2011年1月18日

1ヶ月ぶりのフライト[フライトトレーニング23]

今日は本当に久しぶりのフライトです。前回から1カ月以上経過しています。これまで習った内容を、どれだけ忘れているか不安です。昼の光で見る空港は、まだまだ大雨のつめ跡が残っています。 泥だらけの西側地区から退避した多数の飛行機が東側の芝生に並んでいます。水にかぶったエンジンをメンテナンスのために外され、尻もちをついて(バランスが変わってしまうため)鎮座している機体もいくつもあります。その後、離陸した際に眺めると、西側のハンガーでは、ハンガーや機体の水洗いをしている様子が目に入りました。

スクール到着後、まずはPCで天候の確認をし、機体管理フォルダをもらって、飛行前点検に向かいます。手順も案外覚えているもので、つつがなくこなせました。点検では燃料に水の混入が見つかり、水が検出されなくなるまで、何度も確認を繰り返しました。確認が終わってスクールに戻り、Elianと今日のフライトについて打ち合わせをします。今日は、KAJO(Chino空港)-KHMT(Hemet空港)-KREI(Redlands空港)-KAJOとまわるミニクロスカントリーです。宿題で今日の3レグと、次回のKAJO-KRNM(Ramona空港)-KAJO、さらにチェックライドの時のKCNO(Chino空港)-KHND(ラスベガス・ヘンダーソン空港)という全てのレグのNavlogを提出し、Elianのチェックを受けました。今日のレグについては、選択高度や経由ポイントについてダメ出しが入りました。私はExcelで作成できるようにファイルを用意している(12月5日のエントリー参照)ので、簡単に作り替えが出来るのですが、出先ではプリントアウトが出来無いのが難点です。いずれ、iPhoneのアプリにでも挑戦して、アプリ版として作成・公開を目指したいものです。

さて打ち合わせも終わり、いよいよ出発ですが、その前に、先ほどの燃料への水の混入の件を話し、もう一度サンプリングします。若干ですが、まだ水の混入がありました。Elianが翼を揺すって、「揺すって落ち着かせると水がたまるから」とのこと。落ち着くまでの間、しばらく世間話をしながら時間をつぶします。Elianは先日一泊でラスベガスにお客さんを送迎する仕事をしたとの事。「ナイスルッキングガール4人だった」とうれしそうに言うので「それは良かった」と言うと、「でもボーイフレンドが一緒だった」と悲しげに答えました。6人乗りかつ190Knotsでる機体で行ったとの事でした。 Beechcraft Bonanzaだと思います。

サンプリングを水が出ないことを何度も確認し、ようやく出発がOKになりました。1本目のレグは、離陸後いつもの訓練空域(Lake Mathews)を超えて、3500feetでMarch空軍基地のClass Cを通過していきます。したがって、離陸後速やかにSOCAL APPにFlight Followingを依頼します。Flight Followingを頼むと、周囲の交通情報をくれるだけでなく、それぞれのAiir Spaceへのクリアランスも調整してくれるので便利です。Marchのすぐ南を通過し、Lake Perrisの手前で変針しHemetへ。Hemet空港の手前5マイルで視認し、APPに報告しました。ここでのアプローチは空港上空を通過してからRunway23のLeft Donwindに入ることとElianと打ち合わせていました。ちょうどMidfield通過中に離陸機がエアボーンしましたが、こちらはそのままダウンウインドに入り、先行する形になりました。1カ月ぶりの着陸は、まあ何とか形になっていたと思います。

前回のクロスカントリーと同様、タクシーバックしてそのまま出発。Navlogの差し替え、確認といささか慌ただしく行います。Hemet空港は空港の西から北にかけて山が待ち構えています。西北に出発する場合、Rwy23出離陸したら速やかに北に針路をふって山をかわす必要がありました。離陸中にinboundの日本人パイロットの交信が聞こえました。ここにも日本人がいたようです。今回はWestboundになりますが、対地3000feetを超えないため、3500feetで進みます。これならMarchの空域にかからず、また短いレグのためAPPにFlight Followingを頼まずにすみます。Mystic Lakeを経由地点に選びましたが、Google Mapで事前に確認したところ、この湖は水があったりなかったりのようです(縮尺によって違いました)。どうやら季節によって変わるようで、今は雨期なので実際には、たっぷりと水がありました。ここから、山岳地帯(低いですが)を超えてRedlandに向かいますが、山のふもとにあるはずのRedlandがなかなか見えません。前回もそうだった記憶がありますが、Redlandをベースとしている人には、何か良い視認法でもあるのでしょうか。Elianに教わりつつ、思ったより西にある空港をようやく視認した時は、空港4マイル程でした。Elianから習ったことは、見えていなくても地図上での距離からコールを入れること。ここの斜度のある滑走路は未だ苦手な感じがしますが、何とか着陸。Elianからは「かすかにだけれど、フレアした操縦桿を戻した。危ないので絶対にしない事」と注意。

