2012年1月19日

[PIC27]1ヶ月ぶりのフライト

昨年12月から1ヶ月以上ぶりでフライトに復帰しました。前にも書いたように、予定がいろいろあったのと、気持ちが乗らないことがあり、しばらく飛んでいませんでしたが、思い切って気分を変えるべく飛んでみました。久しぶりなこともあり、かなり自信が無く、また思い返せば最近はインストラクターとばかり飛んでいて、自分ひとりで飛んだことがしばらくありませんでした。
フリーウェイ15の上空。Hazyな空です。
そんなわけで、かなりドキドキしながら空港に向かいました。今日はFly Coronaの古豪C172です。1ヶ月ぶりのFly Coronaは内装が少し変わっていました。気になったのは、トレーナーとTシャツ売り場、それにポップコーンメーカーが置かれていたことでしょうか(笑)。

点検を行なってから出発します。今日はまずはタッチアンドゴーで感覚を呼び戻し、それから近場の空港に行こうとプランを立てていました。リハビリに最適なWind Calmです。Hazyですが、それでもVisibilityは+10SMでした。初ソロの時の気持ちが蘇るような感じで離陸します。離陸してしまえば、後は自力で降りるしかありません。
Lake Mathews北側の住宅地。山の上まで住宅開発されています。
クローズドトラフィックで回るとあっという間にランウェイエンドのアビームです。手順を思い出すようにキャブレターを引き、スロットルを戻し、フラップを下ろして降下を開始します。少し大きめにベースに入り、チーズ工場の真上を通過します。途端になかなかのタービュランスが。振り返ると工場の煙突の真上を通過したようで、その上昇気流を浴びたようです。住宅地に入らないように手前の川に沿ってファイナルに曲がります。やや低めのようでVASIが二つとも赤く見えます。パワーを足しますが、速度が落ちてきて少しドキッとします。ショートファイナルでも、風は斜め左からの微風で安定しています。もう少しでフレアと思っていたところで、ドンっと激しい着地になりました。2度軽くバウンドして落ち着きました。
どうも、昨年末C172SPで訓練した時に問題となった癖が直っていません。パイパーとムーニーでばかり飛んでいたからか、フレアの感覚が低めになってしまっているようです。タクシーバックして再び回ります。ほかにもトラフィックはいますが、これも良い練習という感じです。アップウインドやダウンウインドを伸縮したり、さらに速度を調整して間隔を取ります。2度目の着地は、少し改善しましたが、まだまだハードなものに。結局4回まわって、満足とは行きませんが少し落ち着いてきました。

