2012年2月14日

[SIC]初めての右席経験

日本から「Takeoff Runway 26」のHさんが訪問中です。飛行機とネットのおかげで、飛行機関係の知り合いが増えてきました。嬉しく、楽しいことです。Hさんはその中でも、私が一番最初にコンタクトを取らせてもらった方です。Hさんにお会いするのは今回で3回目になります。
右手の視界が落ちている辺りは雨が降っています
初回はHさんとお会いした時は、Hさんは飛ばれず、前回はSanta Anaが吹き荒れてチェックライド程度しか出来ず(代わりに一緒にTemecula観光をしたりしました)でした。そのため、今回は飛ぶ気合十分のようです。Riversideに滞在され、Fly Coronaを使うとのことで、私がMulti訓練中ということもあって連日Coronaでお会いし、食事も何回かご一緒することが出来ました。さらにHさんのステイ中に2回、HさんがPICを務めるC150に同乗させてもらいました。 このところ、嬉しいくらいの飛行機尽くしです(笑)。
Brackett上空で飛行船をやり過ごします
1回目は、El Monteまでの往復でした。El Monteはプライベート練習中に、インストラクターのElianと1回降りたことがあるだけです。今回は、SocalからFlight Followingをもらいました。天気も良く、特に問題もないフライトでした。空港が上空から、なかなか見つからないのはありましたが。この時は、タワーが「ラッシュアワー」のクリス・タッカーのような黒人英語(そこまで早口ではありませんでしたが)で、珍しい印象を受けました。また、初めての右席は視点が変わり、またPICでない責任の軽さを実感しました(笑)。
El Monteの辺りは晴れ間も見えていました
さて、2回目です。私のMultiの練習が終わってエプロンに戻ってくると、HさんがC150のプリフライトを実施中でした。飛行機を乗り換える感じで、C150へ。2度目とはいえ、右席は新鮮です。当初はCamarilo往復を考えていましたが、天候などを考え、Realto(L67)、El Monte(EMT)とまわるルートに変更したとのこと。ルートが変更されても、何も考えないで良いのも右席の気楽なところです(笑)。

このフライトでは、ATCを担当することになりました。飛ばしつつのATCは大変ですが、ATCだけと言うのはかなり余裕が持てます。 出発後はRiversideをTransitionして2500feetで進みます。北側の山近くの天気が良くなく、雲がかなり垂れ込み、部分的に雨が降っています。Realtoは滑走路のナンバーを間違えてコールするという失敗はありましたが、他のトラフィックもなく順調に着陸。そのままタクシーバックして出発します。
El Monte離陸直後。SICは写真撮影も余裕です(笑)
ここからは、Ontarioの空域の北側を飛ぶ予定とのことでしたが、せっかくなのでOntarioタワーにコンタクトしてNorthsideのTransitionをもらいます。4000feetまでの上昇中を告げると、SOCALにハンドオフされます。この頃から、北側から張り出して立ち込める雲が行く手を遮りはじめます。高度を下げ、また南に進路を寄せながら進みます。その度にSOCALにリクエスト。SOCALも天気が悪いのは十分分かっており、「VFRを維持できるなら、どうぞ」と親切な反応です。
行く手をさえぎる低い雲
結局、Ontario空港のかなり近くまで南下しました。もともとのプランから考えると5nm以上オフセットしたことになります。途中、引き返すことも検討しましたが、雲が南に入り込んでいるのは一部だけで、その先は青空も見えているので、進むことに。途中、Ontatioタワー、SOCALと頻繁にハンドオフされ、さらにBrackettタワーに引き継がれました。この辺り操縦がないので、むしろATCを楽しめる感じさえします。

Brackettでは、飛行船が上空を飛んでいました。速度がゆっくりなので、逆に気を使います。その後、周波数変更の許可をもらい、El MonteのATISを入手し、続いてタワーにコンタクト。前回は、「Report Over 605」で、どれがFreeway605か地図とにらめっこをしましたが、2度目は余裕です(笑)。空港もしっかりと視認できました。
前方の監視はお任せして、もっぱら下界の監視を担当(笑)
El Monteでは、Cafeで休憩。私はMultiのトレーニングから引き続きで食事をするきっかけがなかったので遅い昼食、Hさんはアイスクリームでおやつとなりました。CFI級のすごい人からためになる話を聞くのも楽しいのですが、同じくらい(Hさんのフライト暦は私より断然長いですが)の経験のパイロットの方とお話をすると、共通な経験があり、とても楽しいものです。その上、Hさんはエンジンの専門家なので、そうした点でも勉強になります。