Redlandsでもすぐに離陸。離陸後はSan Beranrdino空港のClass DをTransitionするため、予め周波数をセットしておきます。速やかに周波数を切り替えてコンタクトしますが、inboudかtransitonかと聞かれてしまいました。Elianが応えてくれましたが、「交信する前には、言葉をしっかり考えてから言うこと」との注意が。どうも、言葉を考える時間間延びし、相手に聞き取りにくくしているようです。「みんな、そういう傾向があるんだけれど、ラジオの占有時間は少しでも短くしないと」とのことでした。このレグは2500feetでフリーウェイ10/215のインターセクションから西南に変針し、Paradise VORに向けて飛行していきます。ちょうどRiverside空港の真上を通過する形になり、当然ながらRiverside TowerにもTransitionのクリアランスをもらいます。「Riverside Tower, Cessna11630 5miles north, request transition to Corona」今回はスムーズに聞きとってもらい、アイデントを要求され、そのままトランジションの許可が出ました。「今エンジンが止まったらどうする?」とElianが聞くので、「真下のRiverside空港に着陸する」と答えました。緊急事態の際には、無条件に空港に着陸する権利があると、教えたかったようです。やがて、山の上にあるVORの送信塔が見え、その向こうにCorona空港が見えました。自分のベース空港は見えやすいのか、森の中にあるので見えやすいのか。45でダウンウインドに入ろうとしましたが、Elianがいきなりエンジンをアイドルにして、Emergency Landingとのこと。ベストグライドの70mphにしようとしましたが、「空港が見えている場合は、Best Glideにこだわる必要はない」とのこと。そのままフラップを調節しながら、ランウェイエンドに向けてアプローチしました。最後にフレアしようとしましたが、怖いほどに効かずに滑走路へハードなランディング。考えてみれば、フラップ20度で着陸したのは、初めてだったかもしれません。またエンジンの推力が無いので、エレベータの効きも悪いようで、怖いながら良い勉強になりました。

その後、Elianをスクール前で降ろして、ここからはSoloでトラフィックパターンの練習。4回まわりましたが、1回目が一番きれいに決まり、徐々にダメな感じに。どうも最後のフレアの引きがまだまだ足りないようです。降りるとElianが待っていて、「さっきのはまあまあかな」とのこと。自分もそう思いました。

1ヶ月ぶりのフライトで感じたのは、意外と手順などは忘れていなかったことと、だいぶ操縦に余裕が持てるようになっていたことでした。余裕というのは、前は頭の中が100%操縦で一杯だったのが、その操縦を全体的に捉える意識のようなものを持つことが、少しですが出来るようになったということです。簡単に言えば、落ち着いて操縦できるようになったという感じです。ただし、こうした慣れは逆に危険でもあるので、十分に気持ちを引き締めたいところです。Elianからは、合格点ということで、次回のミニSoloのゴーサイン(エンドースメントをもらいました)が出ました。 スクールに戻ると一番最初の体験フライトで教えてくれたLorneがいて、「無線交信がずいぶんしっかりできていた」とほめてくれました。Corona Trafficでの送信内容を聞いていたのだと思いますが、それでもほめられるとうれしいものです(笑)。

同乗教習:1.2時間(累計25.6時間)
:計器0.0時間(累計0.6時間)
:夜間0.0時間(0.6時間)
単独飛行:0.5時間(累計3.9時間)
総飛行時間:29.5時間
着陸回数:7回(累計112回)
:夜間0回(累計5回)
地上教習:0.2時間(累計19.0時間)

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