboundのコースを設定し、VOR1にVORからのファイナルアプローチコースをセットして使いました。こうすれば、VOR通過時点での慌ただしい操作から解放されるかと思ったのですが、Mikeの講評は「気持ちはわかるしダメとは言わないが、VOR1だけを使うようにした方が、手順が乱されなくて良い」とのこと。確かに、「Turn、Time、Twist、Throttle、Talk、Track」とさんざん習った手順にするには、VOR1だけを使った方が良いのかもしれません。

VOR-AのMissed Approach後は、 普通のVFRフライトに戻り、フードも外して久しぶりにのびのびとパターンを回って着陸へ。出発機の関係で急にBaseに入りかけてからDownwindを延ばすように指示されました。着陸自体は、まあ合格点でした。

全体としての感じは、やはりMultiple Approaches(立て続けにいくつものアプローチを実施する)は、時間的余裕が無いこと、ATCとのコミュニケーションが非定型的になることから、どうも苦手です。作業量が多すぎて、まだ処理に余裕がなく、その結果、ポロポロとミスをしてしまう状態です。この様子では試験も危ない気がするのですが、Mikeは「まだ時間があるから大丈夫。やることは分かっているのだから、後は慣れだけ」とのことです。口述試験の対策もあるので、試験まではなかなか大変です。


プローチ合計(Simulator含む):
40回(ILS16回、LOC7回、VOR17回) 

飛行実績:
飛行時間:1.4時間(累計132.3時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計48.3時間)
:Instrument 1.1時間(累計38.7時間)
:Instruction 1.4時間(累計47.1時間)
:夜間0.0(累計3.1時間)

着陸回数:1回(累計250回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計10回)

グラウンドスクール
0.0時間(累計18.9時間)

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