最後は、El MonteからCoronaに戻ります。前回、Runup場所が分からずにGroundから注意されてしまったので、今回は、GroundにProgressive Taxiを要求します。Runupまでのタクシーで要求するのも珍しいかもしれません。Runupでは、隣にCirrusが入りました。無線を聞いていると、RiversideまでのIFRのようです。このCirrus、SOCALでも同じ空域になり、こちらの後に飛び立ったにもかかわらず、あっという間にRiversideへのILSアプローチになっていました。
雲と同じ高さを飛んでいきます
こちらはC150でのゆっくりとした空の散歩です。特に、この前にTwin Comancheに乗っていたため、速度差がものすごく実感されます。帰り道も雲が予想よりも垂れ込めていたため、高度を3000feetまで下げ、かつ南に回りこんで91Freeway近くからCoronaを目指します。Santa Ana Canyon辺りで揺れるかと思いましたが、それほどのこともなくCoronaの45、Downwindとまわります。むしろCoronaのBaseから先が気流が良くありませんでしたが、HさんのFinalは横風補正も決まり、とても安定した体勢に。Short FinalでのGustに少し手こずられていましたが、そんな時も横のSICは気楽でした(笑)。 
やがて前方にCorona空港が見えてきました
こんな楽をしながら、フライトタイムもいただいてしまうのは、申し訳ない気もします(笑)。それにしても、ATCの練習として、SICとして飛ぶのは効果的なのではないでしょうか。フライト自体は任せてATCを担当すると、視野が広がると言うか、俯瞰的に状況判断が出来る気がします。

飛行実績:
飛行時間:1.7時間(累計178.8時間)
Simulator: 0.0時間(累計9.8時間)
:PIC時間 0.0時間(累計59.9時間)
:Instrument 0.0時間(累計44.15時間)

:夜間0.0時間(累計4.7時間)

着陸回数:3回(累計351回)
Simulator着陸:0回(累計3回)
:夜間0回(累計11回)

8 件のコメント:

  1. SOCALは難しいと言って逃げてしまえば、それで終わりですが、操縦士として色んな経験が積める良い場所でもありますね。 他の空域では、結構シンプルで、こんなATC体験はあまり出来ないでしょう。 正直、私が現役の時は、IFRでしか南カルフォルニア行かないと決めてましたし。 SOCALエリアの人は、尊敬します。


    関係の無い者が言うのは何ですが、右席での飛行時間は注意して下さい。 認めてくれない場合が多いと思います。

    Required Flight Crew Memberでは無いでしょ。 認めてる学校も有ると聞きますが、私にはその判断が自信がもてません。まあ、アメリカだけで飛行するなら、Checkrideの前に試験官に問い合わせれば良いでしょうけど、日本へ書換とかになると認められなかったかも。

    アメリカ人パイロットの中でも多くの人が書いているし、気にしていない人が多いのも知っています。 でも、微妙な所でもあります。 FAAの場合は、90日のT/Lと24ヶ月のFlight Reviewが証明できれば、機長としての飛行は出来ますので大きな問題にはならんでしょうけど、 Checkrideでは微妙です。 Flight Timeの定義か明確では無い所もあるんで、判断は出来かねますが、ご参考に。

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  2. はじめまして茅ヶ崎市在住の者ですが
    2/16の昼頃に双発に乗られていませんでしたか?
    AJOからBigBearに行こうと友人とムーニーでR/U Ckをする際に
    「おっ日本人かな?」と思って
    今、帰国してたまたまこのページを見てあっと思ったのですが
    余談ですがAJOには以前、Temcoという日本人学校があって生徒さんが
    Fly CoronaにFAAのWrittenを受けに来てました。

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    1. 失礼致しました 2/17でした
      2/16はTFRと風が強くて飛べませんでした。

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  3. > 匿名さん
    はじめまして。残念ながら2/17は乗っていなかったです。

    Temcoさんは、最近AJOに戻ってきているようです。AJOで日本人の方の英語を聞く機会が急に増えました。

    > うえださん
    そうですね。おかげさまで、久しぶりにTorranceまで行って、Class Bアレルギーが少し薄まりました。特にClass B気を付けるのはもちろんですが、十分な準備のもとで飛ぶのは、大丈夫という気がしてきました。それにしても、人によって得手不得手が違うのは興味深いところです。しっかり準備をして条件が整えば、どこにでも飛べるパイロットが理想です。

    右席の件は了解です。時間が無いといけない訳ではないので、修正となっても何ら問題はありません。

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    1. そうですか、ところでBob's Cafeは改装中なんですか?

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  4. >匿名さん
    Bob'sですが一昨年の洪水の後閉鎖されてしまい、その後1年以上あのままです。最近、他のテナントが入る話が出て来ているようですが、まだどうなるか分かりませんね。

    ちなみにその影響で、Fly CoronaのFAAテストもそのあおりで停止中です。何でも、試験会場にはトイレがあることが条件だそうで、Fly CoronaはBob'sのトイレを共同使用していたためだそうです。意外な影響に驚いています(笑)

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  5. お返事遅れまして申し訳ありません。
    そうですか、私も約一年半ぶりのCoronaだったもので
    私は、事情によりIFR訓練を休止中ですので このページを
    楽しみにしております。(住宅ローンありなもんで)

    いつか、お会いできる日を楽しみにしております。

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  6. ありがとうございます。
    お目にかかれます時は、よろしくお願いいたします。

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