4回目の着陸の後タクシーバックしていると、無線で到着機が続々と向かってきているのが分かりました。さらに出発機も後に続きます。これは、パターン回りの潮時かと思い、いよいよLeft Downwind Depatureで出発します。Lake Mathewsに3500に上昇しつつ向かいます。Lake Mathewsでは何回かコールしましたが、返答は無し。とりあえず好きなスティープターンを適当にまわっていると、湖の東側で同じ高度で同じことをしている機体を発見しました。もう一度、ポジションコールをすると、ようやく向こうも3500feetにいると言ってきました。高度を変えても良かったのですが、ここももう潮時と思い、"leaving the area to Riverside. Last Call"と告げると「高度はいくつだ」とぶっきらぼうに言ってきました。「3500」とこちらもそっけなく答え、Riversideにコンタクト。いつものようにAuto Center上空でのコールを指示され、TPA+500の2300へ降下しつつ向かいます。
Lake Mathews上空からRiverside空港を望む。意外と近い。
Riversideの滑走路ははじめが上り、その先が下りという嫌な傾斜になっていて、ハードランディングしやすい気がします。Auto Centerから注意して降下しつつベース、ファイナルと向かいます。風自体はCoronaよりも安定しています。フレアがタイミング良くいき、地面すれすれでストールワーニングがなり続けます。その後スッと接地しました。気持ちの良い着陸です。気をよくして、次はタッチアンドゴーをリクエスト。これも決まり、3回目の着陸前に、「After touch & go, request fly around Mt. Rubidoux at 2500 feet, then transition to Corona airport」と遊覧飛行をリクエスト。「right turn approved for Mt. Rubidoux」との指示が出ました。
Riverside空港にて。ILSアプローチの機体があり、2分ほど地上待機中。
Mt. Rubidouxの近くには友人が住んでおり、たまに「今日うちの上空を飛ばなかったか。何回もしつこくまわっていたから」などと言われることがあったことを思い出し、それなら本当に飛んでみようと思いついたのでした。無線からは、Mt. Rubidouxのすぐ西にあるFlabob空港に向かう機があることが分かっていて、注意しながら向かいます。山の東側に出て旋回しながら、友人の自宅上空辺りを旋回します。一人で操縦していて地上の道路を見分け、さらに同じ様な家の中から友人宅を探し出して撮影するのは無理でした。適当にこの辺りというところで2度ほど旋回し、写真をパシャパシャと撮ります。どれかには映っていると良いのですが。
Santa Ana川を渡る橋。奥はRiverside市街。
その後、Riverside Towerに「Now, We are heading to Corona Airport」と連絡します。「Transition Approved」との返答がありました。ちなみにRubidouxの辺りも全てRiverside Towerの空域です。Riverside空港の真上を2500feetで通過して、Coronaの45 for left downwind Rwy25に入るべく進みます。Riversideの空域を出る辺りで、Frequency Changeの知らせが。Coronaにコンタクトすると、トラフィックに1機、他の到着機が2機いました。到着機の1機はストレートインするといっており、干渉しそうな気配です。
Mt. Rubidouxの上空にて。山の奥にFlabob空港が見える。
最近、Coronaは騒音が問題となっているらしく、空港ではトラフィックパターンを守るようにとの注意喚起のチラシが配布されています。チラシの地図にはSensitive Areaの住宅地が記されているのですが、他の住宅地はSensitiveではないのかと疑問に思ったりします。とりあえず、地図にあるSensitive Areaに入り込まないように早めに45に入ります。そのため、45どころか70近くなってしまいました(笑)。
Riverside空港の真上を通過。
Downwindに入るころにストレートイン機が4マイルと言ってきました。微妙ですが、こちらが先に入れそうです。Abeamを告げると、向こうはFollow youとのこと。早めの降下と小さ目のパターンでファイナルに入ります。この着陸が決まれば気持ちいいんだけどな、と思っていましたが、なかなかきつめの着陸に。こんな着陸でもびくともしない健気な古豪C172(笑)に、何となく頼もしさを感じつつ駐機場に戻りました。
Freeway 91/15 Intersection。定番の位置通報地点。
ほめられた着陸は少なかったですが、まあ無事に戻って来れました。今日はトラフィックパターン周りが意外と混みあい、その中での間隔確保に工夫しました。飛行機の操縦というのは、今日のようなリハビリと思っている時でも新たな発見や進歩が出来る感じがします。飛ぶたびに、たまねぎの薄皮が一枚ずつむけるように、何か少しずつクリアになっていく感覚です。この進歩していると言う感覚と、何より空を自分の力で飛べるという実感。特に長い期間飛ばずに上空の飛行機を見て、すごいことをしているなあと思っていましたが、そんなことを自分がしていると思うと、なんだか嬉しい気持ちになりました。心から、空を飛ぶのは楽しいと思えるフライトでした。
友人宅は、この写真にはありませんでした。
この1ヶ月余り、飛行機関係で何人かの人と知り合い、直接あって話をしたり、メールをしたりしました。こうしたことが、少し遠ざかっていた気持ちを空へと向けてくれたと感じています。本当に、空をきっかけに知り合う人というものは、ありがたいものです。


飛行実績:
飛行時間:1.5時間(累計158.7時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 1.5時間(累計51.4時間)
:Instrument 0.0時間(累計44.15時間)

:夜間0.0時間(累計4.7時間)

着陸回数:8回(累計307回)
Simulator着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計11回)

2 件のコメント:

  1. Takuさん、 遅れましたが、A Happy New Year。

    それと、掲示板への書き込みをありがとうございます。Written Examは本当に大きく変わりましたね。 せっかく和訳したのも値打ちが無くなって行ってるのは感じています。

    年末は大変でしたね。 実は私は左足の先端をタクシーに踏みつけられました。 幸い、後遺症も無く過ごしていますが、自動車の運転が怖くなってしまってます。

    「リバーサイドやチノ、SOCAL辺りで良ければ、ATCでも録音したらお役に立ちますでしょうか?」
    この件、ぜひお願いします。 南カルフォルニアには日本人が多いのですが、ATCのデータが有りません。 有っても、Taxi into Position and Holdと古いのしかありません。

    後、ちょっと聞きたい事と言うか、個人的にお尋ねしたい事もありますんで、直接メールを頂けないでしょうか?

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    1. うえださん、あけましておめでとうございます。
      メールもありがとうございました。
      今度時間がある時に空港に行って、録音してみたいと思います。

      事故に遭うと、なんだか意気消沈してしまう部分がありますね。自動車でも災難に逢うのに、ましてや飛行機なんてという気持ちでした。おかげさまで、今は大丈夫です(笑)。自動車も飛行機も一層、気を付けたいと思います。

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