2011年10月16日

[IFR37]総まとめ

今日は試験前日ということで、最後の総まとめです。

GroundではIACRAと呼ばれる、FAAのパイロット資格申込・登録サービスに必要事項を入力して、Examinerにデータが渡せるようにします。これはとても便利なサービスで、受験に必要なペーパーワークが全てWebサービス上で完了します。内容は、住所・氏名と、練習に使用した飛行機とその経験時間や全般的な飛行時間などです。これらを記入して、Submitすると、Instructorの画面で見ることが出来るようになります。Instructorは数字を確認し、さらにWritten Testの受験番号などを入れて、承認(実地試験への推薦)の手続きを行ないます。これらが終了すると、Examinerが入力画面上で確認できるようになるわけです。今日は、まずこの準備を行ないました。

プライベートの時と違うのは、トレーニングを含めた各種フライトの時に、どの項目で記入したら良いか難しくなったことです。さらに、日本と記入のルールが異なるのが困惑に拍車をかけます。インストラクターのMikeも話が毎回微妙に変わるので、その度に修正をします。最近は、疑問な数字は全て鉛筆書きにしているので、修正も簡単です(笑)。分かったこととしては、
  • アメリカではDualとPICタイムを重複して付けて構わない(IFRトレーニングなど。日本は不可)
  • 日米ともSimulatorではPICタイムは付けられない(Dualのみ)
ということです。日本とルールが違うPICタイム(派生的にPIC XCタイムなどにも影響)については、記入に悩みましたが、全て鉛筆で書いておき、日本で切り替えを申請する時に再度航空局に問い合わせて指示を仰ごうかと考えています。こうしたルールは、共通にしてくれると本当に良いのですが。ただ、全てアメリカ方式が良いわけではなく、DualとPICを重複出来ない日本式の方が、PIC、Solo、Dualを合計すると総飛行時間になる分、理に適っているような気もします。アメリカでも、夜間飛行やXCの定義が何通りかあるなど、合理的なアメリカでもいろいろ微妙な点があるようです。

これらが終わった後は、フライトです。夕方にスクールに行ったため、外は既に真っ暗に。試験本番前日、そしてプライベートのトレーニング以来の夜間飛行になってしまいました。フライトの内容は、何度も何度も飛んでいる、Corona(VOR)、Riverside(ILS)、Chino(LOC)の各アプローチをめぐるものです。本当はUnusual Attitudeなど、本番の試験と全く同じ項目をする予定でしたが、夜間なので安全を考慮して省略します。「練習した時大丈夫だったから、大丈夫だよ」と、Mike。ただ、最後にUnusual Attitudeを行なったのが8月初旬なのが気にかかります(笑)。また、同じく久しぶりのPartial Panel(Gyroの故障を想定して、Heading IndicatorとAttitude Indicatorを隠す)でのLocalizerアプローチは実施します。

肝心のアプローチは、Slightly below合格ラインといったところでしょうか。自分ではそう感じました。これは、明日は奇跡に頼る必要がありそうと思い、しんみりした気持ちでスクールまでタキシングして機体を止めると、Mikeが「信じるか信じないか分からないけど、明日は合格するね」と一言。「ただし、以下の点を直すこと~」と始めましたが、その直すべきことの多いこと(笑)。とにかく「Don't fly behind the airplane」ということで、特にMissed Approach時に次のアプローチに向けての準備をすぐに始めることを念を押されました。

ここで、いい感じに(というかかなり)疲れているのですが、さらにOralの練習もします。勉強に使用しているASAの「Oral Exam Guide」をMikeが取り上げ、質問をしてきます。Mikeは天候の問題は、Examinerはそんなに出題しないと言っていましたが、以前に試験を受けた人のインタビューをした結果、天候にかなり重点をおいた質問をしてくる人物らしいと分かったとのことで、その辺りを突いてきます。Mikeの言葉を信用して、あまり覚えていなかったので、試験前夜というのにタジタジになりました。これも、Slightly Below合格点という印象で終了。

試験前夜に、晩の9時までスクールでMikeと二人で作業を続けました。Mikeは今朝は9時から仕事だったそうで、明日も朝9時から仕事だそうで、「寝袋を持って来てスクールで寝泊まりしたいくらいだ」とのこと。でも、引越したばかりの新居が良いのではと言うと、「まだ箱に囲まれて暮らしているよ」との返事でした。「まあ、もう少し勉強して、ぐっすり寝て、来ること」との話で長い一日が終わりました。

結局、Examinerから出されたフライトプランや、ウェイトアンドバランスの作成、ログブックの確認(なぜか、数字がおかしくなっているところがあり、その原因を探ったり)、 Oral対策などをして午前3時頃に眠りにつきました。試験はお昼12時30分からです。 

プローチ合計(Simulator含む):
46回(ILS18回、LOC9回、VOR19回) 

飛行実績:
飛行時間:1.0時間(累計137.7時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計48.3時間)
:Instrument 0.7時間(累計42.9時間)
:Instruction 1.0時間(累計52.6時間)
:夜間1.0(累計4.1時間)

着陸回数:1回(累計254回)
:シミュレータ着陸:0回(累計3回)
:夜間1回(累計11回)

グラウンドスクール
3.0時間(累計21.9時間)

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